1か月だけカーリースは利用できる?注意点と選び方も解説

1か月リース

カーリースを契約する場合は、通常は数年単位で契約します。でも、1か月から契約できる短期リースというものもあります。

短期カーリースは、短い期間だけ車が必要なときに便利ですが、各社の料金やサービス内容が違うので、しっかりと理解して利用しないと、思ったよりも高くついてしまうことがあります。

この記事では、短期カーリースを利用する際のポイントや1か月だけカーリースを利用する際の注意点、短期カーリースを選ぶべきケースについて解説します。

目次

1か月間だけでも利用可能なカーリースは?

カーリース

短期カーリースは、保険やメンテナンスなどの維持費用が月額料金に含まれているため、コストパフォーマンスが高いです。

車の管理や維持にかかる手間を減らしたい場合に便利です。契約やメンテナンスなどは業者が行うため、ユーザーは手続きに悩む必要がありません。

短期カーリースを検討する際には、初期費用や保証金が必要な場合があり、これによりマンスリーレンタカーよりも費用が高くなることがあります。初期費用や保証金の金額はカーリース会社によって異なるため、総費用を比較することが重要です。

カーシェア

1か月の間に車を使う頻度や時間、距離が少ない方にはカーシェアが便利です。たとえば、1日1時間くらいの利用や、週末だけの利用など、限られた用途で使う場合は、1か月あたり20,000円から30,000円くらいで利用できます。

手続きも簡単で、会員登録をして予約するだけなので、思い立ったときにすぐ利用できるのがポイントです。アプリを活用するとさらに便利に利用できる方法です。

カーシェアは、使い終わったら所定の駐車場に返却するのが基本です。毎回短時間利用するたびに戻さなければならないのが、少し面倒に感じるかもしれません。

レンタカー

急に車が必要になった場合は、マンスリーレンタカーが適しています。予約するだけで利用できる便利なオプションです。

手続きを簡単にしたい場合は、マンスリーレンタカーが便利です。しかし、短期カーリースでもクレジットカード払いを選ぶと審査が不要になる場合もありますので、事前に利用条件を確認しておくと良いでしょう。

家族や友人から借りる

1か月間だけ車が必要な場合は知人や家族から借りるという方法もあります。この方法の一番のメリットは、利用料金がかからないことです。

とはいえ、知人や家族に借りる場合でも、常識としてお礼を渡す必要があるでしょう。また、事故を起こしたときに迷惑をかけないように、1か月限定のドライバー保険に加入することも考えましょう。その保険料も必要です。

さらに自宅周辺で駐車するなら、定期的にコインパーキングを利用することになるでしょう。レンタカーやカーシェアの場合は、利用した後に戻すことになりますが、借りるなら駐車スペースが必要です。

中古車を購入する

現金で車を購入すると、所有者は自分になるので、好きなタイミングでその車を売ることができます。つまり、いつでも自由に乗り換えができます。

ただし、短期利用を考えて格安中古車を購入する場合は、故障トラブルに悩まされる可能性があります。格安で売られている中古車は、年式が古い、走行距離が多いなどの理由で安くなっていることが多いからです。中には、事故歴や水没歴があり、大きなダメージを負っている車もあります。

自由に所有や売却のタイミングを決められるというメリットがありますが、1か月という短期間の利用を考えているなら、車を購入するのは現実的ではありません。購入手続きや登録にかかる手間を考えると、他の方法を選んだほうが良いでしょう。

カーリースの選び方

月額料金

1か月単位で契約できるカーリースは、基本的に中古車を提供しています。月額料金を比較するときは、料金に含まれる費用だけでなく、車の状態もチェックすることが大切です。

月額料金は、月額10,000円台から30,000円以上のものまで幅広くあります。同じ条件の車を比較すると、お得なサービスを見つけやすくなりますよ。

初期費用

短期間のカーリースは、初期費用が含まれていない場合があります。長期リースは初期費用がセットになっていても、短期カーリースは別途初期費用の負担が発生することがあるからです。

初期費用と月額料金と合算した費用でコスパがどうなのかチェックしましょう。

納車期間

中古車を提供する1か月単位のカーリースでは、新車よりも納車までの期間が短いことが多いです。中には納期が最短3日のサービスもあり、急いで車を確保したい場合には納車期間も重要なポイントです。

また、納車場所が自宅か店舗か、納車費用が別途かかるかもチェックしておきましょう。

保証金

1か月単位で利用するカーリースでは、契約時に数万円の保証金を預ける必要があることがあります。

保証金は車を返却するときに車の状態に問題がなければ戻ってきますが、車に損傷があると原状回復費用に充てられることもあります。初期費用を抑えたい場合は、保証金がかからないサービスを選ぶといいですね。

対応エリア

全国対応のサービスもあれば、特定の地域だけで利用できるサービスもあります。自分の住んでいるエリアに対応しているかを必ず確認しましょう。

取扱車種

1か月単位のカーリースでは中古車が一般的です。短期のリースで新車を提供すると料金が高くなりすぎるため、車両本体価格が安い中古車を使って料金を抑えています。

リース会社の在庫から選ぶことになるので、希望する車種があるか事前に確認しておくと安心です。

支払方法

料金の支払い方法としては、クレジットカード払いと前払いが一般的です。クレジットカード払いの場合、契約期間を決めずに自動更新する仕組みの会社もあります。

前払いの場合、契約時に全額一括払いするものや、月末までに翌月分の料金を支払うものがあります。会社によって異なるので、事前に確認しましょう。

審査の有無

1か月単位のカーリースでも、契約前に審査が必要な場合があります。保証人が必要な会社もあるので注意が必要です。

審査なしで利用できるところもありますが、その場合は前払いが必要なことが多いです。審査を避けたい場合は、この点も考慮してサービスを選びましょう。

一か月のカーリースのメリット・デメリット

メリット

カーリースのメリット

自分の都合に合わせて使える

短期カーリースは、最短1ヶ月から契約できるので、急な出張や一時的な里帰りなどで車が必要なときにとても便利です。また、1ヶ月ごとに契約を延長できるオプションが多く、予定よりも長く車が必要になったときも安心です。一般的なカーリースでは月ごとの契約や延長が難しいので、これは短期カーリースの大きな利点です。

月額費用が一定でわかりやすい

短期カーリース以外にも、レンタカーやカーシェアリングといった選択肢がありますが、これらは利用するたびに料金が発生し、費用が高くなることがあります。その点、短期カーリースは月々の利用料金が固定されているため、頻繁に車を使う場合でも一定の支払額で済みます。これにより、予想外の出費に悩むことなく、安心して車を利用できます。

納車が早い

新車購入や新車リースの場合、納車まで1~3か月かかることが多いですが、短期カーリースなら在庫のある中古車をすぐに借りられます。サービスによっては最短3日で納車できるところもあるので、急いで車が必要なときにも便利です。

さまざまな車種に乗れる

短期カーリースの魅力の一つは、短期間で異なる車を試せることです。車を購入する場合、高額な支出が必要で、頻繁に乗り換えるのは難しいですが、短期カーリースなら比較的低いコストでいろんな車に乗ることができます。自分の好みやニーズに合わせて車を選ぶことができます。

中途解約のリスクが低い

通常のカーリース契約では、中途解約が認められておらず、途中で解約すると高額な解約金や違約金が発生します。しかし、短期カーリースは必要な最短期間で契約できるため、ライフスタイルの変化に対するリスクを軽減できます。短期間での契約なら、突如としてライフスタイルが変わることも少ないので、中途解約のリスクが低いです。

借りている車とは見た目でわからない

レンタカーやカーシェアリングの車は「わ」や「れ」のナンバーが使われるため、一目で借りている車だとわかってしまいます。一方、リース車は一般のナンバーなので、借りている車だと見た目ではわかりません。希望ナンバーやご当地ナンバーも選べるので、愛着を持って車に乗ることができます。

カーリースのデメリット

中古車リースが基本になる

短期カーリースでは、主に中古車が提供されます。これは、短い期間で車を借りる場合、新車をリースすると月額料金が高くなりすぎるからです。車の状態に敏感な方は注意が必要です。

通常、長期間のリース契約では新車をリースし、月額料金に車両代や税金が含まれるため、お得に見えますが、短期ではそうはいきません。ただし、1年以上の契約なら新車リースも可能な場合があるので、確認してみてください。

初期費用がかかる

短期カーリースを契約する際には、保証金や敷金などの初期費用が必要です。この費用は会社によって異なりますが、通常2万円から5万円程度です。車を返却する際に問題がなければ、保証金や敷金は全額返金されます。長期カーリースでは通常、初期費用は不要なので、初期費用が負担にならないか検討してみてください。

契約満了時の追加料金がかかる場合もある

カーリースでは、車を返却する際に原状回復が必要です。車に傷やへこみがあると、原状回復費用を請求されることがありますので、車を良い状態に保つよう心掛けましょう。

走行距離に制限がある

カーリースでは、1か月あたりの走行距離に制限があります。制限を超えると追加料金が発生するので、ドライブや遠出をよくする方は注意が必要です。

利用開始までに時間がかかる

カーリースを利用する際には、基本的に審査があります。また、車両点検や名義変更手続きも必要なので、利用開始までに数日から1週間程度かかります。すぐに車を利用したい場合は、申込み当日からの利用は難しいと考えておいた方が良いでしょう。

ただし、1か月だけ利用する場合には、クレジットカード払いで審査不要のサービスもあります。急いで車を手に入れたい方は、カーシェアやレンタカーを考慮できるでしょう。

長期カーリースと短期カーリースの違い

短期リースは中古車が多いが、長期リースなら新車に乗れる

短期カーリースでは、ほとんどの場合中古車が手配されます。長期リースの場合は、新車が手配されるのが一般的です(プランによります)。

仮に短期で新車を選べるプランがあったとしても、すぐに納車されることは難しいことが多いです。希望する仕様と同じ在庫があれば即納も可能ですが、ボディカラーや装備品などの違いで、在庫車がぴったり当てはまることは少ないため、短期利用には新車は向いていません。

さらに、短期カーリースでは月額利用料を抑えたいので、新車だと高額になりがちです。つまり、新車をカーリースしたいなら、長期カーリースを選んだほうがよいでしょう。

短期は初期費用が必要な場合が多いが長期ならいらない

短期カーリースでは、初期費用が必要なことが多いですが、長期カーリースでは初期費用がかからないことが一般的です。短期カーリースの場合、車両準備費用などが初期費用として発生することがあります。

短期カーリースでは中古車がメインなので、オプションを追加する場合、その費用は初期費用として一括で支払う必要があります。

短期カーリースの注意点

注意

車庫証明が必要になる

たとえ1か月の短期リースでも、車を保管する場所を確保し、車庫証明を取得する必要があります。手続きは平日に警察署で行うため、平日仕事をしている方には煩雑かもしれません。

代行費用を支払えば、車庫証明の手続きを代行してくれるカーリース会社もありますので、必要なら利用しましょう。

審査に通らなければ利用できない

カーリースを契約するには、マイカーローンと同様に審査が必要です。審査に通らなければカーリース契約はできません。短期カーリースの中には、クレジットカードがあれば審査不要の業者もありますが、基本的には短期カーリースでも審査は一般的です。

審査が行われる理由は、カーリース会社が車を貸し出し、月額利用料の未回収を防ぐためです。カーリース会社は利用者の代わりに車両代金を支払っているので、利用者が月額利用料を支払える能力があるか確認する必要があります。これにより、利用開始後に月額利用料が滞るリスクを減らせるのです。

審査が不安な場合は、できるだけ月額費用を抑えられるプランを選び、支払い能力とのバランスを取るようにしましょう。また、連帯保証人をつけることで審査を有利に進めることも可能です。

保証金が必要となる場合がある

1か月の短期カーリースの場合、1か月分の利用料だけを支払えば良いと思うかもしれませんが、リースカーの返却時に問題があった場合に備えて保証金が必要なことがあります。

カーリースには、長期カーリースと短期カーリースがありますが、保証金を求められるのは主に短期カーリースです。保証金は返却時の原状回復に使用されるため、返却時に問題がなければ全額返金されることが多いです。

もちろん、保証金なしで契約できる短期カーリースもありますが、その場合は返却時に汚れや傷があると原状回復費用を請求されることが一般的です。短期カーリースを利用する場合は、できるだけ車をきれいな状態に保つよう注意しましょう。

短期でも任意保険に加入しないとリスクがある

車は自賠責保険に加入していますが、対人補償しかカバーされず、限度額も120万円までです。これでは不十分なので、任意保険に加入してリスクを回避する必要があります。

任意保険は通常1年契約ですが、短期カーリース用の任意保険もありますので、契約前にカーリース会社に相談すると良いでしょう。

任意保険は基本的にカーリースには含まれていないので、自分で加入する必要がありますが、補償内容を自由に選べますし、現在加入している任意保険を引き継ぐことも可能です。リース会社に確認してみましょう。

契約満了時に精算が発生する可能性がある

カーリースには距離制限があり、短期カーリースでも同様です。短期カーリースの距離制限は業者によりますが、1か月あたり1,000kmから2,000kmに設定されています。契約満了時にこの距離を超えると追加料金が発生します。

また、残価設定がある場合、たとえ1ヶ月の利用でも残価が下回ると残価精算が必要です。さらに、車が著しく汚れていたり、破損していたりすると、修理費用が請求されることもあります。

長期カーリースがおすすめな方

利用期間が延びる可能性があるなら長期がお得

もし利用期間が長くなる可能性があるなら、最初から長期カーリースを選んだほうがお得です。短期カーリースでは車種は選べても、グレードやボディカラー、装備品は限られています。しかし、長期カーリースなら新車を選べるので、好きなボディカラーやグレードを自由に選べますし、オプションも自由に追加できます。

また、基本的にカーリースは長期契約ほど月額費用が抑えられるので、月々の支払い負担も軽減できます。さらに、初期費用が不要なので、まとまった資金を用意する必要がありません。

このように、カーリースを短期で返却しないで長期になる可能性があるなら、長期のほうがお得と言えます。

新車に乗りたい方

通常短期カーリースは、中古車となります。新車に乗りたいのであれば、長期カーリースがおすすめです。

長期契約であれば、自由に車やグレードを選択できるので、自分の好みの車に乗れるでしょう。新しい機能や安全装備が搭載されている車に乗りたい方は、どうしても新車という選択肢になります。

中古車リースになりがちな短期リースでは、希望する車に乗るのが難しいので、新車なら長期リースがおすすめです。

目次