エブリイワゴンは軽ワンボックスタイプの乗用車、そしてアトレーは内装が充実した商用車として人気があります。
しかしタイプが似ている両車を比較すると、それぞれの車の特徴や違いを把握したい方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事ではエブリイワゴンとアトレーの特徴や内外装の違い、おすすめする人について徹底解説していきます。エブリイワゴンとアトレーが気になる方はぜひ参考にしてみてください。
エブリイワゴンの特徴

画像引用元:スズキ
エブリイワゴンは1999年に発売した商用軽バンの定番モデルであり、エブリイの乗用車タイプの車です。
現行モデルは全グレードターボエンジンを搭載しており、長距離運転から街乗りまで幅広い使用目的で使えて快適な運転が楽しめる1台です。
ボンネット部分をコンパクトにすることで、運転時の視認性が向上し、広い室内空間も確保できる特徴もあります。
近年では、プライベートで使う車中泊車としても高い人気があります。
エブリイワゴンの歴代モデル

画像引用元:スズキ
エブリイワゴンの歴代モデルについて下記にまとめました。
初代エブリイワゴン【1999年〜2005年】
エブリイワゴンは1999年に乗用ワゴンとして発売されました。運転席と助手席のエアバック機能や当時の車には珍しいABS機能が標準装備の車です。
軽商用車ではなく、乗用モデルとして多くの方に愛用された車です。
2代目エブリイワゴン【2005年〜2015年】
2代目エブリイワゴンは、2005年から2015年まで発売された車です。
初代エブリイワゴンの特徴を活かしつつ、ボンネットの存在感をより象徴するスタイルに変更されました。軽自動車として初めてとなる後席パワースライドドアを装備していました。
3代目エブリイワゴン【2015年〜現在】
3代目エブリイワゴンは2015年から続くロングセラー車種です。
キープコンセプトですが、2代目エブリイワゴンより荷室長や荷室幅、荷室高は全て拡大されており、最新の安全性能や快適機能を採用したモデルです。
アトレーの特徴

画像引用元:ダイハツ
アトレーは1981年から発売されており、ハイゼットの乗用グレードとして登場し、現行モデルは乗用車に見える軽貨物車になっています。
商用車のハイゼットカーゴと構造が同じで、刷新したプラットフォームを採用しながら、ウェルカムオープン機能などの充実した装備を備えているモデルです。
歴代のアトレーとして初めてのCVTを採用して、燃費性能を高めています。
アトレーの歴代モデル

画像引用元:ダイハツ
アトレーの歴代モデルについて、詳しく下記にまとめました。アトレーシリーズはロングセラーモデルですが、特に乗用タイプのアトレーワゴンが登場してからの概要を見ていきます。
アトレー【1999年〜2005年】4代目
ダイハツアトレーは1999年に軽商用車として発売されました。
RVブームの影響もあり、商用バンタイプが中心だった車のカテゴリーに乗用車としての車の需要を見込み市場に投入しました。
4代目アトレーのデザインは、商用車とは少し異なる一線を画す内外装の仕上げが施されています。
また、リアシートに前後長180mmの左右独立ロングスライド機能とリクライニング機能を追加することで、利便性の高さも多くの方から高い評価を集めていたポイントです。
アトレー【2005年〜2021年】先代モデル
先代モデルは、以前のコンセプトを残しつつ、内外装の質感をより向上させました。
初代アトレーから室内空間をより拡充することで、家族で使える車としても人気があります。
キャビンの下にエンジンを縦置きにする「ミッドシップレイアウト」を2代目モデルでも継承しつつ、外観デザインはモダンで力強い印象を与えます。
【項目別】エブリイワゴンとアトレーの違いを比較

エブリイワゴンとアトレーの違いを項目別に比較してみました。
【ボディサイズ】エブリイワゴンとアトレーの違い
エブリイワゴンとアトレーのボディサイズの違いを比較します。
エブリイワゴンのボディサイズ

エブリイワゴンのボディサイズは以下の表の通りです。
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,800mm |
エブリイワゴンは乗用車であり、貨物車ではありませんが、しっかり荷室スペースを確保しているのが特徴です。
4人乗車して、荷物を積載してもゆとりのある空間になっているため、レジャーの荷物が邪魔になることも少ないでしょう。
メーカーによって測定方法が異なりますが、エブリイは室内長が2,240mmもありますし、室内高も1,420mmと十分な高さです。
アトレーのボディサイズ

アトレーのボディサイズは、以下の表をご参考にしてください。
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,890mm |
エブリイワゴンとアトレーを比較すると、全長と全幅に違いがありませんが、全高はアトレーの方が90mmほど大きくなっています。
先代モデルとほとんどサイズは変わらなくても、フロントピラーの角度が立っていたり、バックドアの傾きも立っているなど、スクエア化されています。
より四角が強調されているため、数字には出てこない利便性の向上があるモデルです。
【外装】エブリイワゴンとアトレーの違い
エブリイワゴンとアトレーの外装の違いを比較します。
エブリイワゴンの外装

エブリイワゴンの外装はシンプルかつスッキリとした印象を与えるデザインです。
四角いデザインにより、車を視覚的に大きく見せる工夫が施され「荷物を積む・仕事に使う・遊びに使う」と様々な使用目的に合わせた構造になっています。
アトレーの外装

一方、アトレーの外装は「The レジャー」をデザインコンセプトにしており、遊びにも積載にも使える四角いシルエットが特徴的です。
ガラスの四隅やルーフラインに丸みがあるデザインのため、車の威圧感が少なく、親しみやすい印象も演出しています。
【乗り心地】エブリイワゴンとアトレーの違い
エブリイワゴンとアトレーの乗り心地の違いを解説します。
エブリイワゴンとアトレーでは「リアシートの乗り心地」に大きな差があります。
エブリイワゴンの乗り心地

エブリイワゴンは、乗用車タイプの車であるため、足元が広くクッション性の高いシートが採用されています。
そのため、長時間走行でも体が疲れることなく、疲れを軽減してくれるでしょう。
リアシートのクッション性能も良く、後部座席に乗車しても違和感なく乗りにくいと感じることはありません。
アトレーの乗り心地

アトレーは商用車タイプの車であり、リアシートや足元スペースが乗用車と比較して狭い仕様になっています。
シートの厚さも薄く、足元スペースに格納可能な「水平格納式リアシート」のため、クッション性がなく、少し乗りにくいと感じる方もいるでしょう。
リクライニング機能もないので、どうしても長時間乗車しているときついと感じます。
【収納】エブリイワゴンとアトレーの違い
エブリイワゴンとアトレーの収納の違いを比較します。どちらの車もアウトドアには最適な車です。
エブリイワゴンの収納

エブリイワゴンには便利な収納スペースが装備されています。
収納スペースが広いため、主に仕事用に使う際や車中泊などのプライベートなど両立させて使用できるでしょう。
乗用車モデルではありますが、荷室空間を効率良く活用できる魅力があります。
アトレーの収納

アトレーは商用車になっているため、仕事でも使いやすい収納スペースが用意されています。
たとえば、オーバーヘッドシェルフは運転席からさっと手を伸ばせば必要な小物を取り出せる収納スペースです。
また、助手席トレイやセンタートレイはオープンスペースになっているので、一時的に置いておきたい小物を置くのに便利です。
助手席トレイやインパネにショッピングフックがあるので、ビニール袋などを吊り下げておけます。
業務やレジャーで便利な大型LED荷室灯や荷室のアクセサリーソケットもグレード別で標準装備されています。
【タイヤサイズ】エブリイワゴンとアトレーの違い
エブリイワゴンとアトレーのタイヤサイズの違いを比較します。
エブリイワゴンのタイヤサイズ

エブリイワゴンのタイヤサイズは「155/70R13〜165/60R14」です。
アトレーのタイヤサイズ

アトレーのタイヤサイズは「145/80R12」です。
アトレーは商用車ということもあり、12インチのみの設定です。一方でエブリイワゴンは、乗用車なので14インチも選択できます。
【荷室】エブリイワゴンとアトレーの違い
エブリイワゴンとアトレーの荷室を比較します。
エブリイワゴンの荷室

エブリイワゴンのリアシートは、スライドやリクライニングにも対応可能です。
シートを格納すれば車中泊やリラックスクッションとして使用可能となるため、快適な室内空間を過ごせるでしょう。
エブリイワゴンの室内寸法は以下の通りです。
室内長 | 2,240mm |
室内幅 | 1,355mm |
室内高 | 1,420mm |
両車の荷室寸法を比較すると、荷室長はエブリイワゴンの方が長くなっていますが、メーカーの測定方法が一定ではないため参考値となります。
室内高はアトレーは荷室部分での計測ですが、エブリイワゴンの方が高くなっています。
室内幅はグレードによって異なるため、おおよそ同じ大きさです。
アトレーの荷室

アトレーは商用車タイプの車であり、リアシートは薄く固めの構造です。
スライドやリクライニングはできない仕様ですが、その分、荷室スペースが広くなり、より多くの荷物を積載できる魅力があります。
アトレーの荷室寸法は以下の通りです。
荷室長 | 1,820mm |
荷室幅 | 1,265mm〜1,360m |
荷室高 | 1,215mm |
ラゲージルームの床面とリアシートの背面に防水素材が採用されているので、汚れや水分を気にせず積載できます。
【燃費】エブリイワゴンとアトレーの違い
エブリイワゴンとアトレーの燃費を比較してみます。
エブリイワゴンの燃費
エブリイワゴンの燃費は以下の表の通りです。
WLTCモード | 13.3km/L |
市街地モード | 11.6km/L |
郊外モード | 14.0km/L |
高速道路モード | 13.7km/L |
エブリイワゴンは、吸気側にVVT機構を採用したターボエンジンが採用されており、かつ高過給圧化したターボチャージャーを搭載しています。
車重が重くなりがちな軽ワンボックスタイプでも、ターボエンジンが搭載されていると力強く走行できます。
アクセルを開けすぎずに走行できるため、燃費の面でも期待できるエンジンです。
アトレーの燃費
アトレーの燃費は以下の表を参考にしてください。
WLTCモード | 14.7km/L |
市街地モード | 13.3km/L |
郊外モード | 15.7km/L |
高速道路モード | 14.7km/L |
エブリイワゴンとアトレーの燃費数値を比較すると、WLTC数値上はアトレーの方が燃費性能がよいといえます。
現行モデルには、トランスミッションにCVTが採用されているので、燃費性能が向上しています。
【ボディカラー】エブリイワゴンとアトレーの違い
エブリイワゴンとアトレーのボディカラーの違いを比較します。
エブリイワゴンのボディカラー

画像引用元:スズキ
エブリイワゴンのボディカラーは全部で5種類あります。
- クールカーキパールメタリック
- ムーンライトバイオレットパールメタリック※
- ブルーイッシュブラックパール
- パールホワイト※
- シルキーシルバーメタリック
※22,000円高
アトレーのボディカラー

画像引用元:ダイハツ
アトレーのボディカラーは全部で6種類あります。
- トニコオレンジメタリック
- レザーブルークリスタルシャイン※
- オフビートカーキメタリック
- ブラックマイカメタリック
- ブライトシルバーメタリック
- シャイニングホワイトパール※
※27,500円高
エブリイワゴンとアトレーのボディカラーを比較すると、選択できる色の種類が多いのがアトレーです。
【安全性能】エブリイワゴンとアトレーの違い

画像引用元:ダイハツ
エブリイワゴンとアトレーの安全性能の違いを比較します。
両車種に搭載されている安全装備の例は、以下の通りです。
エブリイ | アトレー | |
衝突警報機能 | 有 | 有 |
誤発進抑制機能(前後) | 有 | 有 |
車線逸脱警報機能 | 有 | 有 |
車線逸脱抑制機能 | 無 | 有 |
路側逸脱警報機能 | 無 | 有 |
ふらつき警報機能 | 有 | 有 |
先行車発進お知らせ機能 | 有 | 有 |
標識認識機能 | 無 | 有 |
ハイビームアシスト | 有 | ― |
アダプティブドライビングビーム | ― | 有 |
コーナーセンサー(前後) | 有(後方のみ) | 有 |
クルーズコントロール | 無 | 有(RS、アトレーデッキバンに標準装備) |
サイドビューランプ | 無 | 有 |
エブリイワゴンにも安全装備が搭載されていますが、新型が発売されているアトレーの機能の方が優れているといえます。
アトレーには、クルーズコントロールもグレードによって搭載されているので、長距離運転が多いなら機能の違いも考慮するのがおすすめです。
カミタケチャンネル!
軽ワンボックスタイプのおすすめ2車種を徹底比較してみました!車中泊にはどっちがおすすめなのか、ぜひ動画をチェックしてください。
エブリイワゴンとアトレーはどっちがおすすめ?
エブリイワゴンとアトレーをそれぞれ、おすすめする人の特徴を下記にまとめました。
エブリイワゴンがおすすめな人

画像引用元:スズキ
エブリイワゴンがおすすめな人の特徴は「アクセサリー部品で車のカスタマイズを自由に行いたい人」です。
エブリイワゴンは、室内空間が広く、荷室も他の軽乗用車に比べて広い構造になっています。そのため、人も荷物も乗せたいニーズに対しては最適な車です。
人気車種なので、社外品のアクセサリーも数多く販売されているので、自分だけの1台にカスタムできます。
収納やシートアレンジも豊富であり、自分が使いたいシート位置やアレンジにも調整できるメリットがあります。
アトレーがおすすめな人

画像引用元:ダイハツ
アトレーは「車中泊やレジャーで車を使いたい人」におすすめな車です。
アトレーは後部座席がフラットになるため、アクセサリー部品を追加する必要がなく車中泊を楽しめます。
特に1人もしくは2人で出かける機会の多い人は、アトレー1台に必要な荷物を載せてレジャーを楽しむのも良いでしょう。
より多くの荷物を積載できるだけでなく、車中泊や仕事スペースとしても活用できるため、「車で快適に過ごせる車」といっても過言ではありません。
アクセサリーを組み合わせると、さらに快適にアウトドアを楽しめるでしょう。
エブリイワゴンとアトレーについてよくある質問
エブリイワゴンとアトレーのよくある質問について下記にまとめました。
- エブリイワゴンとアトレーの違いは何?
-
エブリイワゴンとアトレーは、乗用車モデルか商用車モデルかに大きな違いがあります。
エブリイワゴンは、乗用車タイプの車です。一方、アトレーは商用車タイプの車になっています。乗用タイプのエブリイワゴンは後席に座りやすいでしょう。アトレーは商用車なので維持費を抑えられるメリットがあります。
- エブリイワゴンとアトレそれぞれおすすめの人の特徴は?
-
エブリイワゴンをおすすめする人は、仕事用にもプライベートにも使用したい人です。エブリイワゴンは街乗りから長距離のレジャーまで幅広い運転スタイルに対応しています。
一方、アトレーは商用車タイプの車であり、主に仕事用で車を使用する方におすすめする1台です。
エブリイワゴンとアトレーをお得に購入する方法は?
エブリイワゴンとアトレーをお得に購入する方法が2つあります。
- 低金利ローン
- 未使用車
それぞれのお得な購入方法について詳しくみていきましょう。
低金利ローン
エブリイワゴンとアトレーをお得に購入するには「低金利ローン」の活用がおすすめです。
ローンを利用するメリットは、100万円単位のお金を手元に残しつつ毎月定額支払いで憧れの新車を購入できる点にあります。
しかし、ローンと聞くと「金利手数料」を気にされる方も多いのではないでしょうか。
金利手数料は数%違うだけでも、数万円から数十万円単位で費用が異なります。そのため、「費用を抑えて購入したい」と考える方もいるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、弊社カミタケモータースが提供する「超低金利ローン」です。
超低金利プランのOPプレミアムプランは、新車1.99%の低金利プランを採用しており、新車購入時の金利手数料負担を最小限に抑えられます。
また、新車購入時に嬉しいお得なオプションもセットになっているため、用品購入負担を軽減できるでしょう。
新車購入時にローンを検討中の方もしくは今後、ローンで車を購入したいと考えている方は、ぜひご気軽に弊社カミタケモータースまでお問合せください。
新車1.99%の超低金利プランについては、こちらからご覧ください。
未使用車
登録済(届出済)未使用車とは初度登録されていて一般の運行に供されていない車になります。
未使用車を購入するメリットとしては、新車購入金額よりもお買い得な金額で購入できる点です。新車購入費用と比較すると20万円〜50万円ほどお買い得な車両価格で購入できます。
しかし、未使用車は一点物であり、希望者がいればすぐに売れてしまうのが懸念点です。
そのため、もし未使用車の購入を検討する場合には、なるべく早いタイミングで契約手続きまで進めることが大切です。
在庫数が多い販売店ほど比較できる車の数も多くなるため、在庫が多い店舗を選択するのがおすすめです。弊社カミタケモータースでは、常時300台以上の在庫車をラインナップしています。
最新の在庫情報は、こちらからチェックしてください。


