マツダのコンパクトSUVに含まれるMX-30ですが、ハイブリッドエンジンを搭載したモデルとして登場しています。その後、EVモデルも採用されました。
今回、2023年9月14日にロータリーエンジンを搭載したプラグインハイブリッドモデルが発表されています。どのようなモデルなのか詳しくご紹介します。
MX-30の魅力と特徴

画像引用元:マツダ|MX-30
プラットフォームなどはCX-30と共通化されていますが、クーペ風のデザインを採用しているのが特徴。今回の発表により、ハイブリッドエンジン搭載モデル、EVモデル、そしてロータリーEVと複数のパワーユニットから選択できるようになりました。
週末や休暇の際は遠出をし、日常から離れアクティブに過ごしたいというニーズにも応えられるパワーユニットが追加されたのは魅力的です。
ロータリーEVが選択できる

画像引用元:MAZDA MX-30
ロータリーエンジンは、世界で初めてマツダが量産に成功したエンジンです。2012年に量産が終了しましたが、独自の技術を保つために研究が続けられてきました。今回のロータリーEVの追加によって、駆動用ではなく発電用エンジンとして搭載されました。
新型MX-30ロータリーEVの発電を受け持つロータリーエンジンの最高出力は72馬力、最大トルクは11.4kg-mです。駆動用モーターの最高出力は125kW (170PS)、最大トルクは260N・m (26.5kgf・m)で、エンジンを搭載しない新型MX-30 EVの107kW (145PS)・270N・m (27.5kgf・m)に近いです

EVモデルで未来的な走り

マツダのMX-30 EVモデルは、静寂性と滑らかな走りで注目を集めています。高い静粛性を持ち合わせており、滑らかな加速が特徴で、それが非常に自然で心地よいドライブ体験をもたらしています。
バッテリーの容量は35.5kWhに設定されています。そして、一度のフル充電で約256km(WLTCモードで計測)の走行が可能です。実際には、200kmを切るほどの航続距離ですが、街中での走行なら十分といえるでしょう。
デザイン面では、低重心を重視した設計がなされています。これによりカーブを曲がる際の安定性が増しており、主に市街地での使用を考慮して特化した設計となっています。
さらに、2022年のモデルアップデートにおいて、V2H(Vehicle to Home)機能が標準装備となりました。この機能を利用すれば、車両の持つ電力を家庭などに供給し、外出先や停電時などにおいて電源として利用することが可能となっています。
バッテリーをフロア下に配置して、室内空間への影響を最小減に抑えながら、低重心な走りを楽しめます。
ハイブリッドを選択できる

画像引用元:MAZDA MX-30
MX-30のハイブリッドモデルは、マツダが誇る直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」とマイルドハイブリッドシステム「M HYBRID」を組み合わせています。この組み合わせは、スムーズな発進が可能になり、上質なドライブ体験を提供してくれるものです。
最高出力は115kW(156PS)、そして最大トルクは199N・mと、このクラスのハイブリッド車としては十分な性能を持っています。
燃費性能も見逃せません。モーターがエンジンをアシストし、WLTCモードにおける燃費は、2WDモデルで15.6km/L、4WDモデルでは15.1km/Lとなっています。
走行中のエネルギーを予測して、効率良く走行できるように制御してくれるので、気持ちよく走行できるでしょう。

MX-30のデザイン
エクステリアデザイン

画像引用元:MAZDA MX-30
MX-30のエクステリアデザインのコンセプトは「Human Modern」です。これは、記憶に残る強く美しい塊を意識してデザインされています。
フロントは、シンプルさの中に親しみやすさを感じさせるデザインです。練り込まれた強い立体とランプ周辺の彫りの深さとが相まって、生命感のあるフロントデザインを実現しています。
シグネチャーウイングは採用していないため、異なった印象を与えてくれます。MX-30のボディサイズは全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1,550mm、ホイールベースは2,655mm、最低地上高は180mmです。
このサイズは都市部での扱いやすさに配慮したものです。しかしながら、最低地上高は180mmを確保しているため、ほとんどのラフロードでも心配なく走行できます。また、都市部の立体駐車場に駐車できる全高1,550mmに抑えられているのもポイントです。
インテリアデザイン

画像引用元:MAZDA MX-30
MX-30のインテリアは「開放感に包まれる」がデザインコンセプトになっています。
この相反する感覚を同時に車内で感じられるよう、「フローティングテーマ」を軸にした考え方でデザインを統一しています。センターコンソールをフローティング化しながら、水平基調のインパネを採用しました。
内装に採用されている素材も注目に値します。MX-30の内装はサステナビリティを意識した素材使いが特徴です。ダッシュボードなどに採用されているコルクは、木を伐採するのではなく収穫できる素材として自然にも優しい素材です。
またペットボトルのリサイクル原料を素材とした「呼吸感素材」は、モノ自体が空気を含んだかのような風合いになっています。
自然体でいられる空間となるように、素材の工夫やデザインの設計が行われているモデルです。
センターオープン式ドア

画像引用元:MAZDA MX-30
MX-30の特徴として、センターオープン式のドア構造である「フリースタイルドア」の採用が挙げられます。開口部が広く乗降性が高いことに加え、フリースタイルドアの特徴を活かし後席をソファのようにラウンドさせたデザインとすることで、包み込まれるような心地よさを演出しています。
フロントドア82°、リアドア80°まで大きく開くのがセンターオープン式(観音開き)のドア構造である「フリースタイルドア」。
このドアは単独で後席側のドアを開くことはできませんが、センターピラーのないドアを全開にすると独特の開放感を生み出します。また、センターピラーがないことで、楽な姿勢でスムーズにチャイルドシートを乗せ下ろしすることができたり、後席へのアクセスがしやすかったりと、実用面でのメリットもあります。
MX-30のEV・ロータリーEVの魅力
ロータリーエンジンは11年ぶり

画像引用元:MX-30 ロータリーエンジン
マツダのロータリーエンジンは、自動車業界で独自の地位を確立しています。マツダのロータリーエンジンの歴史は、1960年代にドイツのNSU社との間で技術提携を結ぶことから始まります。1967年に、10A型エンジン搭載の「コスモスポーツ」が登場しました。
マツダのロータリーエンジン搭載車は、2003年から2012年まで合計約19万台が販売された「RX-8」を最後に、これまで約11年間のブランクがありました。
ロータリーエンジンは、そのシンプルな構造により、小型・軽量・高い静粛性かつ高出力を特長としています。構造は、エキセントリックシャフトと呼ばれる部品をコアに三角形の形をしたローターを組み合わせて出来ています。
構造がシンプルとはいえ、チャターマークというローターハウジング内の摩耗など、克服すべき問題が多かったエンジンです。しかし回転運動のみで動力を生み出すという特徴を活かすために、マツダは開発を続けていました。
RX-8の生産終了後にも、デミオEVにレンジエクステンダーシステムの試作を搭載したモデルを発表していました。そして、今回の発表により11年ぶりにロータリーエンジンが復活します。
V2H充放電設備で住宅へ給電

画像引用元:MAZDA MX-30
MX-30のロータリーEVモデルは、V2H(Vehicle to Home)機能を備えています。これにより、車両から直接、建物に電力を供給し、万が一の停電時にも普段と変わりなく、自宅で電気を使用することができます。
また、MX-30 Rotary-EVにはAC100V 1500Wのアクセサリーコンセントを荷室に装備しており、手軽に電気を取り出すことができます。これは、チャデモ規格を採用したモデルならではのメリットです。
バッテリーが満充電でガソリンタンクが満タンなら、約9.1日分の電力を供給できます。
ただし、チャデモ充電口からの給電や系統連携を行うには別売の高価な専用機器が必要です。設置する方法は、V2H充放電設備・もしくは電気製品への給電ができるV2L可搬型外部給電器を取り扱っている各メーカーへの相談が必要となります。
MX-30の装備
MX-30には、マツダのコネクティッドサービスが搭載されているので、便利に活用できます。また自然に優しい素材を活用しながら、快適な車内環境も提供しているのも特徴です。
コネクティッドサービス

画像引用元:MAZDA MX-30
マツダのコネクティッドサービスは、クルマとマツダがネットワークでつながり、24時間365日さまざまな場面でカーライフをサポートしてくれるサービスです。MX-30でも利用可能です。
利用できる機能の例は、以下の通りです。
マツダエマージェンシーコール:重大な事故や急病、故障など、「もしもの場面」に直面した際にも、24時間体制でサポートしてくれるサービスです。
マツダアドバイスコール:万一、重大な故障が発生したときも、落ち着いて対処できるようサポートするサービスです。
コンディションモニター:車両の状態をリアルタイムで確認できます。
バッテリーケア:バッテリーに優しい使い方を「MyMazda」アプリへの通知や入庫の際の待ち時間を活用してアドバイスしてくれます。
EVサポート:離れたところから、エアコンのON/OFF操作、充電残量の「MyMazda」アプリ上で確認など、EV/PHEV専用の機能を利用できます。
乗車や万が一の際に便利な機能があるため、カーライフが充実するでしょう。
サステイナブルな素材を採用

画像引用元:MAZDA MX-30
環境負荷を目的として、新開発された素材を活用しています。それぞれの素材の特徴は以下の通りです。
ヘリテージコルク:MX-30のコンソールトレイとドアグリップには「ヘリテージコルク」が使用されています。コルクは、樹木を伐採することなく樹皮を採取して生産されます。素材本来の温もり感のある見た目と手触り、そしてクッション性といったコルク素材の特徴を活かしています。
呼吸感素材:ドアトリムの上部に使われているこの素材は、ペットボトルのリサイクル原料を素材としています。モノ自体が空気を含んだかのような風合いから、「呼吸感素材」と呼ばれています。
リサイクルファブリック:一部のシートに、リサイクル糸を約20%使用したファブリックを採用しています。
プレミアムヴィンテージレザレット:これは人工皮革で、高い質感と自然感を両立させるサステナブルなマテリアルが使用されています。
MX-30の安全装備

画像引用元:MAZDA MX-30
スマート・ブレーキ・サポート:前方の車両や歩行者などを検知し、衝突の危険があると判断した場合は音や表示でドライバーに警告します。衝突が回避できないと判断した場合は自動でブレーキを作動させます。
AT誤発進抑制制御:停車時もしくは徐行中、進行方向に障害物を検知しているにもかかわらずアクセルペダルが強く踏み込まれた場合にエンジン出力を抑制し、飛び出し防止に貢献する機能です。
レーンキープ・アシスト・システム:約60km/h以上で走行中、車線からはみ出す危険がある場合は電動パワーステアリングを作動させ、回避操作をアシストします。
緊急時車線維持支援:走行中に自車の後側方から接近する車両がある状態でその方向にハンドルを切ろうとした場合、衝突の可能性があればステアリング操作をアシストして衝突回避を図ります。
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール:0km/hから高速域まで、車間距離を維持しながら先行車を追従する機能です。
また、MX-30のマイルドハイブリッドモデルには2種類の安全性能のパッケージオプションが用意されています
セーフティパッケージ:「スマート・ブレーキ・サポート」に交差点での衝突事故回避・被害軽減をサポートする機能が追加されるほか、「クルージング&トラフィック・サポート」、「前側方接近車両検知」などの高度な運転支援技術が含まれます。
360°セーフティパッケージ:車両の前後左右に取り付けられた4つのカメラの映像を活用し、ドライバーの死角になる位置など車両周辺の安全確認をサポートする「360°ビュー・モニター」と、車内に設置されたカメラでドライバーの顔の各部位をモニタリングして眠気や疲労を推定し、警報音や表示でドライバーに注意喚起する「ドライバー・モニタリング」が搭載されます。
EVモデルとロータリーEVモデルの一部グレードには標準装備されます。
MX-30の価格
Rotary-EV
Rotary-EV | 2WD 4,235,000 (消費税込) |
Industrial Classic | 2WD 4,785,000 (消費税込) |
Modern Confidence | 2WD 4,785,000 (消費税込) |
Natural Monotone | 2WD 4,785,000 (消費税込) |
Edition R | 2WD 4,917,000 (消費税込) |
EV MODEL
EV | 2WD 4,510,000 (消費税込) |
EV Basic Set | 2WD 4,587,000 (消費税込) |
EV Highest Set | 2WD 5,016,000 (消費税込) |
ハイブリッド
MX-30 | 2WD (6EC-AT)¥2,640,000 (消費税込) 4WD (6EC-AT)¥2,876,500 (消費税込) |
Industrial Classic | 2WD (6EC-AT)¥2,761,000 (消費税込) 4WD (6EC-AT)¥2,997,500 (消費税込) |
Modern Confidence | 2WD (6EC-AT)¥2,761,000 (消費税込) 4WD (6EC-AT)¥2,997,500 (消費税込) |
MX-30をお得に購入する方法
MX-30をお得に購入するには、低金利ローンの利用がおすすめです。新車の購入ではローンの利用が一般的です。便利な購入方法ですが、どうしても金利手数料の負担があるため、トータルコストを抑えるために金利が低いプランがおすすめです。
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