カーリースは頭金などを必要とせずに、毎月の料金を支払うだけで車を維持できるサービスです。
しかし誰でも利用できるわけではなく、審査に通った人のみが契約できます。そのため審査基準を満たしていなかったので、サービスを利用できないというケースもあるのです。
この記事では、カーリースの審査基準について、落ちてしまう人の特徴や基準を満たすコツを解説します。



カーリースの審査基準とは?

審査では、リース契約者が契約期間中に安定してリース料金を支払えるかどうかを確認するための様々な要素が考慮されます。
カーリースを利用する際の審査基準は、主に以下のポイントに基づいています。
- 年収
- 雇用形態
- 勤続年数
- 資産状況
- 債務履歴
- 現在の借入状況
これらの基準は、リース会社ごとに多少異なる場合もありますが、基本的な枠組みは同じです。
年収
カーリースの審査において、年収はその人を判断する基準の1つです。リース契約期間中に安定して支払いを続けられるかどうかを判断するため、一定の収入水準が求められます。
支払い能力がないなら、リースで車を貸しているのに料金だけ支払われない可能性があるからです。一般的に、高収入であるほど審査に通過しやすくなりますが、年収だけでなく、収入の安定性も重視されます。
一般的な傾向としてローンの場合は年収の3分の1の返済比率といわれています。リースの場合はローンとは異なりますが、それでも200万円未満の年収であれば利用料の支払いは難しいと判断されることもあるでしょう。
雇用形態や勤務先
カーリースの審査では、雇用形態や勤務先も重要な要素です。正社員であれば審査に通りやすい傾向がありますが、契約社員や派遣社員でも一定の条件を満たせば問題ありません。
どのような業種なのか、雇用形態だけでなく役職なども影響します。総合的に判断して、雇用形態が安定しているほど、リース会社は信頼性が高いとされます。
また、勤務先の規模や業種も審査に影響を与えることがあるポイントです。大企業や公的機関に勤務している場合、安定した収入が見込まれるため、審査が通りやすいとされています。
勤続年数
勤続年数もカーリースの審査において重要な要素です。長期間同じ会社で働いていることは、収入が安定している証拠ともなります。一般的には、少なくとも1年以上同じ職場で働いているなら、安定して収入があるとみなされるでしょう。
しかしリース会社によっては、3年以上の勤続年数を求める場合もあります。勤続1年未満なら、まだ安定しているとはみなされないので不利になると覚えておきましょう。
資産
カーリースの審査では資産も考慮されることがあります。持ち家の場合は、資産を持っているとみなされて審査にプラスになることがあります。
料金の支払いが困難になったときでも支払いができるとみなされる可能性があるからです。資産があるということは、経済的に安定している証拠ともなるからです。
債務履歴
過去の債務履歴も審査基準に含まれます。多重債務や携帯電話料金の未払いなどの「金融事故」があると、審査に影響します。
携帯電話の料金支払いとカーリースの審査は関係ないと感じることもありますが、金融機関を利用した後の事故をみられるので大切なポイントです。
現在の借入状況
カーリースの審査では、金融機関からの借り入れ状況も確認されます。複数の債務があり、未払いの危険性があるなら審査に通るのは難しいでしょう。
未払いがない状態だったとしても、収入と比較して返済額が多いなら審査が厳しいことも考えられます。審査の前に現在の借り入れ状況を吟味しておきましょう。
もし借り入れを抑えることができるなら事前に調整しておくなら審査に通りやすくなるでしょう。
カーリースとローンの審査基準の違い

カーリースとローンの審査基準にはいくつかの違いがあります。
ローンの場合、車自体が担保となるため、収入や信用情報だけでなく、車の価値や状態も重視されます。一方、カーリースでは、リース契約者の信用情報や収入が主要な審査基準となります。
その中でも特に年収に関する条件に違いがあります。カーローンには具体的な年収の制限が設けられていますが、カーリースにはそのような年収の制限はありません。この違いの理由は、カーリースとカーローンの仕組みの違いにあります。
カーリースは、リース会社から車を借りるサービスです。リース期間が終わる時の残価を設定し、その残価を差し引いた金額に対して支払いを行います。一方、カーローンは車を購入するための資金を借りる仕組みで、車両価格全体を月々の支払で返済していきます。そのため、カーローンの方が支払い額が多くなることが一般的です。
必要な金額が異なるため、カーローンの方が支払い能力を評価する際の年収制限が厳しくなるわけです。
リースは車を借りて利用しているサービスですが、ローンは資金を借りて返済します。目的や方法の違いによっても基準の違いがあります。
カーリースの審査に落ちやすい方の特徴

カーリースの審査に落ちやすい方にはいくつかの共通する特徴があります。
- 収入が不安定
- 滞納の可能性
- 虚偽申告
収入が不安定
収入が不安定な方は、カーリースの審査において不利です。たとえば、フリーランスや季節労働者など、収入が一定しない職業の場合、支払い能力が不足していると判断されることがあります。
安定した収入を証明するために、過去数年間の収入証明を提出することが求められる場合があります。また、収入が少ない場合も同様に、リース会社は支払い継続のリスクを懸念します。
リースの審査時に、他社での借入金額が年収に比べて多すぎると審査に通らない可能性があります。
カーリースでは、リース会社が用意した新車をリース料を支払って利用します。そのため、高級車をリースする場合、リース料も高額になることが一般的です。
他社からの借入金額が多い場合、その返済額も高額になります。その結果、リース料の支払いが難しくなると判断されることがあります。
収入が不安定な職業なら、リース料の支払いが不安視されると、審査に通りにくくなることがありますね。
支払いが滞納する可能性がある
カーリース契約により借入額が過多になる、または既に借入が多すぎる場合、審査に通りにくくなります。
カーリースの審査では、現在の借入状況も詳しくチェックされます。審査時点で複数のローンやクレジットカードの支払いがある場合、新たにリース契約の支払いが加わることで、支払いが難しくなるリスクがあると判断されます。これは審査に不利な影響を与えますね。
別の見方をすると、リース契約により借入が増え、将来的に申込者が資金繰りに困る可能性がある場合、それはリース会社と申込者の双方にとって不利益となります。そのため、リース会社はこのリスクを未然に防ぐために慎重に判断しているのです。
さらに過去にローンやクレジットカードの支払いを滞納した経験がある方は、カーリースの審査において不利になります。リース会社は信用情報機関のデータを参照し、支払い履歴を確認します。支払い遅延や延滞が記録されていると、審査に通過するのは難しくなります。
虚偽申告をしている
カーリースに申込む際には、収入や勤務先、勤続年数など、さまざまな情報を正確に申告する必要があります。申請書類に虚偽の情報を記載すると、審査に落ちるリスクが高まります。
「少しぐらいごまかしてもバレないのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、審査を通過したいからといって嘘の情報を申告するのは避けましょう。もし虚偽の申告が発覚すると、「信用力がない」という印象を与えてしまい、審査に落ちる可能性が高くなります。
リース会社は、申請内容の真偽を確認するために厳格な審査を行います。例えば、年収や雇用形態、勤務先などの情報を偽って記載した場合、信頼性が損なわれるため、審査に通過しない可能性が高くなります。
また、故意ではなくても、申告内容に間違いがあると確認作業が必要になり、審査がスムーズに進まなくなります。ですから、申込前に内容をしっかり確認することが大切ですね。
カーリースの審査基準を満たすための対策

カーリースの審査では、契約者が希望するリース内容に基づいたリース料が審査対象となります。そのため、リース料を減額することで審査の条件が少し緩和され、審査に通りやすくなる可能性があります。
頭金を設定して借り入れを少なくする
頭金を設定することで、対象となる金額を抑える方法です。この方法は、条件が厳しいなら頭金の設定がおすすめの方法。
審査では、月々のリース料を支払う能力が重視されます。契約の前に支払う頭金を設定しているなら、リース料には含まれないため、審査の対象にはなりません。
そのため、審査対象となるリース料を減額できるので、借入金の過多や支払いの滞りといったマイナス要素を緩和することができます。ただし、まとまった初期費用が必要になるため、手元資金が少なくならないように注意しましょう。
借り入れ金が多かったり、支払いの滞りがあるなら審査基準を満たすためにも頭金を設定しておきましょう。
リース料を安くする条件にする
もう一つの方法は、申込条件を見直し、リース料を安くすることです。乗りたい車が決まっている場合は、グレードやオプションの見直しが効果的です。また、複数の車種が候補にある場合は、その中でもリース料が安い車種を選ぶことが推奨されます。
中古車リースを選ぶと、新車よりもリース料を抑えることができるため、安くなる条件にできます。また、リース会社によってはキャンペーンが開催されていることもあり、その時期を狙うのも良い方法です。
ただし、希望する車種や条件に制限がかかり、頭金を設定する方法と比べるとリース料がそれほど安くならないこともあるため、注意が必要です。
カーリースの審査に落ちた際の対処法

カーリースの審査に落ちた場合でも、いくつかの対処法があります。まずは、審査に落ちた理由を確認し、それに応じた改善策を講じましょう
高額な車はリースしない
当然のことですが、高額な車はリース料が高くなるので返済能力も高い基準で求められます。
車種を見直してみて、自分の収入に見合った車種に変更するとリースに通りやすくなるでしょう。同じ車種でもグレードを見直すだけでも、大きな違いが出ることもあります。
オンラインでシミュレーションできる場合もあるので、実際に計算してみてどのような違いがあるのかをチェックしてみましょう。
頭金を支払う
既述したように頭金を支払って、審査に通りやすい状態にしておきましょう。貯蓄があるならある程度、頭金として支払っておき、リース料金を下げます。
もちろんリース商品には頭金が不要というものもあります。貯蓄や頭金として支払う予算とのバランスをみておきましょう。
資金計画がしやすい所有方法なので、事前に確認しておきましょう。
保証人を付ける
保証人をつけておくと、カーリースを利用できる可能性が高くなるでしょう。家族や親族に連帯保証人になってもらうことで、審査に通りやすくできます。
安定した収入がある連帯保証人がいるならカーリース会社のリスクを抑えることができます。そのため連帯保証人がいるのは、審査に有利な方法です。
ただし連帯保証人は責任が重いので、信頼できる家族などに頼むのがよいでしょう。
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