車は、多くの部品が組み合わさって動いています。エンジンやブレーキ、タイヤなど、それぞれが重要な役割を担っており、安全に走行するために欠かせません。
この記事では、車の部品の種類や役割、メンテナンス方法などを詳しく解説していきます。
車の構造を理解することで、日々の運転やメンテナンスがよりスムーズになるだけでなく、トラブル発生時の対処法も学べます。


車の部品の基本知識

車の部品は、大きく分けて「エンジン周り」「駆動系」「足回り」「電装系」「内装」「外装」の6つに分類されます。
それぞれの役割を簡単に説明すると、以下のとおりです。
- エンジン周り:
→車を動かすための部品(ガソリンを燃焼させて車を動かすためのエネルギーを生み出す) - 駆動系:
→エンジンで発生した力をタイヤに伝えるための部品
(クラッチ、トランスミッション、シャフトなど) - 足回り:
→車の走行安定性や乗り心地を左右する部品
(タイヤ、ホイール、サスペンションなど路面からの衝撃を吸収やタイヤのグリップ力を高めるなどの役割がある) - 電装系
→ ライトやエアコンなど電気で動く部品
(バッテリー、オルタネーター、スターターモーターなど) - 内装
→車内の快適性を高めるための部品
(シート、ステアリング、オーディオなど) - 外装
→車体を守るための部品
(ボディ、バンパー、ドアミラーなど)
これらの部品が連携することで、車はスムーズに走行できるようになります。
エンジン周りの重要な部品

画像引用元:photo AC
エンジンは、ガソリンを燃焼させて動力を発生させる、車の心臓部です。
多くの部品で構成されており、そのなかでも重要な部品をいくつか紹介します。
エンジンオイルとオイルフィルター
エンジンオイルは、様々な役割を担う、エンジンの血液とも言える重要な存在です。
【エンジンオイルの役割】
- 潤滑
- 冷却
- 洗浄
- 防錆
- 密閉
エンジン内部の金属部品同士の摩擦を減らし、摩耗を防ぐことでエンジンの寿命を延ばします。また、エンジン内部で発生する熱を吸収し、冷却することでオーバーヒートの防止も可能です。
オイルフィルターは、エンジンオイルに含まれる不純物を除去し、エンジンオイルの性能を維持する役割があります。
エアフィルター
エアフィルターは、エンジンに吸い込まれる空気中のゴミや埃を取り除き、クリーンな空気をエンジンに供給します。
空気中の不純物がエンジン内部に入ると、シリンダーやピストンを傷つけ、エンジンの性能低下や故障の原因となる可能性があります。
エンジン不良を起こした場合は、エアフィルターが関係している可能性もゼロではありません。
燃料フィルター
燃料フィルターは、燃料に含まれる不純物を除去し、燃料系統の詰まりや腐食を防ぐ部品です。
燃料に含まれるゴミや水分は、燃料ポンプやインジェクターなどの精密な部品を傷つけ、エンジントラブルの原因となる可能性があります。
場合によっては、エンジンが起動しなくなることもあるため、定期的な点検が必要です。
タイミングベルト
タイミングベルトは、エンジンの吸気と排気のタイミングを正確に調整する、エンジンにとって重要な部品です。
タイミングベルトが切れてしまうと、エンジンが停止し、最悪の場合、エンジンに重大な損傷を与える可能性があります。
エンジンベルトが切れると、吸気・排気バルブのいずれも動作しなくなるため、エンジンが急停止します。
その後エンジンをかけることすらできなくなるので、消耗する前の点検と交換が必要です。
ファンベルト
ファンベルトは、エンジンの冷却水を循環させるウォーターポンプや、発電機、エアコンコンプレッサーなどを駆動する役割を担います。
ファンベルトが切れると、これらの部品が作動しなくなり、オーバーヒートやバッテリー上がりなどのトラブルを引き起こす可能性があります。
スパークプラグ
スパークプラグは、ガソリンと空気の混合気に点火し、爆発させることでエンジンを動かすための火花を発生させる部品です。
スパークプラグの状態が悪いと、エンジンの始動不良や出力低下、燃費悪化などの原因になります。
イグニッションコイル
イグニッションコイルは、スパークプラグに高電圧を発生させ、強力な火花を発生させるために必要な部品です。
イグニッションコイルが故障すると、スパークプラグが正常に作動せず、エンジンが不発を起こしたり、始動不良を起こしたりする可能性があります。
ラジエーター
ラジエーターは、エンジン内部を循環する冷却水を冷やす役割を担う、エンジンの冷却システムの重要な部品です。
ラジエーターが故障すると、エンジンがオーバーヒートし、重大な損傷を与える可能性があります。
エンジンがオーバーヒートすると、車が動かなくなる可能性もあるので、定期的なメンテナンス・点検が必要です。
ウォーターポンプ
ウォーターポンプは、エンジンの冷却水を循環させるポンプです。ラジエーターで冷やされた冷却水をエンジンに送り込み、エンジン内部の熱を吸収した冷却水を再びラジエーターに戻すことで、エンジンの温度を適切に保つ役割を担っています。
ウォーターポンプが故障すると、冷却水が循環しなくなり、オーバーヒートする可能性があります。
オーバーヒートは、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があるため、ウォーターポンプの役割は非常に重要です。
燃料ポンプ
燃料ポンプは、燃料タンクからエンジンに燃料を送るポンプです。
燃料タンクから燃料を吸い上げ、燃料フィルターを通して不純物を取り除いた後、エンジンに燃料を供給する役割があります。
燃料ポンプが故障すると、エンジンに燃料が供給されなくなり、エンジンが停止してしまいます。
また、燃料ポンプの能力が低下すると、エンジンに必要な量の燃料を供給できなくなり、出力低下や燃費悪化などの原因になるため注意が必要です。
エキゾーストマニホールド(排気マニホールド)
エキゾーストマニホールドは、エンジンの排気ガスを排出する役割を担う、排気システムの最初の部分です。
エキゾーストマニホールドに亀裂や破損があると、排気ガスが漏れ出し、騒音や排気ガスによる健康被害を引き起こす可能性があります。
触媒コンバーター(キャタライザー)
触媒コンバーターは、排気ガス中の有害物質を浄化する役割を担う、環境保護に貢献する重要な部品です。
故障すると、排気ガス中の有害物質が浄化されずに排出され、大気汚染の原因となります。


安全に関わる部品

車は、高速で移動する乗り物であり、安全に走行するための様々な部品が装備されています。
ここでは、安全に関わる重要な部品を紹介するので、参考にしてください。
ブレーキパッド
ブレーキパッドは、ブレーキディスクを挟み込んで車を減速・停止させる部品です。
ブレーキパッドが摩耗すると、ブレーキの効きが悪くなり、制動距離が長くなるため、定期的な交換が必要です。
点検や車検などの項目の一つであり、定期的に交換することで車の寿命を長持ちさせられます。
ブレーキディスク
ブレーキディスクは、ブレーキパッドとの摩擦によって車を減速・停止させる役割を果たします。
ブレーキディスクが歪んだり、摩耗したりすると、ブレーキの効きが悪くなったり、振動が発生したりする可能性があります。
ブレーキキャリパー
ブレーキキャリパーは、ブレーキパッドをブレーキディスクに押し付ける役割を果たす、ブレーキシステムの重要な部品です。
ブレーキキャリパーが故障すると、ブレーキが正常に作動せず、重大な事故につながる可能性があるので注意が必要です。
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)
ABSは、急ブレーキ時にタイヤがロックするのを防ぎ、ステアリング操作を可能にすることで、安全性を高めるシステムです。
急ブレーキをかけると、タイヤがロックしてしまい、ステアリングが効かなくなることも多いです。
ABSは、タイヤの回転速度をセンサーで監視し、タイヤがロックしそうになるとブレーキ圧を自動的に調整することで、タイヤのロックを防ぎます。
その結果、急ブレーキ時でもステアリング操作が可能となり、障害物を避けたり、より安全な場所に停止したりが可能です。
エアバッグ
エアバッグは、衝突時に乗員を保護する役割を果たす、安全装備の1つです。
シートベルトと連携して作動し、衝突時の衝撃を吸収することで、乗員の頭部や胸部へのダメージを軽減します。
エアバッグは、衝突の衝撃を感知するセンサーと、ガスを発生させてエアバッグを膨らませるインフレータなどで構成されています。
シートベルト
シートベルトは、衝突時に乗員が車外に放り出されるのを防ぎ、衝撃を軽減する役割を果たす、基本的な安全装備です。3点式シートベルトと2点式シートベルトがあり、3点式シートベルトの方がより高い安全性を確保可能です。
シートベルトを着用することで、衝突時の死亡率や重傷率を大幅に減らせます。
リアビューミラー(バックミラー)
リアビューミラーは、後方を確認するためのミラーです。主に、車線変更や後退時など、様々な場面で安全確認のために使用されます。
リアビューミラーには、平面鏡と曲面鏡があり、曲面鏡は平面鏡よりも広い範囲を確認できます。
リアビューミラーをこまめに確認することで、後方の車の動きを把握し、安全な運転を心がけましょう。
ワイパー
ワイパーは、雨や雪などを拭き取って視界を確保する役割を果たします。ワイパーブレードとワイパーモーターで構成されています。
ワイパーブレードは、ガラス面に密着して雨や雪などを拭き取ります。ワイパーモーターは、ワイパーブレードを動かすための動力源です。
ワイパーのゴムが劣化すると、拭き取り性能が低下し、視界不良による事故のリスクが高まります。定期的にワイパーのゴムを交換し、良好な視界を確保しましょう。
サスペンション(ショックアブソーバー、スプリングなど)
サスペンションは、路面からの衝撃を吸収し、乗り心地や走行安定性を向上させます。
ショックアブソーバー、スプリング、コントロールアームなど、様々な部品で構成されている部品です。
ショックアブソーバーは、スプリングの振動を抑制し、乗り心地を向上させます。スプリングは、路面からの衝撃を吸収し、車体を安定させる効果があります。
サスペンションが故障すると、乗り心地が悪くなったり、走行安定性が低下したりする可能性があるので注意しましょう。
車両安定制御装置(ESC/ESP)
車両安定制御装置は、車の横滑りを抑制し、走行安定性を高めるシステムです。センサーで車の動きを検知し、タイヤのブレーキを個別に制御することで、車の横滑りを抑制します。
車両安定制御装置は、カーブや滑りやすい道でで車を安定して走行させるために役立ちます。
また、急ハンドル操作時や回避操作時など、車の安定性を失いやすい状況でも、車両安定制御装置が作動することで、事故を防止可能です。
牽引フック
牽引フックは、故障などで車が自走できない場合に、他の車に牽引してもらうためのフックです。主に、車のフロントまたはリアに装着されています。
牽引フックは、丈夫な金属製で、牽引ロープを引っ掛けるための穴が開いています。使用する際は、牽引ロープをしっかりと固定し、安全に牽引をおこないましょう。
バックカメラ
バックカメラは、後退時に後方の映像をモニターに映し出すことで、安全な駐車を支援するシステムです。車のリアに装着されたカメラと、車内のモニターで構成されています。
死角になりやすい後方の状況を把握しやすくすることで、駐車時の事故を防ぐのに役立ちます。また、バックカメラには、ガイドラインを表示する機能や、障害物を検知する機能などが搭載されているものも多いです。




外装部品

外装部品は、車の外観を形作り、風雨や衝撃から車体を守る役割を担っています。
また、車の性能や燃費にも影響を与えるため、重要な部品です。
フロントバンパー
フロントバンパーは、車の前面に取り付けられた部品で、衝突時の衝撃を吸収する役割を果たします。近年では、歩行者保護の観点から、衝撃を吸収しやすい素材が使われるようになりました。
また、デザイン性も重視され、車の印象を大きく左右する部品の一つとなっています。
フロントバンパーには、フォグランプやナンバープレートが取り付けられている場合もあります。
リアバンパー
リアバンパーは、車の後面に取り付けられた部品です。また、反射板やバックランプなどの灯火類が取り付けられている場合があり、後続車への視認性を高める役割もあります。
近年では、リアバンパーにセンサーやカメラが内蔵され、駐車支援システムなどに活用されるケースも増えています。
フェンダー
フェンダーは、タイヤを覆うように取り付けられた部品です。主に、泥や石などの飛散を防ぐ役割を果たします。
また、フェンダーは、車のデザイン性を高める部品でもあります。フェンダーの形状や材質は、車種やデザインによって様々です。
グリル
グリルは、車の前面に取り付けられた部品で、ラジエーターに空気を送り込み、エンジンの冷却を助ける役割があります。車の顔とも言える重要な部分であり、デザイン性も重視されています。
グリルの形状や材質は、車によって異なることも一つの特徴です。
ボンネット
ボンネットは、エンジンの上部を覆うように取り付けられた部品です。
歩行者保護の観点からも重要な部品であり、近年では軽量化や空力性能向上のための工夫がされています。
ウォッシャーノズルなどが設けられている場合もあり、車種によってデザインはさまざまです。
サイドミラー
サイドミラーは、車の側面に取り付けられたミラーで、後方や側方の状況を確認するために使用されます。安全確認のために重要な部品であり、死角を減らすための工夫が凝らされています。
近年では、サイドミラーにカメラが内蔵され、死角をモニターに表示するシステムも普及しつつある部品です。
ドアハンドル
ドアハンドルは、ドアを開閉するための部品です。車のデザイン性を高める役割も担っています。
また、スマートキーと連携して、ドアハンドルに触れるだけでドアの開閉ができるシステムも普及してきています。
ヘッドライト
ヘッドライトは、夜間や暗い場所で前方を照らすための灯火類です。
【ヘッドライトの種類】
- ハロゲンランプ
- HIDランプ
- LEDランプ
近年では、LEDヘッドライトが主流になりつつあり、省電力性や長寿命性などのメリットがあります。
ウインカー
ウインカーは、方向転換や車線変更をする際に、他の車に進行方向を知らせるための灯火類です。ウインカーは、安全運転のために重要な部品です。
ウインカーは、点滅させることで、他の車に進行方向を明確に伝えられます。
テールランプ
テールランプは、夜間や暗い場所で後続車に自車の存在を知らせるための灯火類です。
主に、ブレーキランプやウインカーも含まれています。テールランプのデザインは、車の印象を大きく左右する要素の一つです。
フォグランプ
フォグランプは、霧や雪など、視界が悪い状況で前方を照らすための灯火類です。
また、悪天候時の安全運転に役立ちます。フォグランプは、ヘッドライトよりも低い位置に設置されているため、霧や雪などの影響を受けにくく、視界を確保可能です。
フロントガラス
フロントガラスは、車の前面に取り付けられたガラスで、運転席からの視界を確保する役割を果たします。安全運転のために重要な部品であり、近年では遮音性や断熱性も重視されています。
フロントガラスには、ワイパーやデフォッガーが取り付けられており、雨天時や寒冷時の視界確保に役に立つ部品です。
リアウインドウ
リアウインドウは、車の後面に取り付けられたガラスで、後方視界を確保する役割があります。熱線やデフォッガーが内蔵されている場合があり、曇りを防止する役割も。
リアウインドウは、後続車からの視認性を確保するためにも重要な部品です。
サイドウインドウ
サイドウインドウは、車の側面に取り付けられたガラスです。主に、側方視界を確保する役割を果たします。サイドウインドウは、安全確認のために重要な部品です。
サイドウインドウには、パワーウィンドウが搭載されている場合があり、開閉を電動で行えます。
ルーフ(屋根)
ルーフは、車の上部を覆うように取り付けられた部品で、車体強度を高める役割があります。ルーフには、サンルーフやルーフレールが取り付けられている場合も。
ルーフの材質には、スチールやアルミニウムなどが使用されます。
トランク/リアゲート
トランク/リアゲートは、荷物を収納するためのスペースです。車の用途に合わせて様々な形状やサイズがあります。
トランク/リアゲートには、ロック機構が備わっており、荷物の盗難防止に役立ちます。
サイドスカート
サイドスカートは、車の側面下部に取り付けられた部品です。空力性能向上やドレスアップ効果があります。サイドスカートは、車のスタイリングをスポーティに演出する効果もあります。
ホイールアーチモール
ホイールアーチモールは、タイヤハウスの周囲に取り付けられた部品です。主に、泥や石などの飛散を防ぐ役割を果たします。
また、ホイールアーチモールは、車体への泥や石などの付着を防ぎ、車体を維持する効果もある部品です。
ホイールキャップ/ホイール
ホイールキャップ/ホイールは、タイヤに取り付けられた部品で、車の外観を形作る役割を果たします。ホイールキャップ/ホイールは、デザイン性も重視されています。
ホイールは、車の走行性能にも影響を与えるため、適切なものを選択することが重要です。



内装部品

内装部品は、車内の快適性や利便性を高めるための部品です。ドライバーや同乗者が快適に過ごせるよう、様々な工夫が凝らされています。
それぞれ紹介するので、参考にしてください。
ステアリングホイール
ステアリングホイールは、車の進行方向を制御するための部品です。ステアリングホイールには、 ワイパースイッチなどの操作スイッチが取り付けられている場合があり、運転操作を補助する役割もあります。
ダッシュボード
ダッシュボードは、運転席の前に設置されたパネルで、メーターパネルやエアコン吹き出し口などの操作パネルが配置されています。車の内装デザインにおいて重要な役割があり、車種によってさまざまです。
メーターパネル(スピードメーター、タコメーターなど)
メーターパネルは、車の速度やエンジン回転数などの情報を表示するパネルです。
メーターパネルには、主に以下が配置されています。
【メーターパネルに配置されているもの】
- スピードメーター
- タコメーター
- 燃料計
- 水温計
このように、さまざまなメーターが配置されています。
シフトレバー
シフトレバーは、車の変速機を操作するためのレバーです。
エンジンの動力をタイヤに伝える際に、適切なギアを選択することで、車の速度やトルクを調整します。
近年では、CVTを搭載した車も増えてきており、CVT車では、シフトレバーの操作方法もAT車やMT車とは異なります。
シート(運転席、助手席、リアシート)
シートは、乗員が座るための部品です。快適性や安全性を考慮して設計されており、長時間の運転でも疲れにくいように、人間工学に基づいた形状やクッション材が採用されています。
【シートの主な素材】
- ファブリック
- レザー
- 合成皮革
また、シートには、リクライニング機能やシートヒーター、マッサージ機能などが搭載されている場合も多いです。
ヘッドレスト
ヘッドレストは、シートの背もたれ上部に取り付けられた部品で、追突時の衝撃から頭部を守る役割があります。
追突された際に、頭部が大きく後方に持っていかれるのを防ぎ、むち打ち症などの怪我のリスクを軽減します。
ヘッドレストは、高さを調整できるものが多く、自分の身長に合わせて適切な位置に設定することが重要です。
サンバイザー
サンバイザーは、日差しを遮るための部品です。運転席と助手席に設置されており、日差しが強い時に、視界を確保するために使用します。
サンバイザーには、化粧鏡が付いているものも多いです。
カーペット/フロアマット
カーペット/フロアマットは、車内の床を覆うための部品で、防音や断熱効果があります。
車内を静かで快適な空間に保つとともに、足元の冷えを防ぐ効果も。カーペット/フロアマットは、汚れや摩耗から車内の床を守る役割もあります。
エアコン吹き出し口
エアコン吹き出し口は、エアコンの風を車内に送り出すための部品です。主に、車内の温度調節に役立ちます。
エアコン吹き出し口は、風量や風向きを調整できるものが多く、自分の好みに合わせて設定可能です。
グローブボックス
グローブボックスは、車検証や小物などを収納するためのスペースです。助手席の前に設置されていることも、少なくありません。
グローブボックスは、ロック機構が備わっているものもあり、貴重品などを収納する際にも安心です。
ドアトリム/ドアパネル
ドアトリム/ドアパネルは、ドアの内側を覆うための部品で、内装デザインにおいて重要な役割を担っています。
パワーウィンドウスイッチやドアポケット、スピーカーなどが取り付けられている場合が多いです。
スピーカー
スピーカーは、音楽などを再生するための部品です。車内の音響環境を向上させる役割があります。
近年では、高音質のスピーカーを搭載した車種も増えてきており、車内で音楽を楽しめます。
センターパネル(ナビ、オーディオシステム)
センターパネルは、ダッシュボードの中央に設置されたパネルです。ナビゲーションシステムやオーディオシステムなどの操作パネルが配置されています。
近年では、タッチパネル式のセンターパネルを採用する車種も増えてきており、操作性が向上しています。
コンソールボックス
コンソールボックスは、小物などを収納するためのスペースです。運転席と助手席の間に設置されていることが多いです。
コンソールボックスには、アームレストが付いているものもあり、運転中の疲労を軽減できます。
ルームライト
ルームライトは、車内を照らすための灯火類です。夜間や暗い場所で車内を明るくする役割があります。ルームライトは、ドアの開閉と連動して点灯するものや、手動で点灯するものがあります。
パワーウィンドウスイッチ
パワーウィンドウスイッチは、パワーウィンドウを操作するためのスイッチです。運転席と助手席に設置されています。
パワーウィンドウスイッチは、ワンタッチでウィンドウを開閉できる機能が付いているものもあります。
カップホルダー
カップホルダーは、飲み物などを置くためのスペースです。運転席と助手席に設置されていることが多いです。
カップホルダーは、様々なサイズのカップに対応できるよう、サイズ調整機能が付いているものもあります。
車部品の交換時期と寿命の見極め方

車部品は、使用していくうちに劣化や摩耗が進み、寿命を迎えます。寿命を迎えた部品をそのまま使用し続けると、故障や事故の原因となる可能性があるため、定期的な点検や交換が必要です。
車検と部品交換のタイミング
車検は、車の安全性を確保するために、法律で定められた定期点検です。
車検では、ブレーキやタイヤなど、安全に関わる重要な部品を中心に点検がおこなわれます。
車検時に交換が必要と判断された部品は、速やかに交換する必要があります。部品によっては車検のタイミングよりも前に交換が必要になる場合も。
たとえば、エンジンオイルやオイルフィルターは、車検のタイミングに関わらず、定期的な交換が必要です。
タイヤやブレーキパッドなども、摩耗の程度によっては、車検前に交換しなければなりません。
車の取扱説明書や整備記録などを参考に、それぞれの部品の交換時期を確認しておくことが大切です。
定期的な点検やメンテナンスを怠ると、大きなトラブルに繋がる可能性があります。
走行距離による部品の消耗具合
車部品の消耗具合は、走行距離に大きく影響されます。走行距離が長くなるほど、部品の劣化や摩耗が進むため、定期的な点検や交換が必要です。
部品の交換時期は、車種や部品の種類によって異なりますが、一般的には、走行距離10万kmを目安に交換を検討する部品が多いです。
異常が現れるサインの確認方法
車部品が寿命を迎える前には、何らかの異常が現れる場合があります。
たとえば、ブレーキパッドが摩耗すると、ブレーキの効きが悪くなったり、異音が発生したりすることがあります。また、タイヤが摩耗すると、グリップ力が低下し、スリップしやすくなることも多いです。
車部品の異常を感じたら、早めに点検を受けるようにしましょう。
車の部品を購入する際のポイント

車の部品を購入する際には、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
純正部品と社外部品の違い
車の部品には、純正部品と社外部品があります。
【純正部品と社外部品の違い】
- 純正部品:自動車メーカーが製造・販売する部品
- 社外部品:自動車メーカー以外の部品メーカーが製造・販売する部品
純正部品は、品質や性能が保証されていますが、価格が高い傾向があります。一方、社外部品は、純正部品よりも価格が安い場合がありますが、品質や性能にバラつきがある場合があるので注意が必要です。
ネットで部品を購入する際の注意点
近年では、ネットで車の部品を購入する人が増えています。
手軽にさまざまな部品を比較検討できる点は魅力的ですが、購入する際にはいくつかの注意点があります。
【ネットで部品を購入する際の注意点】
- 信頼できる販売店で購入する
- 適合する部品を購入する
- 交換の条件を確認する
それぞれ把握したうえで、購入することが大切です。
信頼できる販売店で購入する
ネットで部品を購入する際は、ある程度知名度が高い販売店で購入しましょう。
見極めるには、以下の点を押さえておくとよいです。
【信頼できる店舗の見極め方】
- 販売店の評価やレビューを確認する
- 実店舗の有無を確認する
- 連絡先が明記されているか確認する
失敗しないためにも、しっかり抑えておきましょう。
適合する部品を購入する
車種や年式、グレードによって適合する部品が異なるため、自分の車に合った部品を正確に選択することも重要です。
適合確認には、車検証に記載されている情報が必要となる場合が多いです。
交換の条件を確認する
万が一、注文した部品が適合しなかった場合や、不良品が届いた場合に備え、返品や交換が可能かどうか、その際の送料や手数料などを事前に確認しておきましょう。
また、全国展開している店舗であれば、実店舗での交換も受け付けているので、併せて確認しておくとスムーズです。
中古部品のメリットとデメリット
中古部品は、使用済みの部品を再利用した部品です。廃車や事故車から取り外された部品を、クリーニングや検査などを経て販売されます。
中古部品を利用するメリットとデメリットを理解した上で、購入を検討しましょう。
メリット・デメリットを紹介すると、以下のとおりです。
【中古部品のメリット】
- 価格が安い
→新品部品に比べて価格が安く修理費用を抑えられる - 環境に優しい
→廃棄物の削減に繋がり環境負荷を低減できる - 入手が早い
→新品部品では入手が困難な場合でも中古部品であればすぐに入手できる場合がある - 純正部品が手に入る
→中古部品は純正部品であることが多く品質や性能面で安心感があり
【中古部品のデメリット】
- 品質や性能にバラつきがある
→新品部品と同じようなパフォーマンスに期待できない場合がある - 寿命が短い
→すでに使用されているため新品部品に比べて寿命が短い可能性がある - 保証がない
→不具合が発生した場合でも返品や交換に対応してもらえない可能性がある - 取り付けに手間がかかる
→加工や調整が必要になることがある
中古部品は、価格が安く、環境にも優しいというメリットがある一方で、品質や性能にバラつきがあるというデメリットもあります。
中古部品のメリットとデメリットを理解した上で、購入を検討しましょう。

よくある質問
- 車の部品を選ぶポイントは?
-
車の部品を選ぶポイントは、以下の点が挙げられます。
【部品を選ぶポイント】
- 品質
- 価格
- 性能
- 耐久性
- 信頼性
それぞれ意識して、交換を検討しましょう。
- 車の部品交換時に注意すべきポイントは?
-
車の部品交換時に注意すべきポイントは、以下の点が挙げられます。
【部品交換時の注意点】
- 適合する部品を選ぶ
- 正しい手順で交換する
- 交換後は動作確認をする
車を維持するためにも、それぞれ意識しましょう。
