車内で音楽を楽しむ!おすすめFMトランスミッターの選び方と使い方

FMトランスミッター

近年、車内で音楽を楽しむ方法として、FMトランスミッターが注目されています。FMトランスミッターを使えば、スマホに入っている音楽を、簡単にカーオーディオで聞けるようになります。

しかし、FMトランスミッターにはさまざまな種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、FMトランスミッターの選び方と使い方を詳しく解説します。この記事を参考に、あなたに合ったFMトランスミッターを見つけて、カーライフを充実させましょう!

目次

FMトランスミッターとは?その基本を解説

カーオーディオ

近年、車内でスマホに入っている音楽を手軽に楽しみたいというニーズが高まっています。それを叶えるツールとして「FMトランスミッター」の人気が再燃しています。

しかし、一見便利そうなFMトランスミッターですが、いざ購入しようとすると「種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない…」と、疑問や不安を抱えている方も少なくありません。

そこで、FMトランスミッターの仕組みや便利な理由について、詳しくまとめました。

FMトランスミッターの仕組み

FMトランスミッターは、スマホや音楽プレーヤーなどのデバイスから発信される音声信号を、FM電波に変換して送信する機器です。

一方、車のFMラジオは、そのFM電波を受信し、音声信号に再変換してスピーカーから音を出力します。つまり、FMトランスミッターは、スマホなどのデバイスとカーオーディオを、FM電波を介して無線で接続する橋渡し役を担っているのです。

まず、FMトランスミッターには、音声信号を入力するための端子が備えられています。スマホなどから入力された音声信号は、FMトランスミッター内部で「変調」という処理が施されます。そして、変調されたFM電波が、FMトランスミッターのアンテナから送信される仕組みです。

一方、カーオーディオのFMラジオは、設定された周波数でFM電波を受信します。受信したFM電波は、カーオーディオ内部で「復調」という処理が施され、元の音声信号に戻されます。

復調された音声信号は、アンプで増幅され、最終的にカースピーカーから音として出力されるわけです。

FMトランスミッターが便利な理由

FMトランスミッターが多くのドライバーに支持されている理由は、以下が関係しています。

  • 普段スマホで聞いている音楽を車のスピーカーで楽しめる
  • ハンズフリー通話機能がついている
  • USB充電ポートがついているものもある

Bluetoothに対応していない古いカーオーディオでも、FMラジオさえ搭載されていれば、最新のサブスクリプションサービスや、スマホに保存した音楽を楽しめます。

また、多くのFMトランスミッターは、ハンズフリー通話機能を備えています。運転中に着信があっても、ボタン一つで応答でき、安全かつ快適に通話が可能です。

さらに、製品によっては、USB充電ポートを備えているものもあります。音楽を楽しみながら、スマホの充電もできるため、長時間のドライブでもバッテリー切れの心配がありません。

FMトランスミッターの活用シーン

FMトランスミッターは、さまざまなシーンで活躍します。普通に音楽を流すことはもちろんですが、通勤や通学時の車内で、ニュースや語学学習の音声をFMトランスミッターで流すという活用法もあります。

そして、友人や家族で旅行に出かける際は、移動中に車内で音楽を一緒に楽しんだり、ハンズフリー通話機能を活用したりして、同乗者と会話を楽しめます。

FMトランスミッターは、日常的な利用から特別なドライブまで、車内空間をより快適に楽しく演出してくれる便利なアイテムです。

FMトランスミッターの選び方

カーオーディオ

FMトランスミッターを選ぶ際、いくつかのポイントがあります。音質や接続方法、機能、給電方法など、製品によって特徴が異なります。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

音質で選ぶポイント

FMトランスミッターで音楽を楽しむうえで、音質はもっとも重要な要素の一つです。とくに、音質にこだわる人や、長時間のドライブでも快適に音楽を楽しみたい人は、音質に関わる性能をしっかりと確認しましょう。

FMトランスミッターの音質を左右する要素はいくつかありますが、重要なのは「コーデック」と「チップセット」です。コーデックとは、音声データを圧縮・展開するための規格のことで、主にBluetooth接続の場合に関係します。

一般的なコーデックは「SBC」ですが、より高音質な「AAC」や「aptX」に対応したモデルも存在します。スマホ別で紹介すると、以下の規格に対応したトランスミッターを選びましょう。

  • iPhoneユーザー:AAC
  • Androidユーザー:aptX

ただし、スマホ側も同じコーデックに対応している必要がありますので、購入前に確認が必要です。

また、チップセットは、FMトランスミッターの性能を左右するパーツです。高性能なチップセットを搭載したモデルは、ノイズが少なく、接続も安定しています。

接続方法の違いをチェック

FMトランスミッターとスマホなどのデバイスとの接続方法は、おもに以下のとおりです。

  • 有線接続
  • Bluetoothによる無線接続

利便性で選ぶなら、ケーブル不要のBluetooth接続が圧倒的に便利です。また、エンジン始動時に自動的に接続される、オートコネクト機能を備えたモデルもあります。

一度ペアリング設定を行えば、その後はシガーソケットに差し込むだけで自動的に接続されることが特徴です。また、ケーブルの煩わしさがないため、車内がスッキリするのもメリットと言えるでしょう。

しかし、Bluetooth接続の場合は、音質が有線接続に比べて若干劣る場合があります。一方、有線接続は、AUX端子などを使ってケーブルで接続する方式です。

Bluetooth接続に比べて音質が良い傾向にありますが、ケーブルの取り回しが面倒な点はデメリットです。それに、最近では、AUX端子を備えていないスマホも増えているため、注意が必要です。

音質と利便性のどちらを重視するか、自身のカーライフに合わせて、最適な接続方法を選びましょう。

多機能モデルを選ぶ

最近のFMトランスミッターは、音楽再生以外にも、様々な機能を備えた多機能モデルが登場しています。

具体例をあげると、以下のとおりです。

  • ハンズフリー通話機能
  • USBポート備え付け
  • イコライザー機能

ハンズフリー通話機能があれば、運転中に着信があっても、ボタン一つで応答でき、安全に通話できます。また、同乗者のスマホを同時に充電できる、複数のUSBポートを備えたモデルも人気です。

長時間のドライブでも、バッテリー切れの心配がありません。さらに、音質を自分好みに調整できる「イコライザー機能」を備えたモデルも登場しています。

音楽ジャンルに合わせて音質を最適化したり、低音を強調したりできます。FMトランスミッターを自分で取り付ける場合、これらの機能が備わっているか、十分に確認することが重要です。

給電方法で選ぶ

FMトランスミッターの給電方法は、以下の2つに分けられます。

  • シガーソケット
  • USBポート

最も一般的なのはシガーソケットタイプで、多くの車種で使用できます。ただし、シガーソケットの位置によっては、FMトランスミッターの設置場所が限られる場合があるため、事前に確認が必要です。

一方、USBポートから給電するタイプは、車にUSBポートが搭載されている必要があります。近年は、USBポートを備えた車種が増えているので、使用できるシーンも多いです。

しかし、USBポートの出力が低いと、FMトランスミッターが正常に動作しない可能性があり、注意が必要です。また、車種によっては、エンジンを切るとシガーソケットやUSBポートへの給電が停止される場合があります。

その場合、エンジンを切るたびにFMトランスミッターの電源がオフになり、再設定が必要になる可能性があります。こうした仕様は、車種によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

FMトランスミッターの使い方と注意点

カーオーディオ

FMトランスミッターを使う場合、使い方といくつかの注意点を理解しておくことが重要です。ここでは、FMトランスミッターの基本的な使い方から、トラブルを避けるための注意点をまとめました。解説を参考に、FMトランスミッターを正しく設定し、クリアな音質で音楽を楽しみましょう。

初めてでも簡単!設定方法を解説

FMトランスミッターの設定方法は、製品によって多少異なりますが、基本的な流れは同じです。

流れをまとめると、以下のとおりです。
(シガーソケット給電の場合)

  1. FMトランスミッターを車のシガーソケットに差し込み電源をオンにする
  2. スマホのBluetooth設定をオンにする
  3. FMトランスミッターをデバイスとして選択しペアリング
  4. カーオーディオのFMラジオを起動しFMトランスミッターで設定した周波数に合わせる
  5. 周波数を合わせたらスマホで音楽を再生

多くのFMトランスミッターは、初期設定で88.1MHzなどの周波数が設定されていますが、周囲の電波状況に合わせて変更可能です。

仮に、音楽が流れない場合は、FMトランスミッターやカーオーディオの音量が小さくなっていないか、またはミュートになっていないか確認しましょう。

雑音やノイズを防ぐコツ

快適に音楽を楽しむためには、雑音やノイズをできるだけ抑えることが重要です。まず、FMトランスミッターの周波数を、周囲のFMラジオ局が使用していない周波数に設定しましょう。

他の電波と干渉することで、ノイズが発生する原因となります。可能であれば、FMトランスミッターをカーオーディオのアンテナに近づけることで、受信感度が向上し、ノイズを軽減できます。

さらに、エンジンノイズを拾ってしまうこともあります。エンジン回転数に比例してノイズが大きくなる場合は、フェライトコアなどのノイズ対策グッズを使用するのも有効です。

フェライトコアは、ケーブルに取り付けることで、ノイズを低減する効果があります。

おすすめFMトランスミッターモデル紹介

カーオーディオ

FMトランスミッターモデルのなかでも、以下はとくにおすすめです。

【おすすめFMトランスミッターモデル】

  • 高音質重視モデル
  • USB充電付きモデル
  • Bluetooth対応モデル
  • シンプルで使いやすいモデル

それぞれ特徴をまとめたので、気になる人は参考にしてください。

高音質重視モデル

音楽のクオリティを最優先する方には、高音質にこだわったFMトランスミッターがおすすめです。

音質を重視するモデルには、以下の特徴があります。

  • Bluetooth 5.0に対応
  • AACコーデックをサポート
  • ノイズキャンセリング機能を搭載

イコライザー機能も搭載しているモデルなら、より音質がクリアになるのでおすすめです。

USB充電付きモデル

スマートフォンの充電切れは、ドライブ中の大きなストレスの一つです。その際におすすめしたいのが、USB充電付きモデル。

シガーソケット給電で、USB充電ポートが搭載されています。モデルの一例をあげると、以下のようなタイプがあります。

  • 最大3.4A出力で急速充電できる
  • 充電状況がLEDで一目で確認できる
  • 過電圧保護機能を搭載(過度な出力で充電はしない)

USBポートが複数ついている物は、スマホを同時充電できるため、同乗者がいる際に便利です。

Bluetooth対応モデル

ケーブルの煩わしさから解放されたいなら、Bluetooth対応のFMトランスミッターが最適です。

Bluetooth対応モデルは、以下の特徴があります。

  • スマホと無線接続できる
  • 音質がクリアなものが多い
  • 音声アシスタント(例:Siri)に対応しているものもある

さらに、エンジン始動時に自動的に接続されるオートコネクト機能を備えているものが多いです。一度設定すれば、その後はシガーソケットに差し込むだけで、すぐに音楽を楽しめます。

シンプルで使いやすいモデル

複雑な機能は不要で、とにかく簡単に使えるFMトランスミッターを探しているなら、シンプルな操作性を備えたモデルがおすすめです。

シンプルな操作性かつ、差し込むだけで簡単に使用できるものが多いです。また、無線接続のものは、ケーブルもなくかさばりません。

それに、FMトランスミッターのなかには、想像以上に大きいものがあります。(多機能なトランスミッターなど)

多くの場合、シガーソケットに取り付けるため、内装の邪魔になることもあります。そのため、シンプルな車内にしたい人にも、おすすめなモデルといえるでしょう。

FMトランスミッターを選ぶ前に確認すべきポイント

カーオーディオ

FMトランスミッターは、製品によってさまざまな特徴があります。購入後に後悔しないためには、事前に車種や使用環境、必要な機能を確認しておくことが重要です。

ここでは、FMトランスミッターを選ぶ前に確認すべき、3つの重要なポイントを解説します。

車種やシガーソケットの位置を確認

まず、自分の車種とシガーソケットの位置を確認しましょう。FMトランスミッターは、シガーソケットから給電するタイプが主流です。

そのため、シガーソケットの位置や形状によっては、FMトランスミッターの取り付けが困難な場合があります。

具体的には、以下のとおりです。

  • シガーソケットが奥まった場所にある
  • 周囲に障害物がある

この場合、大型のFMトランスミッターだと干渉してしまい、取り付けられない可能性があります。また、車種によっては、エンジンを切るとシガーソケットへの給電が停止される場合も。

その場合、エンジンを切るたびにFMトランスミッターの電源がオフになり、再設定しなければなりません。さらに、輸入車の場合、国産車とシガーソケットの形状が異なる場合があるので、注意が必要です。

使用するスマートフォンやデバイスの対応状況

普段使っているスマホやデバイスの、対応状況を確認することも重要です。とくに、Bluetooth接続を利用する場合は、対応しているBluetoothのバージョンや、コーデックを確認しましょう。

Bluetoothのバージョンが古い場合、接続が不安定になったり、音質が劣化したりする可能性があります。また、使用したい機能が、デバイスに対応しているかを確認することも重要です。

たとえば、ハンズフリー通話機能を利用したい場合、スマートフォンがBluetoothのHFPプロファイルに対応している必要があります。事前に、お使いのデバイスの仕様を確認し、必要な機能に対応したFMトランスミッターを選びましょう。

使い方に合った機能の優先順位を考える

FMトランスミッターは、多機能であればよいというわけではありません。重要なのは、ご自身が本当に必要とする機能を備えたモデルを選ぶことです。

以下に、選び方の早見表をまとめました。

音質を優先する高音質コーデックに対応したモデルや、ノイズ対策が施されたモデル
デバイス充電を頻繁にするUSB充電ポートの数や出力で選ぶ
運転の安全性を考慮したいハンズフリー通話機能や、オートコネクト機能の有無
車内のインテリアにこだわりたいシンプルなデザイン、最小限の機能のトランスミッター

使用シーンを考えつつ、必要な機能をリストアップすることから始めると、あなたにあったFMトランスミッターが見つかります。

まとめ:自分に合ったFMトランスミッターを見つけよう

FMトランスミッターは、手軽に車内で音楽を楽しめる便利なアイテムで、製品によって性能や機能は様々です。

そのため購入前に、車種や使用環境や必要な機能をしっかりと確認することが重要です。

自分の車にあったFMトランスミッターを見つけて、カーライフを満喫しましょう。

よくある質問

FMトランスミッターとカーナビの干渉はある?

製品によっては、カーナビのGPSや地デジ受信に影響が出る可能性があります。心配な場合は、ノイズ対策済みのモデルを選ぶか、購入前に販売店に相談しましょう。影響がある場合は、使用を中止してください。

スマートフォンとの相性はどう確認する?

メーカー公式サイトで対応機種を確認するのが確実です。Bluetoothの場合は、バージョンと対応コーデック(AACやaptXなど)の確認が必要です。不明な点は、販売店やメーカーに問い合わせましょう。

音質を向上させるコツは?

FMラジオ局が使っていない周波数に設定し、トランスミッターをカーオーディオのアンテナに近づけましょう。音量を上げすぎると音が歪むため、適切な音量に調整し、イコライザー機能で音質を調整します。

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