ホンダの新型アコードが日本に導入されることになっています。2023年1月に日本での発売が終了してから、ホンダの新車ラインアップからセダンが消えていました。
2023年11月に11代目モデルが発表され、2024年春に国内導入される予定になり先行サイトも公開されています。ホンダの伝統的なセダンはどのような進化を遂げているのでしょうか?
ホンダのアコードの特徴や発売時期について詳しくご紹介します。
ホンダ・アコードの概要

画像引用元:アコード先行情報|Honda公式サイト
ホンダのアコードは、ホンダを代表するセダンですが、2024年春に11代目となるモデルが発売されることになっています。
登場時はミドルクラスのセダンでしたが、アッパーミドルクラスへと大型化しています。かつてはレジェンドやグレイスが販売されていたものの、廃止されているのでホンダで唯一のセダンタイプのモデルです。
今回登場する11代目のモデルは、サイズとしてトヨタのカムリに近いもので、ロー&ワイドな印象を与えるデザイン。
車載向けコネクテッドサービス「Googleビルトイン」を国内ホンダ車として初めて搭載しているのも特徴です。
新型アコードには、最新の全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360」が搭載され、セダンとしての質感だけでなく、安心・安全な運転ができるモデルとなっています。
アコードの歴史
Ypy31 – パブリック・ドメイン, リンクによる
ホンダ・アコードは、1976年5月に発売されたホンダを代表する車種で、アメリカナイズされた存在感のあるスタイリング、掛け心地の良いシートを備える質感の高いインテリア、パワフルなエンジンを搭載した優れた走行性能を持つFF駆動3ドアハッチバックセダンです。
初代モデルはホンダ独自の低公害エンジンCVCCとして名高い1.6L直列4気筒OHCエンジンおよび1.8L直列4気筒OHCエンジンを搭載し、ロングストロークエンジンの持ち味である低速トルクの厚い、フレキシブルでドライバビリティの高い走行性能と環境性能を両立しました。
その後も、中国やアメリカをはじめ、カナダ、メキシコ、ナイジェリア、タイ、台湾など海外でも広く生産され、まさにホンダを代表するミドルセダンとして成長しました。
また、「アコード」は英語の「accord:調和」に由来し、「自動車の理想の姿を、人とクルマとの調和の中に求める」という独自のフィロソフィから誕生しました。
派生車種は多岐にわたり、「アスコット」「ビガー」、「アコードインスパイア」、「アコードクーペ」、「アコードワゴン」、「アコードツアラー」などが存在します。
比較的最近発売されていた、9代目以降のアコードの遍歴を見ていきましょう。
9代目 2013~2016年
EurovisionNim – 投稿者自身による著作物 CC 表示-継承 4.0, リンクによる
2012年の北米国際オートショーで披露された2013年モデルのホンダアコードは、9月19日にセダンが、10月15日にクーペが米国で発売されました。その後、カナダや韓国、ロシア、オーストラリアなどでも順次販売が開始されました。
サイズは前世代よりやや小型化し、軽量化と運動性能の向上に寄与しています。室内はわずかに小さくなりましたが、広々としたリアレッグルームやトランク容量が特徴です。素材にアルミニウムとスチールのハイブリッド構造を採用したフロントサブフレームの設計と、高張力鋼板の増加により、衝突安全性も向上しています。
エンジンは「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」を採用し、直列4気筒2.4LとV型6気筒3.5Lの2つのラインナップがあります。直4エンジンは環境性能の向上と出力の増強を実現しました。V6エンジンも改良され、より力強い性能を発揮します。トランスミッションは直4にはCVTまたは6速MT、V6には6速ATが配されています。ハイブリッドモデルも予定されており、高い燃費性能が期待されます。
安全機能には、ホンダ初のLEDプロジェクターヘッドライトや車線逸脱防止システム、LaneWatchブラインドスポットモニターが新たに追加され、運転の安全性が一層高められています。
10代目 2017年-~2023年
Kevauto – 投稿者自身による著作物 CC 表示-継承 4.0, リンクによる
新しいアコードは、前世代よりも幅広く低いワイド&ローのスタンスを採用し、フロントのオーバーハングを短くし、ボンネットを長く低くデザインしました。ホイールベースを伸ばすことで後部座席のスペースが拡大し、フロントピラーはスリムになりました。ダッシュボードには7インチのTFT液晶メーターが設置され、上位グレードにはヘッドアップディスプレイやワイヤレス充電器が搭載されています。
エンジンは1.5Lと2.0Lターボが用意され、1.5LはCVT、2.0Lは10速ATが組み合わされています。スポーツグレードには6速MTの選択肢もあります。ハイブリッドバージョンには「SPORT HYBRID i-MMD」が搭載され、トランクスペースをガソリン車と同等に保ちながら、後席の分割可倒を実現しました。「Honda SENSING」は全グレードで標準装備されています。
日本では2020年2月にハイブリッドモデルが発表され、新しいエンジンと2モーターのハイブリッドシステム「e:HEV」を採用。環境基準に適応しており、安全技術には最新の「Honda SENSING」が搭載されています。新しいボディカラーも導入され、これらの車両はタイからの逆輸入となります。
11代目 2023年~

画像引用元:アコード先行情報|Honda公式サイト
2023年の初頭に北米で発売予定のトヨタの新型アコードは、前モデルより全長が70mm拡大し、シャープなキャラクターラインと10mm広がったリアトレッドを備えています。キャビンはより後ろに配置され、ファストバッククーペのようなスタイリッシュな外観を採用しています。
車内では10.2インチのデジタルメーターパネルや、ハイブリッドモデルには12.3インチのタッチスクリーンが搭載され、最上位モデルにはHondaで初の「Google built-in」が組み込まれます。これによりナビゲーションやエアコン設定などが音声操作でき、システムのアップデートは無線で行えます。
パワートレインは2.0Lハイブリッドと1.5Lターボエンジンが提供され、ハイブリッドモデルには独自の「Individual」モードが搭載されています。「Honda SENSING」の機能が強化され、広範囲をカバーし二輪車も含む認識能力が向上しました。新機能として「トラフィックジャムアシスト」も追加されています。
グローバルな展開も予定されており、地域によって装備仕様が異なります。プラグインハイブリッドモデルが上海モーターショーで発表され、203HPの最高出力と335Nmの最大トルクを誇る2.0Lエンジンが搭載されます。
エクステリアの特徴

画像引用元:アコード先行情報|Honda公式サイト
ホンダ・アコードのエクステリアは、流麗で洗練されたスポーティなデザインが特徴です。長くすっきりとしたボディラインが、シンプルながらも先進的な印象を与えます。また、ホイールベースや全高は先代モデルからは変化ありませんが、全長を延長することでクーペのような流麗なフォルムやロー&ワイドなプロポーションを実現しています。
さらに、サイドからリアにかけてのつながりを感じさせるイメージも特徴です。また、フロントピラーを手前側(室内側)に引くことで視界の良さを実現し、フードをダイナミックに押し出すことで堂々たる車格感を表現しています。
ボンネットの形状も変更されており、運転席からワイパーが視界を遮らないようになっています。視界がよく車幅も分かりやすいデザインです。
インテリアの特徴

画像引用元:アコード先行情報|Honda公式サイト
ホンダ・アコードのインテリアは、上質な素材と洗練されたデザインが特徴です。
インテリアは水平基調のデザインが採用されており、統一感があります。手に触れるところはソフトパッド素材を採用しているので質感が高くなっています。
本革シートを採用したレザーインテリアが標準装備となっており、シートヒーターも標準装備。スムースレザーをシートの一部に採用し、手触りのよさで快適に過ごせます。

画像引用元:アコード先行情報|Honda公式サイト
またインパネを見てみると、網目状のパネルが特徴的です。スポーティなスタイルで、ホンダのセダンらしさが出ています。
車内は新世代プラットフォームの採用やボディの骨格変更、ホイールベースの延長などにより、ゆとりのある室内空間を確保しています。
インパネラインやドアラインには、マルチカラーのアンビエントライトが標準装備されるので、7色から好みの色を選択可能です。
パワーユニットと燃費性能

画像引用元:アコード先行情報|Honda公式サイト
ホンダ・アコードに搭載されるパワーユニットは、2L直列4気筒アトキンソンサイクル DOHC i-VTECエンジンと発電・駆動用の2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」です。
エンジンは最高出力145PS、最大トルク175Nmを発生する2L直列4気筒ガソリンエンジンで、ホンダが得意とする高精度バブルコントロール技術によって走りと燃費を高次元で両立させたガソリンエンジンです。
高出力モーターを採用した2モーター内蔵電気式CVTを採用しており、同軸モーターから平行軸モーターに変更されています。アクセルレスポンスや燃費性能が高くなっています。
EVスイッチで走行モードの切り替えが可能です。状況に適した走りをしてくれる「AUTOモード」、静かな走りになる「EVモード」、さらにバッテリーに充電できる「チャージモード」があります。
アコードに搭載される安全技術

画像引用元:アコード先行情報|Honda公式サイト
Honda SENSING 360搭載
ホンダのアコードに搭載される「Honda SENSING 360」は、最新の全方位安全運転支援システムです。
このシステムは、約100°の有効水平画角を持つフロントセンサーカメラに加え、フロントレーダーと各コーナーに計5台のミリ波レーダーを装備することで360°センシングを実現しています。これにより、車両周辺の死角をカバーし、交通事故の回避やドライバーの運転負荷軽減をサポートします。
さらに、「Honda SENSING 360」は、ドライバー異常や周辺環境を検知し事故を未然に防ぐことで、ドライバーの運転負荷をさらに軽減する新機能を提供します。これらの新技術は、2024年以降、従来のHonda SENSING 360に順次追加されます。
また、ホンダは2030年までに全世界でホンダの二輪・四輪車が関与する交通事故死者半減を目指しています。そのために、「Honda SENSING 360」を先進国で2030年までに四輪車全機種へ適用することを目指しています。
充実した安全装備
ホンダ・アコードには、最新の全方位安全運転支援システム「ホンダセンシング360」が搭載されています。
新しく搭載されている機能は以下の通りです。
前方交差車両警報
この機能は、特に停止状態からの発進や低速走行時に、交差点で左右から接近してくる車両をドライバーに通知し、潜在的な交通の危険から安全性を高めます。
車線変更時衝突抑制機能
車線変更時に、隣接する車線から後方から接近する車両を検出します。警告とステアリング操作の支援を提供し、衝突を回避することで、より安全な車線変更を実現します。
車線変更支援機能
高速道路や自動車専用道路で、ウィンカーが作動した際に、車線変更のステアリング操作を支援します。周囲の状況を監視し、安全かつスムーズな車線変更を促進します。
さらに従来と同じ機能も搭載されているので、安心して運転できます。
インフォテインメントとコネクティビティ

画像引用元:アコード先行情報|Honda公式サイト
Honda CONNECTで便利に使える
もちろんです。ホンダのアコードに搭載される「Honda CONNECT」は、最新のコネクテッド技術です。Honda Total Care プレミアムなら、さらに豊富な機能で便利なカーライフを送れます。
主な機能は以下の通りです。
- Hondaデジタルキー:スマートフォンでドアロックの解除や、エンジンをかけることができます。
- 車内Wi-Fi:車をWi-Fiスポットとして利用することができます。
- 自動地図更新サービス:通信により、自動でカーナビの地図を更新することができます。
- 緊急サポートセンター:事故や故障など、緊急時にサポートセンターと通話することができます。
- Honda ALSOK駆けつけサービス:駐車中の車が異常を感知すると、スマートフォンに通知され、本人が遠くにいる時は、ALSOKのガードマンが急行します。
- Honda リモート操作:スマートフォンで、エアコンの操作、ドアロック、駐車位置の検索などをすることができます。
Google ビルトイン搭載
ホンダ・アコードには、Google ビルトインというコネクテッドサービスが搭載されています。特徴は以下の通りです。
Google アシスタント:「OK Google」と話しかけることで、Google アシスタントが起動します。これにより、音声操作でナビゲーションの設定や空調の管理、音楽やテレビなどのメディアの操作、時間・予定の管理、情報や答えを探す(検索してもらう)、電話を掛ける、メッセージを送信するなどの機能が利用できます。車内温度の調整もできる機能です。
Google マップ:ナビゲーションはGoogle マップを使用できます。リアルタイムで交通情報を表示したり、迂回ルートを自動表示してくれるので、ドライブが快適です。
Google Play:ポッドキャストや音楽のサブスクリプションなどのアプリをGoogle Playからダウンロードして車内で使用することも可能です。
これらの機能により、新型アコードはシームレスに接続できる車内環境を提供し、運転中でも情報へのアクセスやエンターテイメントを楽しむことが可能になります。また、これらの機能は今後ホンダ車全体で採用が広がっていく可能性があります。
ホンダ アコードの発売時期
ホンダのアコードは、2024年春に発売予定です。今後の正式発表を待ちましょう。
競合他車との比較
ホンダのアコードと競合車種との比較をしてみます。
マツダ MAZDA6

画像引用元:マツダ
ホンダ・アコードとマツダ6は、どちらも高品質なミドルサイズセダンですが、いくつかの違いがあります。
アコードは新型になり、スポーティな印象になりました。一方、MAZDA6は魂動デザインを採用して、上質な雰囲気です。MAZDA6にもスポーティなグレードは設定されていますが、車のキャラクターとしてMAZDA6は、優雅な雰囲気です。
アコードは2L直列4気筒エンジンを搭載したe:HEVで、前輪駆動のみを展開しています。一方、MAZDA6は2L直列4気筒と2.5L直列4気筒のガソリンエンジン2種類と、2.2L直列4気筒ターボのディーゼルエンジンが選べます。
ガソリンエンジンは2L、そして2.5Lエンジンなので標準的な燃費ですが、ディーゼルエンジンは実燃費もよいことが期待できるでしょう。ハイブリッドを搭載したアコードとクリーンディーゼルのMAZDA6という違いがあります。
トヨタ カムリ

画像引用元:トヨタ カムリ
ホンダのアコードとトヨタのカムリは、どちらも高品質なセダンで、多くの共通点がありますが、いくつかの重要な違いもあります。
先代アコードの価格は約465万円で、一方カムリは約350万円からとなっています。ただし、最上級版を比較すると、アコードとカムリの価格差は少なくなるでしょう。
ボディサイズはほぼ同じで、アコードの全長×全幅×全高は4,900mm×1,860mm×1,450mm、ホイールベース:2,830mmで、カムリは「WS」になると全長×全幅×全高:4,910mm×1,840mm×1,445mm、ホイールベース:2,825mmです。
両車を比較すると、アコードは「e:HEV」システムを採用しており、エンジンは効率の高い領域で使われます。一方、カムリはトヨタ独自の「THS」システムを採用しており、エンジンとモーターで効率よく走行可能です。
ホンダの車をお得に購入する方法
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