「最近燃費が落ちてきたかも…」
と感じることはありませんか?
ガソリン価格高騰のつづくいま、家計のことを考えると少しでも燃費を良くしたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。車の燃費向上を図るには、日頃からエコドライブを意識するとともに、こまめなメンテナンスが大切です。
そこでタイヤの空気圧チェックやエンジンオイル交換など、燃費に影響のあるメンテナンス項目について、基本的なものをいくつかご紹介します。
エアクリーナーの交換
エアクリーナー(エアフィルター、エアエレメント)とは、エンジン吸気用のフィルターのことです。
エンジン内にホコリや砂などが入らないように、エンジンに取り込む空気をろ過し、きれいな空気をエンジンに送るのがエアクリーナーの役割です。
エアクリーナー交換で燃費が良くなる理由とは?

エアクリーナーは走行距離を重ねるごとに汚れが付着していきます。
汚れて目詰まりしたエアクリーナーでは、適正量の空気をエンジンに送ることができなくなるため、エンジンが本来の性能を発揮できず、燃費の悪化にもつながります。
つまり、エアクリーナーの汚れの蓄積によって知らず知らずのうちに悪化していた燃費が、エアクリーナーの交換によって回復する効果が期待できるというわけです。
エアクリーナーの交換時期の目安は?
エアクリーナーの交換時期の目安は、メーカーや車種にもよりますが、
約50,000km走行ごとが一般的です。
また、5万キロ走っていなくても、シビアコンディション(※)などエアクリーナーが汚れやすい環境で車を使っている場合はもっと早い段階での交換が必要です。
※シビアコンディション:悪路走行が多い、都市部での走行が多いなど
参考:エアクリーナーエレメント・クリーンエアフィルター | トヨタ自動車WEBサイト
エアフィルターとエアコンフィルターの違いは?
響きや見た目が似ているのでごっちゃになりがちですが、エアフィルターはエアコンフィルター(エアコンエレメント)とは別物です。
- エアフィルター ⇒ エンジンにきれいな空気を送るためのものです。エンジンルーム内にあります。
- エアコンフィルター ⇒ エアコンの風をきれいにするためのものです。多くの場合グローブボックス奥にあります。
タイヤの空気圧チェック

タイヤの空気圧は自然に減っていき、1か月で5%程度低下します。
空気圧が適正値よりも不足した状態で走ると、市街地では約2%、郊外では約4%燃費が悪化するというデータもあります。
どれだけ良いタイヤであっても、空気圧が適正でないと十分な実力を発揮できません。
また、空気圧不足は燃費の悪化以外にも、かたよった摩耗(偏摩耗)やタイヤの寿命を縮めるなどの悪影響を及ぼします。
車に乗る頻度にもよりますが、月1回程度を目安に定期的なタイヤの空気圧点検をおすすめします。
低燃費タイヤ
低燃費タイヤ(エコタイヤ)とは、ざっくり言うとよく転がるタイヤのことです。
タイヤの転がり抵抗が小さければ、それだけ少ない燃料で長く走ることができるため、燃費が良くなります。
具体的には、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定めたグレーディングシステムで、転がり抵抗性能の等級がAAA・AA・Aのどれかに該当し、ウエットグリップ性能の等級がd以上に該当していることが低燃費タイヤの条件です。
基準をクリアしているタイヤには低燃費タイヤ統一マークが表示されます。
低燃費タイヤと普通のタイヤの価格差を考えると、正直なところ必ず元を取れるかどうかは何とも言えませんが、タイヤを買い替えるときにはぜひ選択肢のひとつとしてチェックしてみてください。
エンジンオイル交換
あまり車に乗らないからとオイル交換を先延ばしにしてしまっていませんか?
エンジンオイルは車を使っていなくても徐々に劣化していきます。
エンジンオイルを長期間交換せずに劣化したままで走り続けると、燃費の悪化だけでなく、さまざまなトラブルの原因となります。4,000kmまたは6ヶ月に1回を目安に、ぜひ定期的なオイル交換をおすすめします。
※オイル交換についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

オイル添加剤
オイル添加剤は、エンジンオイルの性能を引き上げたり、エンジンオイルの性能を補う目的で、エンジンオイルに混ぜて使うもので、
- 燃費の向上
- エンジン音や振動の軽減
- エンジン内部の摩擦や摩耗の低減
- エンジン内部の洗浄
などの効果が期待できます。
※オイル添加剤についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
