MAZDA2は、マツダの普通車の中でコンパクトなBセグメントの車です。2019年からデミオという名前からMAZDA2に変更されましたが、現行モデルは2014年に登場している4代目のデミオです。
2024年の時点で、10年目を迎えているためフルモデルチェンジが近いと期待されています。ディーゼルエンジンが終了するのではという情報もあるので、新型MAZDA2がどのようなモデルになるのか気になるものです。
そこでこの記事では、新型MAZDA2がどのようなモデルになるのか詳しく紹介します。



MAZDA2の魅力

画像引用元:MAZDA2|マツダ
MAZDA2には、2種類のパワートレインがあります。「SKYACTIV-G 1.5(高圧縮ガソリンエンジン)」、そして「SKYACTIV-D 1.5」です。
「SKYACTIV-G 1.5(高圧縮ガソリンエンジン)」は、名前の通り圧縮比が高いので、燃費と環境性能がアップしています。
さらにディーゼルエンジンはトルクがあるパワフルな走りが魅力で、低燃費に走行できます。軽油でガソリン代も抑えられるのも特徴。長距離運転に適したパワーユニットがあります。
マツダの車は、「G-ベクタリング コントロール プラス」が搭載されていて、ハンドルの操作に応じてスムーズに走行できる技術があるのも魅力。気持ちのよい走りが、コンパクトカーでも味わえます。
新型MAZDA2のグレードごとの特徴
「15C」・「XD」

画像引用元:マツダ
「15C」と「XD」は、それぞれガソリン車とディーゼル車のエントリーモデルです。装備をシンプルにして、マニュアルエアコンを採用するなどして、手に取りやすい価格を実現している廉価グレードです。
ガソリン車の「15C」とディーゼル車の「XD」では、装備に違いがあります。「XD」のほうが装備が充実している印象があります。例えば、「XD」には8インチのセンターディスプレイやコマンダーコントロール、タコメーター、リアルームランプ、リアシートの分割可倒機構が標準でついていますが、「15C」だとオプションになります。その他にステアリングなどのインテリアにも違いがあるので、少しでも装備が良いものを求めるなら、「XD」のほうが魅力的に感じるかもしれません。
「15 BD」・「XD BD」

画像引用元:マツダ
「15 BD」と「XD BD」は、いろいろなオプションが選べる便利なグレードです。
例えば、コネクティッドサービスに対応した車載通信機と8.8インチのセンターディスプレイを備えた「マツダコネクトパッケージ」や、360度で安全をサポートしてくれる「360°セーフティパッケージ」、高速道路で運転の負担を軽くしてくれる「セーフティクルーズパッケージ」、そして運転席と助手席のシートヒーターで寒い日も快適にしてくれる「ウォームコンフォートパッケージ」などがあります。
オプションは必要なものだけ追加できるので、自分の好みに合わせたカスタマイズが可能です。
さらに、このグレードでは3つの専用架装コンプリートキットが用意されています。「ROOKIEDRIVE」は、「自分らしいカーライフを楽しむスタート」をイメージした、アクティブで走る楽しさを感じられるデザインです。
「CLAP POP」はホワイト基調でグリルなどを白くコーディネートしていて、スタイリッシュで都会に似合う雰囲気を演出します。そして「SCI-FI」は、鮮やかなライムグリーンが特徴で、ちょっとした遊び心を表現したい方にぴったりです。
この3つのキットが設定されているのは「BD」グレードだけなので、車にも自分の個性をしっかり反映させたい人には特におすすめです。
「15 SPORT」・「XD SPORT+」

画像引用元:マツダ
「15 SPORT」と「XD SPORT+」は、どちらも魅力的な装備が揃ったグレードです。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違いがあります。
どちらも車載通信機と8.8インチのセンターディスプレイが標準で付いており、マツダの独自システム「マツダコネクト」が使えます。
緊急時にはオペレーターとつながってサポートを受けられる「マツダエマージェンシーコール」や、車にトラブルが起きたときに相談できる「マツダアドバイスコール」などの便利なサービスが利用できます。
スマートフォンとも連携できて、通話やメッセージのやり取りもできるため、ドライブ中でも便利です。
「XD SPORT+」の方が標準で快適装備が多く、例えば運転席と助手席のシートヒーターや、運転席6ウェイパワーシートにドライビングポジションメモリー機能も付いています。アダプティブ・LED・ヘッドライトも標準装備されています。
「15 SPORT」でもオプションで追加できますので、自分の予算や好みに合わせて選ぶことができるでしょう。このグレードでもディーゼルエンジンの方が標準装備が多くなります。
マツダとトヨタの関係
スバル、トヨタ、マツダの3社が、カーボンニュートラルを目指して新しいエンジンの開発を宣言しました。それぞれのメーカーが少し違ったアプローチを取っていますが、共通しているのは「電動化に適したエンジンを作ろう」という方向性です。
新しいエンジンでは、モーターやバッテリーと組み合わせることを前提にしていて、それが最適に働くように調整していくのです。また、エンジンを小型化することで車の設計も一新し、カーボンニュートラル燃料にも対応できるようにして、内燃機関でも環境に優しい選択肢を提供しようとしています。
これまでもスバル、トヨタ、マツダは、それぞれのブランドらしさを活かしたエンジン開発を行い、多様なライフスタイルに対応してきました。こうした取り組みの中で、カーボンニュートラルに向けた未来のエンジンの役割が見えてきました。
その中で、マツダはトヨタとの関係が深まっていて、トヨタの仲間入りをしているといえるほどです。その結果、OEM(相互の車種供給)も進んでいます。
たとえば、中国で売られている「CX-50」のハイブリッド版には、トヨタのハイブリッドシステムが使われています。欧州でも「ヤリス ハイブリッド」がマツダの「MAZDA2 ハイブリッド」として登場しており、トヨタから供給された車にマツダのエンブレムを付けて販売しています。
その一方で、マツダは「CX-60」などのラージ商品群を展開し、全体的に高価格帯の車にシフトしているのです。
この背景から考えると、マツダが今後はコンパクトカーをOEMに任せて、高価格帯のモデルに注力する可能性が高いのではないかと予想されています。
欧州向けのヤリスハイブリッドのOEM提供

2023年11月にマツダが発表した中期経営計画や2030年の電動化方針には、具体的な次のMAZDA2に関する情報はありませんでしたが、MAZDA2はエントリーモデルとして重要な車です。
それで次のモデルでは何らかの電動化は避けられないでしょう。理想的には、マツダが情熱を込めたシングルロータリーエンジンを使ったPHEVの小型版が搭載されると面白いですが、コンパクトカーのコスト面を考えると実現は難しそうです。
また、MAZDA2はヨーロッパ市場ではトヨタ「ヤリス」のハイブリッド版としても展開されていますが、次のMAZDA2でもこのヤリスのハイブリッドユニットを引き継ぎ、「マツダ2ハイブリッド」として登場する可能性が高いと考えられています。
現行モデルのパワーユニット

画像引用元:MAZDA2|マツダ
現行モデルのMAZDA2には、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが設定されています。
スカイアクティブ-Gのガソリンエンジンは、1.5Lの直列4気筒エンジンで、最高出力110馬力と最大トルク142Nmを発揮します。このエンジンの魅力は、高圧縮比を使うことで、パワフルでありながら燃費も良いという点です。ガソリン直噴タイプですので、軽快な走りが楽しめるのも特徴です。
そして、2021年6月には少し改良が行われ、一部のグレードには新しい「斜め渦燃焼」という技術が投入されました。これにより圧縮比が12から14に上がり、さらに環境への配慮が進んでいます。このような進化は、エコな車を求める方には嬉しいポイントです。
ディーゼルターボエンジンはスカイアクティブ-Dという1.5Lの直列4気筒エンジンです。このディーゼルエンジンは最高出力が105馬力、そして最大トルクが250Nmです。この250Nmというのは、2.5Lのガソリンエンジンと同等のトルクがあるので、かなり力強い走りができます。それでいて燃費も良いので、経済的に長距離を走行するには最適なエンジンです。
MAZDA2の遍歴
MAZDA2(デミオ)は、マツダのエントリーモデルとして1996年に登場し、多くの改良を経て進化してきました。
初代(1996-2002年)
広い荷室とコンパクトな車体を特徴に短期間で開発され、実用性を重視した小型ワゴンでした。複数の自動車賞を受賞するなど、デミオはマツダの救世主とも評されるほど人気がありました。
2代目(2002-2007年)
新しいプラットフォームを採用し、エンジンも一新。装備が充実し、前輪駆動とe-4WDが選べました。国外ではMAZDA2という名前で販売され、国外市場でのブランドの統一が行われました。
3代目(2007-2014年)
汎用ミニバンからコンパクト・ハッチバックに転換。軽量化され、スポーティなデザインが特徴でした。競合モデルよりコンパクトに仕上がっているのがポイントです。スポーティなグレードも展開されました。
4代目(2014年~)
「魂動 -Soul of Motion」をデザインテーマに、最新の安全技術や「MAZDA CONNECT」を導入し、より快適な乗り心地を提供しています。シャシーやボディに新技術が導入されて、走りが向上しています。
5代目(2019年~)
日本国内の車名もMAZDA2と海外と同じ名前に変更されています。「GVCプラス」が標準装備されたり、アダプティブクルーズコントロールが全車速追従機能付に変更されるなど、安全性能も向上しています。
ロータリーエンジン搭載ハイブリッドの可能性は?

次世代のMAZDA2について考えると、今年や来年にフルモデルチェンジされる場合、やはりエンジン車がメインになるでしょう。
そう考えると、新しいMAZDA2のパワートレインには、1.5Lのガソリンエンジン「SKYACTIV-G」とディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」が中心になるでしょう。そこに、48Vのマイルドハイブリッドが追加される可能性もかなり高いのではないかと考えられています。
さらに、プラグインハイブリッドとして、ロータリーエンジンを使った「ROTARY-EV」の搭載にも期待したいところです。ロータリーエンジンはマツダらしさがあり、期待させられるものです。
ただし、「MX-30」に使われているROTARY-EVのシステムは最高出力が125kW(170PS)もあるので、少しMAZDA2にはパワフルすぎるかもしれません。ですので、もう少し小さなモーターにして、パワーを抑えたバージョンでもよいでしょう。
いずれにしても、フルハイブリッド以外の選択肢があるなら車好きはもちろんのこと、コンパクトカーにプラグインハイブリッドを望んでいる方にとって嬉しい選択肢となるでしょう。
MAZDA2の新型モデルに期待!
欧州で追加されているトヨタのフルハイブリッドを搭載したOEM車両の他に、ロータリーエンジンを搭載したハイブリッドシステムが期待されている次期MAZDA2。どのパワーユニットを搭載するとしても、マツダの走りのよさはそのままに、ドライバーが楽しめる車に仕上がるでしょう。新型モデルの情報が公開されるのを楽しみにしましょう。
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よくある質問
- MAZDA2の特徴は?
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ガソリンエンジンの他に、ディーゼルエンジンを選択できるコンパクトカーです。マツダの走りのよさを体感できるのが特徴です。
- 新型MAZDA2の情報は?
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欧州ではトヨタのヤリスのOEM提供を受けてハイブリッドモデルも発売されています。そのため新型モデルではフルハイブリッドの車になるのではと考えられています。他のプラグインハイブリッドの可能性も否定できないため、最新情報を期待できるでしょう。