軽自動車はコンパクトで取り回しが良く、日常の運転でも使いやすい車です。基本的に軽自動車は4人乗りと定められていますが、「5人乗りは可能なのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、軽自動車に5人乗りできる場合や、そのリスク、乗車定員を超えた際の罰則について解説します。また、室内空間が広い軽自動車も紹介します。次の車選びの参考になる情報を得られるので最後までご覧ください。



軽自動車は何人乗れるのか?

軽自動車は普通車と異なり、基本的に4人乗車です。しかし子どもが乗車する場合には、条件があるので計算して判断する必要があります。
軽自動車の定員数
軽自動車の乗車定員は規格で4人までと定められています。つまり、運転手を含めてあと3人まで乗車可能ということです。
- 全長:3,400mm以下
- 全幅:1,480mm以下
- 全高:2,000mm以下
- 排気量:660cc以下
- 乗車定員:4人まで
- 最大積載量:350kgまで
軽自動車はコンパクトなサイズであるため、シートベルトも4人分しか装備されていません。また、乗車可能人数は安全面を考慮し、運転手を含めて4人が限界となります。これが軽自動車の特徴であり、街乗りや狭い道でも扱いやすいことが魅力です。
子どもを含む場合の計算方法
12歳未満の子どもを乗せる場合、少し特殊なカウント方法があります。子ども1.5人で大人1人分として数えることになります。例えば、12歳未満の子ども3人は、大人2人に相当する計算です。
実際に子どもを何人乗せられるかについては、計算式として「(定員−大人の人数)×1.5」となります。例えば、運転手以外がすべて12歳未満の子どもの場合、計算上は4.5人となりますが、小数点以下は切り捨てるため、子どもは実際には4人乗車可能です。
なお、ペットを乗せる場合、ペットは乗車人数に含まれません。犬や猫を家族の一員と考える方も多いですが、人数の計算には影響しません。ただし、ペットを車に乗せる際には、ケージに入れるなどして、運転操作の妨げにならないように安全面での配慮が必要です。
子どもが含まれている場合は乗車人数のカウント方法があるとはいえ、チャイルドシートを着用するのが望ましいです。乗車人数よりもチャイルドシートを着用できるかを考えてみるのをおすすめします。
軽自動車の乗車定員に関する法律と規制

定員オーバーの危険性と罰則について
軽自動車に定員オーバーで乗ることは、法律的にも大きな問題があります。まず、道路交通法において「定員外乗車」に該当し、違反点数は1点、反則金は6,000円が科せられます。取り締まりの対象になる可能性もあります。
しかし、それ以上に重要なのは安全面です。シートベルトが全員分ないことが多く、事故が発生した場合のリスクが大幅に増加します。
軽自動車の定員に関する日本の法律
軽自動車に乗車できる人数は、基本的に運転席と助手席に一人ずつ、後部座席に二人で合計4人というのが一般的です。シートベルトの数も、前の2席にそれぞれ1本ずつ、後部座席に2本ですので、自然と「4人までが定員」と考えるのが一般的です。
法律でも、軽自動車の定員は原則4人と定められています。ただし、例外として、定員が2人の軽自動車も存在します。これは、後部座席がない2シータータイプの軽自動車だからです。実際には、車検証を確認すれば、その車両の定員が何人かがわかりますので、気になる場合は確認することをおすすめします。軽トラックも乗車定員は2名です。
軽バンタイプの車は、乗車人数によって積載量が変化する点に注意しましょう。
軽自動車の乗車人数と快適性のバランス

軽自動車に4人乗車する場合の注意点
高速道路の追い越し車線は、一番右側のレーンです。軽自動車はエンジンのパワーが少ないため、できるだけ左側の走行車線を走る方が安全です。
無理に追い越しをしようとすると、加速が十分にできず、追い越しに時間がかかることがあります。そうなると、後ろの車に迷惑をかけてしまったり、急ブレーキを踏ませてしまうリスクが高まります。そのため、余裕がない場合は追い越しは控えた方が良いでしょう。
高速道路を走行中、大型トラックが近くを通過したり、突風により車が横にふらつくことがあります。しかし、その際に慌ててハンドルを大きく切ると、かえって他の車にぶつかる危険性が高くなります。
車が風にあおられて横に振られそうになった場合でも、焦らずにしっかりとハンドルを握りましょう。少し速度を落とし、車体が安定するようにコントロールすることが大切です。風にあおられても、落ち着いて対応すれば問題ありません。
3人乗車や2人乗車時のおすすめ軽自動車
軽自動車の基本的な乗車人数は4人といっても、普段の使用シーンで変わることがあります。3人乗車や2人乗車する場合のおすすめの軽自動車を紹介します。
ホンダ N-BOX

普段は1人か2人、多くても3人乗車が多いのであれば、スーパーハイトワゴンのタイプの軽自動車がおすすめです。ホンダのN-BOXであれば、販売台数でも上位に入っており、人気があるモデルです。

内装も上質なので、コンパクトカーと競合するほどの質が魅力。乗車人数が多いか、幹線道路を走行することが多いならターボ搭載モデルがよいでしょう。3人乗車で少し重くなってもターボがあるなら安心して走行できます。
スズキ ジムニー

2人乗車になるなら悪路走破性を重視したジムニーもよいでしょう。軽自動車で本格的な4WDとなるジムニーなら悪路でも余裕の走破性を見せてくれます。
軽自動車で唯一となるラダーフレーム構造で安心して走行できるのが魅力。カスタマイズするためのパーツも豊富なので、自分だけの車にできるのも特徴です。
キャンプなどアウトドアに出かけることが多いならおすすめ。後席のスペースは限られているので、3人で乗車するなら注意しましょう。
ダイハツ コペン

2人乗車のみで趣味の車を探しているならダイハツのコペンがよいでしょう。軽自動車でも2シーターのスポーティな走行を楽しめますし、リニアな操舵感が楽しいドライブになるでしょう。
2シーターというと、本当に車が好きな人だけのこだわりの車というイメージがありますが、現行のコペンであれば女性を含めた一般的なユーザーでも楽しめます。
コペンは複数のスタイルから選択できるので、自分の好みのデザインを選択できます。

長距離運転時の乗車人数と快適性
長距離運転があるなら、4人乗車しても十分なスペースがある車がおすすめです。スーパーハイトワゴンであれば、大人が4人乗車しても足元にスペースがあるので快適に過ごせるでしょう。
長距離運転の機会があるならターボエンジンが搭載されたモデルなら走りにゆとりがあります。
近年の軽自動車は快適に乗車できるように設計されているので、長距離運転があるからといって心配する必要はないでしょう。しかし快適に乗車できるモデルを選択しておくなら快適なドライブができます。
4人乗りでも広々できるおすすめ軽自動車
スズキ スペーシア

広々とした室内が魅力のスペーシアは、リビングルームのように快適に過ごせる軽自動車です。

特に後部座席には「マルチユースフラップ」が装備されており、オットマンやレッグサポートとして利用できるため、座席が一気にくつろぎのスペースに変わります。また、シートアレンジも豊富で、シートをフルフラットにすることで、車中泊にも対応可能です。
ダイハツ タント

ダイハツタントの最大の特徴は、ピラーをドアに内蔵した「ミラクルオープンドア」です。この機能により、左側のドアが大きく開き、乗り降りが楽になります。

特に子供と一緒に乗車する際や、荷物の積み降ろしがスムーズに行える点が魅力です。さらに、助手席がフルフラットになり、後部座席もリクライニング可能なため、車内での小休憩にも適しています。
ホンダ N-BOX

ホンダN-BOXは、広い室内空間を持つだけでなく、2023年度の新車販売台数でトップを獲得したほど人気の高い軽自動車です。さらに、ホンダの先進的な安全運転支援システム「Honda SENSING」が標準装備されているため、安全面でも安心です。

後部座席にはチップアップ機構が備わっており、座面を上げることでベビーカーをそのまま積むことが可能です。
普通車に乗り換えを考慮するのもおすすめ

軽自動車から普通車に乗り換えるタイミングは、家族の人数や子供の年齢によって決まることが多いです。軽自動車は基本的に4人乗りですが、例外的に5人乗れるケースもあります。しかし、実際にはチャイルドシートの数やサイズを考慮すると、5人乗せることが必ずしも安全かどうかは微妙なところです。
たとえば、夫婦と12歳未満の子供が3人いる場合、6歳未満の子供が1〜2人いれば、チャイルドシートが1つか2つ必要です。軽自動車でも何とか対応できますが、子供が1人でも12歳以上になると、定員オーバーになる可能性が出てきます。
そのため、子供が12歳になるタイミングで普通車に乗り換えることが一つの考え方です。家族の人数や子供の成長に合わせて、早めに計画を立てることが望ましいです。

安全を考慮すると、赤ちゃんや幼児をチャイルドシートに乗せないのは危険です。そのため、家族が増える可能性があるなら普通車に乗り換えるのもよいでしょう。
ただし、軽自動車が便利な場面も多いため、普通車と軽自動車を使い分けることも有効です。家族全員で出かける時や、父親が通勤に使う場合には普通車をメインにし、母親と子供たちだけで移動する場合には軽自動車を使うことで、買い物や通院がしやすくなるでしょう。
家族の構成や生活スタイルの変化に応じて、軽自動車から普通車に乗り換えるタイミングを考えるのがおすすめです。
まとめ
軽自動車は基本的に4人乗車ですが、車両によっては2人の場合があります。また子どもが乗車する場合には計算方法を当てはめて計算します。4人以上で乗車する可能性があるなら普通車への乗り換えも検討するとよいでしょう。




よくある質問
- 軽自動車の乗車人数は?
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乗用の軽自動車の場合は4人が定員です。しかし車両によっては2名の場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
- 子どもがいる場合の計算方法は?
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子どもがいる場合には、子どもが1.5人で大人が1人として計算します。しかしチャイルドシートが装着しにくいケースもあるので、安全に乗車できるかを確認しておきましょう。