フロンクスの燃費を検証!競合他車との違いは?

フロンクス燃費

2024年9月に発売されたスズキの新型コンパクトSUV「フロンクス」。スタイリッシュなクーペフォルムと力強い走りが魅力の1台です。

全長は4m以下になっていて、全高も1,550mm以下というコンパクトなサイズが魅力。マイルドハイブリッドシステムと1.5Lエンジンの組み合わせによる低燃費化技術が貢献しています。

この記事では、フロンクスの燃費性能を詳しく解説するとともに、実燃費や特徴も紹介します。

目次

フロンクスの燃費性能の特徴

フロンクス

フロンクスは燃費性能も優れており、注目を集めています。都市部などの日常使いはもちろん、スポーツモードも搭載しておりあらゆるシーンで活躍する車です。

搭載されているのは、1.5L4気筒エンジンが搭載されたマイルドハイブリッドシステム。低燃費かつ取り回し性能にも優れているため、活動範囲に制限されることなく行動範囲も広がりドライブを楽しめます。

また、移動距離が多い人にとってフロンクスの燃費の良さは欠かせないうれしいポイントです。

フロンクスのカタログ燃料消費率

フロンクス

画像引用元:新型フロンクス|スズキ

愛車を選ぶときは、燃費の良さも重要な決め手となります。状況によって燃費は変わってきますが、フロンクスを販売しているスズキが発表しているカタログ燃料消費率を紹介します。

2WDと4WDそれぞれのWLTCモード燃費も一目で確認できるようにまとめているので参考にしてください。

フロンクスのカタログ燃料消費率

フロンクスのカタログ燃料消費率は2WDが19.0㎞/L、4WDが17.8㎞/Lとなっており、1.5L4気筒エンジンが搭載されていることで、加速性能はパワフルでありながらも上質な走りも兼ね備えています。

燃費の向上を実現するハイブリッドシステムであるマイルドハイブリッドを採用していることで、低燃費となっているのも特徴です。

マイルドハイブリッドは減速時のエネルギーを利用することで発電し、その電力は加速時にエンジンをアシストするのに利用されています。

さらに、このマイルドハイブリッドが6速オートマチックのトランスミッションと組み合わされていることで快適な走りが叶えられます。

WLTCモード燃費と実燃費の違い

WLTC走行サイクルを策定する方法を明確にするため、2018年の10月よりWLTCモードの燃費表示が義務付けられています。

市街地や郊外や高速道路におけるそれぞれの走行モードごとの燃費がわかるため、実際の使用環境を想定した燃費がイメージしやすいのが特徴です。

WLTCモードが導入されるまではJC08モードによる燃費表示でした。

JC08モードの燃費は実燃費よりもおよそ2割から3割程度低いことが多かったものの、3つのモードごとに燃費が表示されるWLTCモードは実燃費との差が少なくなったといえます。

実燃費に影響を与えるものには以下のようなものが挙げられます。

  • 渋滞
  • 走行環境
  • 車の整備状況
  • 運転方法

走行する場所や天候や渋滞などによる影響や、タイヤの空気圧やオイルなどの車の整備状況なども燃費に影響を与える要因です。

ドライバーのアクセル操作などの運転方法も燃費に関わってくるため、いかに環境や他者などに対して優しい運転をするかも重要といえます。

これらからわかるように実燃費はさまざまな要因が影響することから、WLTCモード燃費やカタログ燃費と比べると実燃費は低くなる傾向です。

ただし、車の整備を定期的におこなったり運転方法などを意識したりすることで燃費をより実燃費に近づけられます。

フロンクスの実燃費

フロンクス

市街地・郊外・高速道路において平均的な使用時間配分をもとに燃費を割り出しているWLTCモードのフロンクスの2WDと4WDの燃費は以下のとおりです。

2WD

燃費消費率19.0㎞/L
市街地モード15.1㎞/L
郊外モード19.3㎞/L
高速道路モード21.2㎞/L

4WD

燃費消費率17.8㎞/L
市街地モード14.4㎞/L
郊外モード17.8㎞/L
高速道路モード19.8㎞/L

2WDも4WDも高速道路、郊外モード、市街地モードの順で燃費がよく、販売元が発表している燃費消費率と最も近いのは郊外モードにおける燃費です。

前述したとおり、実燃費はカタログ燃費よりは低くなる傾向なので、実際は記載されているものよりも燃費消費率よりは低い数値と把握しておくとよいでしょう。

しかし、燃料タンク容量は37Lで2WDの航続可能距離はおよそ700㎞ということを考えると、長距離走行にも適しているといえます。

同じようなマイルドハイブリッドシステムを搭載しているソリオは、実燃費が2WDで16.3km/Lとなっています。同じシステムを搭載しているので、フロンクスでも同じような燃費になると考えらるでしょう。

e燃費 

エンジンと燃費の特徴

フロンクス

販売元のスズキが発表しているフロンクスのエンジンは以下のとおりです。

型式K15C型
種類水冷4サイクル直列4気筒
弁機構DOHC16バルブ吸排気VVT
内径×行程(mm)74.0×84.9
総排気量(L)1.460
圧縮比11.9
燃料供給装置EPI(電子制御燃料噴射装置)
最高出力(kW/rpm)ネット74〈101PS〉/6,000(2WD)73〈99PS〉/6,000(4WD)
最大トルク(N・m/rpm)ネット135〈13.8kgf・m〉/4,400(2WD)134〈13.7kgf・m〉/4,400(4WD)
燃料タンク容量(L)37
使用燃料無鉛レギュラーガソリン

また、燃費をアップさせるために機能や対策が施されている主要燃費向上対策として以下が備わっています。

  • ハイブリッドシステム
  • アイドリングストップ装置
  • 可変バルブタイミング
  • 電動パワーステアリング
  • 充電制御

振動が少なく静粛性にも優れた1.5L4気筒エンジンの搭載とマイルドハイブリッドの採用によって、低燃費に寄与しているのもうれしいポイントです。

燃費も乗り心地のよさも考慮されているから、快適なドライブを楽しみたい人にもぴったりな1台といえるでしょう。

フロンクスの燃費を上げる運転のコツ

フロンクス

繰り返しになりますが、燃費はさまざまな状況によって異なります。気象条件などは自分では変えることはできませんが、燃費を上げるために自身で実践できることもあります。

燃費がアップすることは経済面や愛車をよりよい状態に保つことにも関わってくるため、燃費を上げるコツを意識するのが望ましいです。

エコドライブで燃費を改善する

フロンクスの燃費を上げるためにできることとして、ドライバーの運転方法が大きく関わってきます。

エコドライブを意識することは燃費アップだけではなく、安全面の向上にもつながります。

環境省発表の“エコドライブ10のすすめ”では、ドライバーが日常的に取り組める10のことがあげられます。

  1. ふんわりアクセル「eスタート」
  2. 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
  3. 減速時は早めにアクセルを離そう
  4. エアコンの使用は適切に
  5. ムダなアイドリングはやめよう
  6. 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
  7. タイヤの空気圧から始める点検・整備
  8. 不要な荷物はおろそう
  9. 走行の妨げとなる駐車はやめよう
  10. 自分の燃費を把握しよう

参考:環境省 大気環境・自動車対策

ふんわりアクセルeスタートを例に挙げると、やさしい運転を心がけることでおよそ10%程度の燃費が改善されるとのこと。そのほかの項目においても、ゆとりを持った運転などをおこなうことで数%から数10%もの燃費アップが期待されています。

言い換えると車や周囲、環境にやさしくない運転は燃費を大幅に下げる原因につながるということです。燃費向上にも欠かせないやさしい運転を行えば、事故や車の故障などのトラブルを防ぐことにも貢献するためメリットが大きいのも特徴の一つです。

難しい内容はなく意識を変えることですぐに実践できるものなので、お財布にも環境にも車にもやさしいエコドライブで燃費改善を目指しましょう。

タイヤの空気圧チェックする

タイヤの空気圧が低下すると燃費も悪くなると言われており、1年間の燃料費を換算すると数千円から数万円増える可能性もあります。空気圧が不足するとタイヤのパンクを早めるなど危険性も伴います。

タイヤの安全性を確保するためには1ヵ月に1度は空気圧を点検することが推奨されていますが、正しい頻度で点検できている人の方が少ないのが現状です。

スタンドの多くでは、空気圧を入れられる機械が設置されているところも多く、ガソリンを入れるときに併せて空気圧のチェックをするのもおすすめです。

自分で空気圧をチェックするのが自信がない場合は、空気圧を確認してもらえるディーラーやカー用品店などで依頼できます。

競合モデルとフロンクスの燃費比較

フロンクスの燃費が他車と比べてどの程度かを把握するために、競合モデルの燃費と比較しています。車購入の選択肢として燃費を重要視しているなら、それぞれを比較して愛車選びの参考にしてください。

トヨタ ヤリスクロス

ヤリスクロス ハイブリッド

トヨタのヤリスクロスはグレードも豊富でガソリン車とハイブリッド車からなります。

グレードごとに燃費をまとめると以下のとおりです。

Z“Adventure” ガソリン(2WD)18.3km/L・(4WD)17.1km/L
Z“Adventure” ハイブリッド(2WD)27.8km/L・(E-Four)26.0km/L
Z ガソリン(2WD)18.3km/L・(4WD)17.1km/L
Z ハイブリッド(2WD)27.8km/L・(E-Four)26.0km/L
G ガソリン(2WD)19.4km/L・(4WD)18.1km/L
G ハイブリッド(2WD)30.2km/L・(E-Four)28.1km/L
X ガソリン(2WD)19.8km/L・(4WD)18.4km/L
X ハイブリッド(2WD)30.8km/L・(E-Four)28.7km/L
GR SPORT ガソリン(2WD)17.6km/L
GR SPORT ハイブリッド(2WD)25.0km/L
U ハイブリッド(2WD)30.2km/L・(E-Four)28.1km/L

ヤリスクロスは2WDで17.6km/Lから30.8km/L、4WDで17.1km/Lから28.7km/Lとなっておりグレードによって大きく燃費が異なることがわかります。

ガソリンタイプのヤリスクロスの燃費とフロンクスの燃費を比較すると以下のとおり。

ヤリスクロスのガソリンタイプの燃費

  • 2WD:17.6km/L~19.8km/L
  • 4WD:17.1km/L~18.4km/L

フロンクスの燃費

  • 2WD:19.0㎞/L
  • 4DW:17.8㎞/L

ヤリスクロスはグレードによって、フロンクスよりも燃費が低いものと高いものがあるとわかります。

ガソリンタイプのヤリスクロスもフロンクスもいずれも17~19km/L台の燃費です。どちらの車種も燃費が優れているといえます。

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ホンダ WR-V

WR-V

ホンダのWR-Vは2WDのガソリン車で3つのグレードが用意されています。

グレードによって大きく燃費の違いは見られませんが以下のようになっています。

Z+16.2km/L
Z16.2km/L
X16.4km/L

WR-VのグレードXとフロンクスのWLTCモードによる燃費

ホンダWR-V X

市街地モード12.4km/L
郊外モード17.4km/L
高速道路モード18.2km/L

フロンクス

市街地モード15.1㎞/L
郊外モード19.3㎞/L
高速道路モード21.2㎞/L

WR-Vをフロンクスの2WDの燃費19.0㎞/Lと比較するとおよそ3km/Lの違いが見られ、フロンクスの方が全体的な燃費もWLTCモードによる燃費もよいです。

WR-Vはフロンクスよりも燃費は劣るもののすべてのグレードにおいて平成30年排出ガス基準50%低減レベル認定車となっており環境性能も考慮されています。

双方それぞれ特徴がありますが、燃費のよさという観点からいうとフロンクスに軍配が上がります。

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フロンクスをお得に購入する方法

フロンクスをお得に購入するには、低金利プランの利用がおすすめです。新車を購入するのにローンを利用する方は一般的です。

金額が高くなりがちな新車購入でもローンを利用するなら支払い額を一定にして無理なく購入できるからです。

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よくある質問

フロンクスの燃費は?

カタログ燃料消費率は2WDで19.0km/L、4WDで17.8km/Lです。実燃費は公開されていませんが、ソリオから予想される実燃費は約16.3km/Lと予想されます。

フロンクスのリセールバリューはどう?

新型フロンクスが発売された時期は2024年9月以降であり、新型車ということもあってリセールバリューは高いといえます。

フロンクスの乗り心地はどう?

車内の広さや、オプションによってシートが変更できる点などを考えると、SUVのなかでも乗り心地は良いといえます。

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