マツダCX-3は、コンパクトSUVとして高い人気を誇り、スタイリッシュなデザインと走行性能が評価されていますが、燃費性能も重要なポイントです。燃費が良い車はガソリン代の節約にも繋がり、環境への配慮も高まります。
この記事では、CX-3のカタログ燃費や実燃費、燃費を向上させる運転のコツなどを紹介し、他のSUVとの燃費比較やよくある質問を徹底解説します。



CX-3のカタログ燃費

画像引用元:MAZDA CX-3 マツダ
カタログ燃費は、メーカーが定めた一定の条件下で計測された理想的な数値です。
一般的な市街地走行や高速道路走行の数値とは異なる場合が多いものの、車の性能を知るための目安として活用できます。
CX-3のガソリン車の場合、それぞれのモードでカタログ燃費が異なります。
【CX-3のカタログ燃費】
ガソリン車
- WLTCモード燃費:15.7~17.0km/L
- 市街地モード(WLTC-L):13.3~14.4km/L
- 郊外モード(WLTC-M):16.2~17.2km/L
- 高速道路モード(WLTC-H):16.7~18.3km/L
ディーゼル車
- WLTCモード燃費:19.0~20.0km/L
- 市街地モード(WLTC-L):16.0~16.7km/L
- 郊外モード(WLTC-M):19.1~19.9km/L
- 高速道路モード(WLTC-H):20.0~22.6km/L
ガソリン車に比べると、ディーゼル車のほうが燃費がいいです。
しかし、カタログ燃費はあくまで理想的な条件下での数値であり、日常の運転状況では記載の数値に届かないこともあります。とくに市街地での短距離走行や渋滞が多いエリアでは、燃費が低下しがちです。
それでも、CX-3はそのクラスのSUVとしては燃費性能に優れた車種と言えるでしょう。
CX-3の実燃費

画像引用元:MAZDA CX-3 マツダ
CX-3の実燃費は、運転環境や運転スタイルによって異なります。市街地走行の場合は、短距離での運転がメインになるため、実燃費はカタログよりも下がります。
平均して、ガソリン車で12~13km/L、ディーゼル車で16~18km/L程度になるでしょう。
また、高速道路や長距離走行がメインになると、カタログ燃費に近い数値になります。
それでも、ガソリン車で15~17km/L、ディーゼル車で18~19km/L程度でしょう。
ディーゼル車なら高速道路の走行で、20km/Lを超える数値を記録する場合もあるようです。
とくに、ディーゼルモデルは燃料効率が良いため、長距離走行や高速道路での燃費が優れている点が特徴です。
また、実燃費は季節や気温、タイヤの状態によっても変動します。エアコンの使用や寒冷地での運転は燃費に影響を与えるため、定期的なメンテナンスや燃費向上のための運転テクニックを取り入れることが重要です。
実燃費を改善することで、ガソリン代の節約にもつながります。
CX-3の魅力

画像引用元:MAZDA CX-3|マツダ
CX-3の魅力はさまざまで、コンパクトSUVのなかでも優れた性能を持っています。
それぞれ紹介すると、以下のとおりです。
【CX-3の魅力】
- 価格の安さ
- 燃費の良さ
- 安全な最新鋭のセーフティ機能
- デザイン性
- ドライビング性能
購入を検討している人は参考にしてください。
価格の安さ
CX-3は、同クラスのSUVと比較しても、購入価格がリーズナブルです。ベースモデルの価格は、約220万円台からスタートし、手頃な価格でありながら、高い品質と先進的な装備を備えています。
価格幅は、以下のとおりです。
【CX-3の価格幅】
- 15S Touring:227.9万円~
- 15S Urban Dresser:253.2万円~
- 15S Vivid Monotone:270.8万円~(ディーゼルモデルあり)
- XD Touring:279.6万円~(ディーゼルモデルあり)
ディーゼルエンジンモデルはおすすめで、長期的な燃料コストの削減を考慮すると、コスパに優れた選択肢と言えます。
さらに、CX-3は低燃費であるため、購入後の維持費も抑えられ、トータルコストで見たときに経済的です。
燃費の良さ
CX-3は、コンパクトSUVの中でも燃費性能に優れています。
とくにディーゼルモデルは、長距離走行に強く、実燃費が16.0km/Lから18.0km/L程度を誇ります。
都市部での短距離走行でも燃料コストを抑えられ、長距離ドライブや頻繁な遠出でもガソリン代が気にならない点が大きな魅力です。
ガソリンモデルでも、12.0km/Lから13.0km/Lと、競合車種と比べて優れた燃費を発揮します。燃費の良さは、多くのドライバーに支持されている理由の一つです。
安全な最新鋭のセーフティ機能
CX-3は、最新のセーフティ機能が充実しているため、ドライバーや同乗者の安全を守ります。
マツダの「i-ACTIVSENSE」技術が採用されており、以下の機能が代表的です。
【i-ACTIVSENSE(先進安全技術)の例】
- クルーズコントロール:前の車との車間距離を感知して定速走行をする
- 自動ブレーキ機能:危険物や対象物が飛び出てきた際に自動ブレーキをかける
- 車線逸脱警報:車線から逸脱したときに警報を鳴らす
このような、先進的な安全機能が標準装備されています。そのため、高速道路や長距離ドライブでも安心して運転でき、万が一の状況でも迅速に対応できます。
とくに自動ブレーキ機能は、街中での急な飛び出しや渋滞時にも活躍し、安全性を確保可能です。CX-3は、家族での使用にも適した、安心のセーフティ性能を誇る車といえるでしょう。
デザイン性
CX-3は、マツダの「魂動デザイン」を採用しており、流れるようなシルエットとダイナミックなフォルムが特徴です。外観は洗練されたスタイリッシュなデザインで、コンパクトSUVながら力強さを感じさせるスタイルが多くのドライバーに支持されています。
とくに、フロントグリルやシャープなヘッドライトは、他のSUVと一線を画す存在感です。内装も質感が高く、メタルパーツやレザー調の仕上げが随所に使われており、高級感を演出しています。
シートのデザインや配置もドライバー目線で考慮されており、快適なドライブ体験ができるデザイン性の高さが特徴です。
ドライビング性能
CX-3は、コンパクトSUVながら、マツダならではの優れたドライビング性能を持っています。スカイアクティブ技術により、軽量なボディと高剛性のシャーシが実現され、コーナリング時の安定感や加速時の反応が非常に優れています。
また、ディーゼルエンジン搭載モデルでは、低速からの力強いトルクを感じられる点が一つの特徴です。そのため、高速道路での合流や追い越しもスムーズにおこなえます。
CX-3のドライビング性能は、日常の通勤や買い物だけでなく、スポーティなドライブも楽しみたいというドライバーにとって理想的な選択肢です。また、電子制御AWDシステムを採用しているモデルでは、悪天候や悪路でも優れた走行安定性を発揮し、どんなシーンでも安心して運転できます。


CX-3の燃費を向上させるための運転のコツ

画像引用元:MAZDA CX-3 マツダ
CX-3の燃費をさらに向上させるためには、いくつかの運転テクニックを実践することが効果的です。
【CX-3の燃費を向上させるための運転のコツ】
- 定速走行を心掛ける
- 急ブレーキや急ハンドルを避ける
- タイヤの空気圧をチェックする
それぞれ、日常的な運転で意識すれば燃費向上が期待できます。
定速走行を心がける
定速走行は、燃費向上のための基本的な運転テクニックです。急な加速や減速を繰り返すと、エンジンに負担がかかり、燃料消費が増加します。
そのため、一定の速度を保ちながら走行することで、エンジンの負荷を抑え、燃料効率を高められます。
とくに高速道路での巡航速度は燃費に大きく影響するので、できるだけ一定の速度で走行するように心掛けましょう。また、CX-3にはオートクルーズ機能が搭載されています。
設定した速度で定速走行ができたり、一定の車間距離を保って走行できたりする機能です。
この機能を使用することで、定速走行を簡単に実現でき、燃費の向上に寄与します。
急ブレーキや急ハンドルを避ける
急ブレーキや急ハンドルは、燃費に悪影響を及ぼすだけでなく、タイヤやブレーキパッドにも負担をかけます。急な操作をおこなうと、車が急激に減速し、その後再加速する際に多くの燃料を消費してしまいます。
とくに市街地走行では、信号のタイミングを予測し、ゆっくりと減速することが燃費を向上させるためのポイントです。また、カーブや交差点でも急ハンドルを避け、なめらかな操作を心掛けることで、燃料消費を抑えられます。
タイヤの空気圧をチェックする
タイヤの空気圧は、燃費に大きく影響するのでチェックが必要です。空気圧が不足していると、タイヤの接地面積が増加し、抵抗が大きくなります。そのため、エンジンに負担がかかり燃費が悪化します。
逆に、適正な空気圧を保つことで、転がり抵抗が減少し、燃費の改善が可能です。とくに季節の変わり目や長距離ドライブの前には、タイヤの空気圧を確認し、メーカー推奨の数値に調整することが重要です。
空気圧を定期的にチェックすることで、タイヤの寿命も延ばせるほか、燃費とともに維持費の削減にもつながります。
CX-3と他の同クラスSUVとの燃費比較
CX-3の燃費性能は、他の同クラスSUVと比較しても優れた数値を誇ります。
そこで今回は、以下の同クラスのSUVと燃費を比較しました。
【CX-3と比較する同クラスのSUV】
- トヨタ ヤリスクロス
- ホンダ ヴェゼル
- トヨタ カローラクロス
それぞれの燃費を比較し、特徴をまとめたので参考にしてください。
トヨタ ヤリスクロス

ヤリスクロスは、ハイブリッドモデルが特徴的で、燃費性能に優れています。
カタログ燃費は30.0km/Lを超え、ガソリンエンジンよりも圧倒的に高い数値を誇ります。
もっとも燃費走行に優れているモデルと、CX-3のカタログ燃費を比較しました。
【カタログ燃費の比較】
- CX-3(XD Touring 2WD):20.0km/L
- ヤリスクロス(Xモデル):30.8km/L
カタログ燃費を見ると、ヤリスクロスのほうが燃費が良いことがわかります。
実燃費に関しては、CX-3ディーゼルモデルで16~18km/Lで、ヤリスクロス(ハイブリッド車)で、24~25km/Lほどになるでしょう。(市街地走行がメインの場合)
CX-3のディーゼルモデルと比較しても、ハイブリッドモデルの燃費は優れています。しかし、走行感やトルクの面ではCX-3のディーゼルエンジンに軍配が上がります。
ホンダ ヴェゼル

ヴェゼルもハイブリッドモデルがラインナップされており、燃費性能が高いことが特徴です。
カタログ燃費は、以下のとおりです。
【ヴェゼルのカタログ燃費】
- ガソリン車:16.4~18.6km/L
- ハイブリッド車:19.8~27.0km/L
市街地モードでは、14~18km/LとSUVのなかでは高い燃費性能を誇ります。CX-3と比べると、燃費面ではヴェゼルがやや優勢ですが、ディーゼルエンジンのCX-3は長距離走行での燃費に優れています。
トヨタ カローラクロス

カローラクロスはトヨタの人気SUV車で、ガソリンモデルとハイブリッドモデルの両方を展開しています。
カタログ燃費は、以下のとおりです。
【カローラクロスのカタログ燃費】
- ガソリン車:16.6km/L
- ハイブリッド車:24.5~26.4km/L
実燃費は運転する目的や場所によりますが、ガソリン車で13〜15km/L、ハイブリッド車で20〜22km/Lが平均です。
CX-3と比較すると、ガソリンモデル同士では大差はありません。ディーゼルエンジンと比較すると、燃費が優れている点でややカローラクロスが有利です。

よくある質問
- CX-3にハイブリッドモデルはある?
-
2024年時点で、CX-3にハイブリッドモデルはありません。しかし、別モデルのMX-30はハイブリッドモデルです。CX-3でも、ハイブリッド車同等の燃費性能を誇るため、併せて検討しましょう。
- 燃費を向上するにはどのエンジンがいい?
-
CX-3にはガソリン車とディーゼル車がありますが、燃費を向上するならディーゼルエンジンがおすすめです。なかでも、「SKYACTIV-D1.8」は、CX-3のディーゼルエンジンのなかでも燃費性能が高いです。


