スズキのジムニーとハスラーはコンパクトでおしゃれなデザインが特徴です。どちらもアクティブな雰囲気があり、人気を集めているモデルです。よく比較されるこの2台の違いは、実はどのような違いがあるのか詳しく知られていないものです。
ジャンルとしては似ている両車ですが、複数の項目を比較していくと自分にぴったりなのはどちらなのか分かります。
この記事では、ジムニーとハスラーを燃費や室内の広さ、走行性能など複数の項目を比較するので、ぜひ最後までご覧ください。



ジムニーとハスラーの概要
ジムニーの特徴

ジムニーは1970年にデビューして、軽くて頑丈なボディを持った4WD車として登場しました。それから何度も改良されて、今ではオフロード車の代名詞のような存在です。見た目も小さくて可愛いですが、どこか頼りがいのあるデザインが特徴です。
ジムニーのボディはラダーフレーム構造を採用していて、これは外からの衝撃に強いという特性があります。日本の車はモノコック構造の方が一般的ですが、このラダーフレームを使い続けているところが、まさにジムニーらしい伝統的なオフロード仕様を引き継いでいるポイントです。
ハスラーの特徴

ハスラーは2014年に登場しましたが、他の軽自動車とはちょっと違った独自の魅力を持っているモデルです。見た目はかわいい感じですが、トールワゴンの広々とした室内空間と、SUVらしい走破性の両方を持ち合わせているモデルになっています。それでいて幅広い世代に人気があり、街中でもよく見かける車の1つです。
さらに、ハスラーはオフロードも楽しめる仕様になっていて、丸みを帯びたデザインがまたユニークでかわいい感じを出しています。2020年からは2代目が発売されていて、ヘッドランプのデザインや車体の剛性がアップして、より洗練された感じになりました。先代と同様に街中でもアウトドアでも使える万能な軽自動車です。
ジムニーとハスラーの項目別の違い
外観の違い
ジムニーとハスラーの外観の違いでは、デザイン以外にも結構違う印象を受けるポイントがあります。その一つがボディサイズです。エントリーモデルで比較してみます。

画像引用元:ジムニー 価格・グレード|スズキ
まず、ジムニーの「XG」とハスラーの「HYBRID G」のボディサイズを見てみると、全長はどちらも3,395mm、全幅も1,475mmで同じです。しかし、全高とホイールベースが違うので、印象に影響します。
ジムニーの全高は1,725mmで、ハスラーよりも45mmほど高くなります。この45mmは見た目に影響が出る部分で、ジムニーの方が背が高いため、特に近くで見たときや乗るときの印象が異なってきます。

ホイールベースに注目すると、ジムニーが2,250mmで、ハスラーは2,460mm。つまり、ハスラーの方が200mm以上長いです。このホイールベースは乗り心地にも結構影響してて、ハスラーの方がより安定感があります。
室内空間の違い
ジムニーとハスラーの内装を比べてみると、それぞれ違った特徴があることに気がつくでしょう。

画像引用元:ジムニー 価格・グレード|スズキ
まず、コックピット周りのデザインが異なっています。ジムニーはアウトドア向けに作られていて、傷に強い光沢のない素材を使っているので、長く使っても劣化が目立ちにくいデザインです。キャンプとかアウトドアが好きな人には道具感があってよいでしょう。

一方で、ハスラーはおしゃれな見た目にこだわってて、光沢のある樹脂を使っているデザイン。カラフルな雰囲気もあるので、まさにアクティブに使う人にぴったりです。丈夫さもありつつ、デザインが優れているのがハスラーです。
次に、居住性についてもみてみましょう。ジムニーのシートは小さめですが、その分体にフィットしやすくて、長時間運転しても疲れにくいのが特徴です。悪路でしっかりと身体をホールドしてくれるでしょう。
ハスラーと比べるとジムニーの室内は少し狭い感じがしますが、ドライバーの快適さを考えるとジムニーもかなり満足度がある仕上がりです。
ハスラーは室内空間が広めに作られていて、特に後ろのスペースが広くなっています。小さいボディながら後席でもゆったり過ごせます。

画像引用元:ハスラー|スズキ
ハスラーは長さが2,215mm、幅が1,330mm、高さが1,270mmあるので、ジムニーよりも全体的に余裕がある設計です。
荷室の広さをみてみます。どちらの車もアウトドアを意識していて、荷物の収納に便利な工夫がされています。ハスラーは助手席を倒すと2,000mm以上の長さが確保できるのが魅力。

画像引用元:ジムニー 価格・グレード|スズキ
サーフボードも積載できますし、ラゲッジボードを外せばベビーカーのような高さのある荷物も余裕で積載できます。
ジムニーの方は、ラゲッジスペースが約350Lの容量があって、開口幅が1,015mmで高さが850mmで、大きな荷物でも積み込みやすくなっています。
下のラゲッジボックスに汚れた荷物を収納すれば、車内を汚さずに済むのが嬉しいポイントです。どちらもアウトドアを意識した設計ですが、居住性が異なっているので比較しておきましょう。
オフロード性能の違い

軽自動車の特徴として、車両重量が軽くてボディサイズもコンパクトなのでどうしても揺れを感じてしまうことがあります。街中では気がつきにくいかもしれませんが、特に長時間運転するときには気になるポイントかもしれません。
揺れにくさだけでいえば、ジムニーの方が快適性では劣る可能性があります。ジムニーはオフロード走行を想定して作られているので、凸凹道でも影響を受けにくい作りになっています。
しかしサスペンションの特性で、車体が少し傾きやすい感じがすることもあるので、それは人によって好みが分かれるかもしれません。

画像引用元:ハスラー|スズキ
一方で、ハスラーは足回りがちょっと硬めに設定されているので、特に悪路ではジムニーより揺れを感じやすいかもしれません。乗り心地が良いかは実際に運転する人次第なので、一度試乗してみることをおすすめします。
安定して走れるか、悪路でもしっかりと走れるかという視点で比べてみましょう。まず、平坦な道や多少の凸凹道での安定感は、ハスラーの方が少しといえるでしょう。しかし、オフロードや険しい道の走破性に関しては、ジムニーの方が強くなります。
ジムニーは完全にオフロード仕様で作られていて、日本のほとんどの道を問題なく走り抜けられるほどの走破力を持っています。アウトドアや山道を楽しみたい人にはピッタリとなるでしょう。
価格帯比較
ジムニーとハスラーはどちらも軽自動車ですが、コンセプトが異なっています。それぞれの特徴がはっきりしているので、価格にもその違いが表れています。
ジムニーは、本格的なオフロード性能を持つSUVです。頑丈なラダーフレーム構造、4WDシステムを備えていて、悪路走破性を求める方にはおすすめです。2024年モデルのジムニーは、約190万円から220万円の価格帯です。さらに普通車の「ジムニーシエラ」になると、250万円を超える価格になります。
一方でハスラーは、日常生活での使いやすさや、ちょっとしたアウトドアにもぴったりなクロスオーバーの軽自動車です。
見た目はSUVっぽくてかっこいいですが、ジムニーほどオフロードに特化してるわけではなく、どちらかというと燃費のよさや、街中での使いやすさを重視しています。
価格もジムニーより手頃で、約160万円から200万円が相場です。普段使いしやすく、遠出するときにも十分楽しめる車です。
パワーユニットの違い
パワーユニットの違いでは、ジムニーとハスラーのどちらにもターボエンジンが搭載されています。ハスラーはNAエンジンも選択できます。
ターボエンジンは圧縮比が高くなり、ロングストロークになっているので低回転からトルクが発揮できるエンジンです。ターボエンジンは、ジムニーとハスラーの両方にR06A型エンジンが搭載されています。悪路でも力強く走行できるエンジンです。
ハスラーの場合は、マイルドハイブリッドが搭載されているのが特徴。発電効率に優れたISGが搭載されているので、減速時のエネルギーを使って発電し、加速時にモーターでエンジンをサポートして燃費が向上します。
ジムニーとハスラー:どちらがアウトドア向き?
ジムニーで楽しむ本格的なオフロード体験
ジムニーでオフロード走行するなら、本格的な悪路走行を楽しめます。ジムニーは見た目はコンパクトですが、フレーム構造のおかげで頑丈な作りになっています。
そして、パートタイム4WDやアプローチ・デパーチャーアングルを備えているので、岩場やぬかるんだ道も余裕の走破性を見せてくれます。
ラダーフレームとリジッドアクスルを採用した足回りは、山道や未舗装の林道での走行時に安定感を感じさせてくれます。車体が常に地面にしっかり接地してくれるから、ドライブも安心して楽しめますよ。
それに、ジムニーはサイズがコンパクトなので、狭い道や急なカーブが続く場所でも取り回しが楽です。週末にはジムニーに乗って、普段とは違う自然の中でのオフロード体験を楽しむのもよいでしょう。
アフターパーツも豊富にあるので、自分だけの1台に仕上げられるのも楽しいでしょう。
カミタケチャンネル!
カミタケモータースのスタッフの愛車のジムニーをカスタムした様子を動画でご覧ください。
ハスラーで楽しむ軽快なアウトドアライフ
ハスラーは、可愛いデザインに加えて、アウトドアで頼りになる機能をたくさん備えた軽自動車です。
まず、何と言っても車内の広さがポイントです。軽自動車ですが、広々していて、キャンプ道具や釣りのギアも積載しやすくなっています。気軽にアウトドアに出かけるのにぴったりのサイズと内装です。シートをフラットにすれば車中泊や、キャンプ場などで泊まりたい時にも使いやすい形状です。
さらに、SUVらしいデザインと高めの車高のおかげで、ちょっとした悪路も問題なく走れます。舗装されてない道でも、ハスラーなら安心して走行できるでしょう。もちろん本格的な悪路の場合はジムニーの方が有利ですが、キャンプ場までの砂利道程度なら、通常の車より安心です。
それに、燃費も良いので、長距離ドライブでもあまりガソリンの心配をしなくていいのが嬉しいポイントです。週末にアウトドアに出かけたいときにハスラーはぴったりの選択肢となるでしょう。
カミタケチャンネル!
ハスラーのタフワイルドの特徴を動画でご覧ください。
アウトドアギアの積載量と実用性
ジムニーとハスラーの積載性は、どちらも似ているといえるでしょう。軽自動車なのでサイズとしては、ほとんど同じなので積載できる量も大きくは異なりません。
リアシートを倒してフラットな空間を作りだせるので、荷物の形状や大きさに合わせてシートアレンジできます。
リアシートの片側だけを倒しておけば、長尺物も積載しやすいです。ハスラーはリアシートをスライドできるので、荷室の大きさを調整できます。しかしどちらを選んでも使いやすいでしょう。
ジムニーとハスラーの中古車市場動向
ジムニーとハスラーは中古車市場で人気があるモデルです。
ジムニーは、タフなオフロード性能が魅力で、長い間多くの人に愛され続けている車です。そのため、中古車でも需要が高く、特に四駆モデルやカスタムされたものが選択できます。
新車で発売されていないのにもかかわらずプレミア価格がついているモデルもあるでしょう。新しいモデルが出ても、昔の型がまだまだ人気で、幅広い年式の車を選べるのもジムニーの面白いところです。
それに対してハスラーは、ジムニーほどのオフロード性能はなくても、レジャーや普段の街乗りにぴったりな軽クロスオーバーSUVです。
先代モデルなら低価格で見つけられますが、走行距離やコンディションが少し気になるでしょう。コンディションがよいものを見つけるためには、価格帯を上げる必要があるので、新車や未使用車も検討することをおすすめします。
どちらの車も、状態の良いものを中古で見つけるのは少し苦労するかもしれませんが、自分のスタイルや予算に合わせたものを選べます。
ジムニーがおすすめな人
- オフロードを楽しみたい人
- カスタマイズしたい人
- 無骨なデザインが好きな人
ジムニーをおすすめできる人は、オフロードを本気で楽しみたい人です。ジムニーはラダーフレームという頑丈な構造を採用しているので、悪路での走破性がよいのが魅力となるでしょう。
キャンプやアウトドアが好きな人や、山道や未舗装の道をよく走る予定がある人にはぴったりです。そして、見た目がタフでかっこいいのも魅力。無骨なデザインが好きな人にぴったりです。
カスタマイズを楽しみたい人にもジムニーは適しています。アフターパーツが豊富に揃っていて、思い通りに自分好みに仕上げられます。
自分だけの一台を作りたい人にはおすすめです。また、四駆らしい独特な乗り心地が好きな人や、レトロな雰囲気を持つコンパクトSUVを探している人にもおすすめできます。
しかし普段の使用シーンがほとんど街乗りであれば、本領を発揮できる機会が少ないので、乗り心地が気になるかもしれません。ジムニーの魅力は悪路で発揮できるので、どれほどアウトドアに出かけるかで、車種を選択できるでしょう。
ハスラーがおすすめな人
- 角ばった形状が好きな人
- オンロードでも快適に走行したい人
- 可愛いデザインが好きな人
ジムニーとハスラーを比較する際、ハスラーをおすすめできる人の特徴としては、主に街乗りや日常的な利用を重視する人です。
ハスラーは、ジムニーに比べて燃費が良く、軽自動車の中でも優れた経済性を持っているため、通勤や買い物などの短距離移動が多い方に向いています。また、ハスラーは乗り心地が快適で、舗装された道路での走行性能が高いため、長時間の運転や家族でのドライブにも適しています。
さらに、ハスラーはデザインが可愛らしく、カラーバリエーションが豊富なので、個性的な外観を楽しみたい方にもおすすめです。オフロード性能を求める人にはジムニーが優れていますが、日常の使い勝手や経済性、スタイル重視の方にはハスラーが適しているでしょう。
お得に車を購入する方法
お得に車を購入するには、未使用車や低金利プランの利用がおすすめです。
未使用車
登録済(届出済)未使用車とは初度登録されていて一般の運行に供されていない車のことです。未使用車は登録されているので、中古車という扱いですが、コンディションは新車に限りなく近いものです。
移動も場内の移動だけでほとんど走行距離がないというケースも多いので、安心して乗れます。保証も長くなっているので安心して長く乗りたい方におすすめです。
在庫がある車に限られるという懸念点がありますが、在庫が多い店舗なら希望するグレードやボディカラーを選択しやすいでしょう。
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低金利プラン
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よくある質問
- ジムニーとハスラーの特徴は?
-
どちらの車種もアウトドアを意識してデザインされていますが、ジムニーはラダーフレームで本格的な悪路走行に対応しています。ハスラーは可愛い形状とアクティブな雰囲気の車です。
- ジムニーとハスラーのどちらがおすすめ?
-
普段の使い方を考慮して車選びをするとよいでしょう。悪路走行が想定されるのであればジムニーが心強いですし、ほとんどオンロードでの走行ならハスラーの方が気持ちよく走行できるでしょう。



