ホンダのフィットは、最新技術が先行して搭載され、多くの人々から支持を受けてきました。以前はシビックがホンダの代表的な車種でしたが、今ではフィットがその役割を担っているといえるでしょう。
2020年に登場した4代目フィットは、大きなイメージチェンジを遂げた最新モデルです。この新型フィットは、最近マイナーチェンジを受けました。現行モデルは、以前のモデルと比較してシンプルなデザインになりましたが、どのような改良が施されたのか見てみましょう。


フィットのマイナーチェンジ遍歴は?

画像引用元:フィット|Honda公式サイト
フィットの改良遍歴を見ていきます。
2020年2月13日フルモデルチェンジ
フルモデルチェンジが発表され、モデルラインナップはガソリンとe:HEVモデルで共通ですが、全体が新しくなりました。
ラインナップには、シンプルな「BASIC」、快適装備の「HOME」、スポーティな「NESS」、アウトドア向けの「CROSSTAR」、高級仕様の「LUXE」の5タイプが設定されています。ボディカラーは6色が継続し、新たに4色が追加され、合計10色が展開されます。
「HOME」、「NESS」、「CROSSTAR」では、車体色に合わせた2トーンカラーオプションも選択できました。さらに「NESS」は特別なアクセントカラーも選べたグレードでした。
2021年6月3日一部改良
最新の改良と20周年を記念する特別仕様車「Casa」と「Maison」が発表され、さらに「e:HEV Modulo X」という新たなコンプリートカーも追加されることが決定しました(6月4日発売)。
改良点としては、「Honda Total Care プレミアム」サービスの拡充、新たに「Honda アプリセンター」と車内Wi-Fiの導入、そして「e:HEV Basic」と「Basic」以外のモデルにプレミアムオーディオシステムのオプションが加わりました。
特別仕様車は「Home」と「e:HEV Home」を基に、シートヒーター、アームレスト付きのセンターコンソールボックス、ブラック塗装の電動格納式リモコンドアミラー、16インチのブラッククリア塗装アルミホイール、専用フロアカーペットを特別装備しています。
「Casa」はグレーとブラックのコンビシート、「Maison」はグレーとベージュのコンビシートで、それぞれ内装の色合いが異なります。
2022年10月6日マイナーチェンジ
マイナーチェンジによって「Honda SENSING」の機能強化に加えて、車種ごとにデザインの変更があります。「BASIC」、「HOME」、「LUXE」モデルでは、フロントのアッパーグリルが高い位置に設計され、「HOME」と「LUXE」にはメッキの装飾ラインが加えられました。
「CROSSTAR」はフロント、サイド、リアのガーニッシュをシルバーにして専用装備を強調。「RS」モデルはスポーティな外観に専用デザインのグリル、バンパー、サイドシルガーニッシュ、リアバンパー、スポイラー、アルミホイールを採用し、専用サスペンションで走行安定性を向上させたモデルです。
ハイブリッドの「e:HEV RS」には、アクセルオフ時の減速力を調整できるセレクターと3つのドライブモードが特別装備されます。ガソリン「RS」モデルは10月7日に発売されました。

2023年12月|特別仕様車「BLACK STYLE」発売

画像引用元:フィット|Honda公式サイト
特別仕様車「BLACK STYLE」が登場しました。このモデルは「HOME」グレードを基に、外観を一新しています。フロントグリルモールディングはブラッククロームメッキに、15インチホイールはベルリナブラックの特製アルミホイール(ブラックホイールナット付き)に変更されています。

画像引用元:フィット|Honda公式サイト
さらに、各部の加飾にブラック塗装を施し、サイドシルガーニッシュにはピアノブラック塗装を採用しています。内装もアップグレードされ、ステアリングスイッチ、ドリンクホルダーのガーニッシュ、セレクトレバーエスカッションが「RS」や「LUXE」グレードと同じピアノブラック調に仕上げられています。

画像引用元:フィット|Honda公式サイト
ボディカラーはプレミアムクリスタルレッド・メタリック、ミッドナイトブルービーム・メタリック、プラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パールの4色で提供されます。クリスタルブラック・パールを除く他の3色は有料オプションとなっています。
フィットのモデルチェンジ遍歴
2001年-2007年 初代
初代モデルが発売されたときには、燃料タンクを車両中央に配置した「グローバルスモールプラットフォーム」を基盤にしています。この設計は後に、モビリオ、モビリオスパイク、フィットアリア、エアウェイブ、さらには欧州市場向けの3代目シビック(3ドア及び5ドアハッチバック)にも使われました。
日本国内での販売開始時、月間の販売目標は8,000台でしたが、発表後1ヶ月でその目標を大きく上回る約48,000台の注文が入りました。この記録は、3代目プリウスが登場するまで、日本の自動車で最高になるほど人気を集めたモデルです。
2007年-2013年 2代目
2代目フィットは先代モデルGDからデザインを引き継ぎながら、全幅を5ナンバーサイズの最大である1,695mmに拡大し、よりシャープで流れるデザインを採用して男性ユーザーにも魅力をアピールしました。
エンジンは改良されたL13AとL15Aを使用し、i-VTEC技術により性能が向上。2010年10月のマイナーチェンジで外観を新しくし、RSモデルにはクラス初の6速MTが採用され、フィットハイブリッドも登場しました。
2013年-2020年 3代目
3代目フィットは、世界のコンパクトカー基準を目指して開発され、初代からの設計を受け継ぎつつ、パワートレインと車体の新設計で性能が向上しました。「EXCITING H DESIGN!!!」をデザインコンセプトに、全長とホイールベースを拡大しつつ全幅は1,695mmを保持。
パワートレインに新しい「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」を導入し、エンジンは全てSOHCからDOHCへと変更、燃費性能を大幅に改善しました。プラットフォームの新設計で室内空間を最大化し、軽量化と高剛性化を実現。静粛性と操舵安定性、乗り心地が向上しました。
2020年 4代目
フロントピラーの厚さを3代目の半分以下に減らし、衝突安全性を向上させました。ダッシュボードはシンプルで直線的なデザインを採用し、新しいタイプのメーターを導入。フロントシートにはHonda初の腰をサポートする特別なシートを、リアシートには柔らかい素材のパッドを使用しています。
パワートレインはガソリンとハイブリッドの2タイプを継続し、ガソリンエンジンは1.3LのL13B型に統一。ハイブリッドは新しい2モーター方式のe:HEVを採用し、「フィットハイブリッド」から「フィットe:HEV」に名称を変更。
フロントシート間にはテーブルコンソールが追加され、e:HEVモデルでは荷室の空間が拡大しました。2022年の更新で、ガソリンモデルは1.5LのL15Z型にアップグレードされ、ハイブリッドモデルのモーター出力も強化されました。
フィットの特徴

画像引用元:ホンダ
フィットは、質感の高いインテリアと快適な「ボディスタビライジングシート」で、長時間の運転でも疲れにくい座り心地を提供します。運転席からの視界の良さと小回りの利く設計は、都市部での運転を容易にします。
また、後席がフルフラットになり、助手席を倒すことで約2.4mの長い荷物も収納可能になるなど、柔軟な荷室の使い方が魅力です。ハイブリッドモデルは燃費の良さが際立ち、トップレベルの経済性を誇ります。
インテリアはシンプルな水平基調のデザインが採用されており、燃料タンクを前席の下に搭載することで、後席を畳んだ際に低い床面のボックス状積載スペースを実現しています。フィットはグレードごとにコンセプトが異なり、個々の好みやニーズに合わせた選択が可能です。
また、安全運転を支援する機能が充実しており、稼働範囲の大きいシートによって、ラゲッジスペースの拡張も容易にできます。これらの特徴はフィットを多目的に使える、非常に実用的な車としています。
待望の「RS」グレード登場で走りも楽しめる

画像引用元:フィットRS|Honda公式サイト
マイナーモデルチェンジで、フィットは各モデルの特性をより際立たせるデザイン変更を行い、走りを重視した新しい「RS」モデルを追加しました。スポーティモデルの「NESS」は廃止されます。

画像引用元:フィットRS|Honda公式サイト
新しいフィットRSは、スポーツ感を前面に押し出した専用デザインのフロントグリル、バンパー、サイドシル、リアバンパー、スポイラー、そしてアルミホイールを装備しています。また、走行時の安定性を高めるため、RS専用に開発されたサスペンションを搭載し、どんな道でも快適なドライビングを実現します。
さらに、アクセルを離した時の減速力を調整できるセレクターと、NORMAL、SPORT、ECONの3つのドライブモードが選べる機能も特別に備えています。
ガソリンモデルのフィットRSもラインナップされ、11月10日発表されました。

販売台数では劣っているが注目モデル
ホンダのフィットは、そのコンパクトながら広い内装と優れた燃費性能のハイブリッドモデル、さらには高いインテリアの質感と手頃な価格設定で、長年にわたり大きな人気を博してきました。
しかし、4代目モデルになってからは、過去の大ヒットに比べて売上がやや落ち込んでいるのも事実です。このマイナーチェンジによってフィットの売上が改善されることも期待されていました。
先代モデルよりも人気が低迷している理由には、複数の見方がありますが、1つには、ホンダの別の車種である軽自動車N-BOXの大成功が挙げられます。N-BOXはその広い空間と高い完成度で、コンパクトカーとしてのフィットからさえも顧客を引きつけてしまっていると言われています。
車両価格がフィットと大きく変わらない一方で、ランニングコストの面では軽自動車としてのメリットがあり、この点がN-BOXの人気に一役買っています。
しかし依然としてコンパクトカーの中で広々とした車内空間を持っていたり、スポーティなグレードがあるなど、根強い人気があるモデルです。
Honda CONNECTで便利に使える

画像引用元:フィット|Honda公式サイト
新型フィットに搭載された「Honda CONNECT」は、緊急時のサポートや遠隔操作が可能な最新機能です。事故時には自動またはボタン操作で緊急サポートセンターに連絡し、迅速な援助を受けられます。
また、「Honda リモート操作」機能により、スマートフォンから車のエアコン起動やドアロック、位置確認が可能。車内Wi-Fi機能で、ドライブ中のエンターテイメントも充実。これらの便利なコネクテッドサービスを活用するには、「Honda Total Care プレミアム」への加入が必要です。
一部改良時に機能強化
一部改良時に「Honda Total Care プレミアム」の対応サービスが増えて、「Honda アプリセンター」や車内Wi-Fi等が新たに搭載されるようになりました。
ホンダトータルケアは、ホンダ車オーナー向けに無料で提供される総合サポートサービスです。このサービスは、車の購入、メンテナンス、運転中のトラブルやサポートが必要な時に役立ちます。サービス内容には以下のものがあります。
- 緊急サポート: 事故や故障などの緊急時に、24時間365日体制で専門のオペレーターがサポートします。ロードサービスの手配や車の操作方法に関するアドバイスが電話一本で受けられます。
- Honda CONNECT: この機能を備えた車両では、運転データに基づく性向診断が可能で、結果によって自動車保険料が割引される特典があります。
- Honda リモート操作: スマートフォンを使用して、遠隔地から車のエアコンの起動やドアのロック状態の確認・操作が可能です。
- 車内Wi-Fi: 車内でWi-Fiに接続し、スマートフォンやタブレット、ゲーム機で音楽、動画、ゲームを楽しむことができます。
- Honda デジタルキー: スマートフォンを使って、ドアのロックやアンロック、エンジンの起動が行えます。
自動地図更新サービス: カーナビゲーションシステムが自動で最新の道路情報や施設情報に更新されます。
便利に使える機能が増えているので、競合モデルと比較してもメリットになるでしょう。
お得にフィットを購入する方法
未使用車
未使用車とは登録済(届出済)未使用車とは初度登録されていて一般の運行に供されていない車のことです。
登録されているので、中古車という扱いになり、初回の車検までの期間も短くなります。それでもコンディションは限りなく新車に近いことや納車までの期間が短いなどのメリットがあります。
在庫が多い店舗であれば、好みのグレードやボディカラーを見つけやすいので、お得に購入しやすいでしょう。こだわりが少ない方であれば、意外とお得に購入できることに気がつくかもしれません。
弊社カミタケモータースでは、常時300台以上の在庫車両を展示しているので、好みの車を探していただきやすいです。たくさんの在庫から好みの車がないかチェックしてください。

低金利プラン
低金利プランは名前の通り、金利が低いローン商品のことです。新車購入ではローンを利用される方も多いですが、低金利プランは手数料となる金利が抑えられているので、トータルコストを抑えられる購入方法です。
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