ホンダのN-BOXは、2011年12月に新しいモデルのNシリーズとして発売されました。N-BOXは、上質で広々とした室内を実現していて、軽自動車の中でも人気が高く、販売台数を伸ばしている車種の1つとなっています。では、N-BOXの燃費性能はどれくらいなのでしょうか。
この記事では、ホンダのN-BOXの燃費について、カタログ燃費や競合車種との比較をしつつ確認していきましょう。
N-BOXの燃費の特徴

N-BOXは、低燃費性能と力強い走りを両立させた、i-VTECエンジンとターボエンジンの2種類のエンジンが採用されています。i-VTECエンジンの採用によって、毎日乗る車としての燃費性能にこだわりつつ、坂道での加速や高速道路での力強さも実現されています。
N-BOXのターボ車では、ターボエンジンならではのパワフルな走りにさらなる磨きをかけることに加えて、レスポンスの向上、さらなる低燃費性能の追求をしています。
さらに燃費性能を向上させるためにN-BOXには、「アイドリングストップシステム」「ECONスイッチ」「アンビエントメーター」といった環境性能が搭載されています。
ロングストロークエンジンで低燃費を実現
現行のN-BOXに搭載されているエンジンの特徴は、ロングストロークされたエンジンです。搭載されているエンジンは、「S07B」という形式のエンジンで、ボアストローク比が1.29になります。
先代モデルに搭載されていたエンジンから、わずか6年で新しいエンジンになりました。これにより熱効率を高められるのでNAエンジンでも、ターボエンジンでも低燃費を実現したのです。
実燃費では他社に一歩譲る傾向
他社のスーパーハイトワゴンと比較すると、実燃費では一歩譲る数値になる傾向があります。もちろん運転の仕方によって燃費は大きく変化しますが、ハイブリッドシステムが搭載されている競合車種などと比較すると、どうしても実燃費でリードを奪われがちです。
先代N-BOXと比較すると低燃費を実現していますが、軽スーパーハイトワゴンの中で燃費を重要視するなら他社との比較が必要です。
N-BOXの概要

N-BOXは、2022年1月から12月の登録車を含む新車販売台数が1位を獲得した、人気の高いホンダのスライドドア付きのハイトワゴン型軽自動車です。
N-BOXの全グレードに衝突被害軽減ブレーキ(ホンダセンシング)の搭載がされていて、デザイン性やインテリアに加えて、走行性能や安全装備の面でも充実しています。
先代モデルは発売から販売台数を伸ばすなど、人気を集めました。その後、2017年に現行モデルにモデルチェンジしており、エンジンやエクステリアが大きく変化するなど魅力を高めています。
N-BOXの特徴

N-BOXは、シンプルで個性的なデザインが特徴となっていて、さらに乗る人全員が落ち着いてゆったりと快適に過ごすことができるような内装の設計となっています。さらに内装は、上品さとモダンさが意識されているデザインとなっています。
N-BOXの特徴の中でも、車を選ぶ際に大きく関係する3つのポイントを見ていきましょう。
- ハイブリッド非搭載でも低燃費
- 広々した車内
- 使い勝手のよい収納やシートアレンジ
ハイブリッド非搭載でも低燃費
N-BOXはハイブリッド非搭載となっていますが、その中でも低燃費を実現しています。前述したように、ハイブリッドが搭載されていないのにもかかわらず、低燃費になっています。
またNAモデルの場合、他車と比較して出力が高くなっているのが特徴です。ターボエンジンでは同じ出力の数値になっていても、NAモデルならN-BOXは他車よりもパワフルに走行できるでしょう。低燃費でも力強く走行できるのは、競合車種と比較した際のN-BOXの魅力です。
広々した車内
N-BOXはホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用していて、ボックス型で両側スライドドアを備えているため、広々とした室内空間が魅力のひとつとなっています。大人が4人乗ってもゆったりとしたスペースがありますし、車内高が1,400㎜ありますので、子供が立ったまま着替えることもできます。
また、後部座席を倒した状態の最大荷室のフロアの奥行きは1,535mmになり、クラス最大級となっています。
また後部座席の足元やひざまわりにも余裕のある空間を確保していますので、大柄な方でも足を組んでゆったりとくつろぐことができます。
使い勝手のよい収納やシートアレンジ
N-BOXには、使い勝手のよい収納があり、シートアレンジが使いやすいことが特徴です。N-BOXの収納は、使いやすさを考えて身の回りの小物をスッキリ収納できるように場所やサイズにこだわって手が届きやすいところに配置されています。
シートアレンジもグレードによって、ベンチシートやスーパースライドシートと、複数の仕様から使いやすいものを選択できます。
N-BOXのカタログ燃費

車の燃費性能は直接、家計に影響を与えるポイントとなるので、車を選ぶ際には必ず確認しておきたい部分となるでしょう。N-BOXの燃費は、どれくらいなのでしょうか。カタログ燃費を見ていきましょう。
N-BOXのグレード別カタログ燃費(WLTCモード)
N-BOX | N-BOXカスタム | N-BOXカスタムターボ | |
2WD | 21.6km/L | 21.5km/L | 20.3km/L |
4WD | 19.4km/L | 19.4km/L | 18.4km/L |
N-BOXは走りの良さと燃費性能の良さを両立したものとなっているので、WLTCモードのNAの2WD車で21.6km/L、ターボの2WD車で20.3km/Lとなっています。
N-BOXの実燃費

N-BOXの実燃費はどれくらいなのでしょうか。N-BOXの実燃費を見ていきましょう。
燃費計測サイトのe燃費のデータによると、N-BOXの実燃費は、以下の通りです。
N-BOXの実燃費
- NA FFモデル 16.98 km/
- NA 4WDモデル 14.96 km/L
- ターボ FFモデル 15.62 km/L
- ターボ 4WDモデル 14.58 km/L
NAモデルの実燃費は、軽スーパーハイトワゴンであることを考慮すると、まずまずの実燃費といえそうです。注目したいのは、4WD車でも燃費の落ちが少なくなっていることです。
積雪地帯などで4WDが必須という方には、4WDでも燃費の落ちが少ないのは魅力的といえるでしょう。
※e燃費
カミタケチャンネル!
N-BOX の紹介動画です。ぜひ動画で確認して参考にしてください。
N-BOXの燃料タンクの容量
駆動方式 | 燃料タンク容量 |
FF | 27L |
4WD | 25L |
燃料タンクの容量は、上記の通りです。
競合車種のタントは、30Lです。スペーシアの燃料タンクは27Lとなっています。
競合車種と比較すると、N-BOXは27Lなので、同等か少し少なめです。
燃料タンクが小さな車が増えているのはなぜ?
初代のN-BOXは35Lとなっているので、大きな差があります。まず、「燃費の向上」です。軽自動車はもともと燃費がよいですが、最近の技術の進歩でさらに燃費が良くなっています。さらに燃料タンクを小さくすることで車の重さを減らし、それが燃費をさらに向上させる目的があるのです。
さらに、「空間効率の最適化」があります。軽自動車では限られたスペースをうまく使うことが大切です。小さな燃料タンクを使うと、乗員や荷物スペースを広く取ることができます。ホンダのN-BOXのようにタンクの形状を最適化して、室内スペースを向上させています。
競合車種との燃費比較
各自動車メーカーでは、いかに低燃費を実現するか競い合っていて、近年の新型車ではかなりの燃費静養や環境性能を持つようになっています。N-BOXの競合車種のスズキのスペーシアとダイハツのタントの燃費性能はどうでしょうか。N-BOXの燃費と比較してみましょう。
スズキ スペーシア

スズキのスペーシアは、全車でマイルドハイブリッドシステムを採用しています。スズキ独自のISG(モーター機能付き発電機)とリチウムイオンバッテリーを搭載していて、クラストップレベルの優れた燃費性能を実現しています。
スペーシアとN-BOXのカタログ燃費の比較(WLTCモード)
スペーシア | N-BOX | |
2WD | 21.2~22.2km/L | 20.2~21.2km/L |
4WD | 20.2km/L | 19.0~19.8km/L |
N-BOXとスペーシアの燃費を比較すると、スペーシアの燃費の方が、N-BOXを上回っています。
燃費計測サイトのe燃費のデータでは、以下の通りとなっています。
- スペーシア FFNAモデル 17.73 km/L
- N-BOX FFNAモデル 16.98 km/L
スペーシアにはハイブリッドシステムが搭載されているので、N-BOXよりも燃費がよい傾向です。カタログ燃費だけでなく、実燃費にもその点が出ています。

ダイハツ タント

ダイハツのタントは、最新の技術を採用しており、燃費性能の向上を実現しています。燃費効率の向上のため、マルチスパーク(複数回点火)を採用したり、燃料噴射方法を見直すなど大幅に改良しています。
タントとN-BOXのカタログ燃費の比較(WLTCモード)
タント | N-BOX | |
2WD | 20.0~21.0km/L | 20.2~21.2km/L |
4WD | 18.8~20.0km/L | 19.0~19.8km/L |
N-BOXとタントの実燃費を比較すると以下の通りとなります。燃費計測サイトのe燃費のデータの、NAのFFモデルの実燃費です。
- タント FFNAモデル 17.7km/L
- N-BOX FFNAモデル 16.8km/L
※e燃費
N-BOXとタントの燃費を比較すると、N-BOXとタントはほぼ同じ燃費性能だといえるでしょう。
実燃費では、若干タントの方がよい傾向があるため、実車の走行性能や内外装の好みなどを考慮して選択するのをおすすめします。

N-BOXをお得に購入するには?

ホンダのN-BOXを、お得に購入できる方法をご紹介します。N-BOXをお得に購入する方法のひとつには、低金利ローンがあります。N-BOXの新車の本体価格は、軽自動車であってもグレードによって200万円を超える場合もあるほどです。本体価格に加えて、オプションなどをつけていくと支払の総額はさらに高額になります。それにより毎月の費用負担を抑えるため、ローンを利用することを検討される方も一般的です。
ローンであれば、毎月の支払い金額を一定にすることができるので、無理なくN-BOXに乗ることができるからです。しかし、ローンには金利手数料の負担が発生します。
そこでおすすめとなるのが、低金利ローンをご利用いただくという方法になります。同じ購入金額であったとしても、低金利ローンを利用していただくと、金利手数料の金額の負担を軽減することが可能となります。数%の金利だと思ったとしても、総支払額に換算した時には、何十万円もの出費が生じているということもあります。
弊社カミタケモータースでは、新車1.99%の超低金利プランを取り扱っており、大変お得に購入いただくことが可能です。乗り出しに便利なオプションもセットになっている、新車1.99%OPプレミアムプランは、大変お得となります。
N-BOXをお得に購入する方法については、こちらの記事もチェックしてください。

よくある質問
N-BOXの特徴は?
N-BOXは、低燃費性能と力強い走りを両立させた、i-VTECエンジンとターボエンジンの2種類のエンジンが採用されています。現行モデルは、ロングストローク化されたエンジンで、高出力と低燃費が両立されているのが特徴です。
N-BOXのカタログ燃費は?
N-BOXのWLTCモードでのカタログ燃費は、19.0km/L~21.2km/Lとなっています。カタログ燃費では、4WD車の燃費の落ちが少なめになっているのが特徴です。
N-BOXの実燃費は?
N-BOXの実燃費は、NA FFモデルで16.98 km/、ターボ FFモデルの場合は15.62 km/Lとなっています。軽スーパーハイトワゴンではよい燃費といえますが、競合車種と比較すると見劣りする数値となっています。

