三菱パジェロが復活へ?注目される理由と最新情報を徹底解説

パジェロ

三菱がパジェロブランドを国内で復活させるというニュースが話題になっております。パジェロは、三菱の代表的なSUVモデルとして知られたモデルであり、本格的な走破性が魅力でした。

海外ではパジェロスポーツが販売されているので、国内でパジェロが復活するのではと期待されているのです。この記事では、パジェロについての情報を解説します。

目次

パジェロ新型の発売が待ち遠しい理由

パジェロスポーツ

画像引用元:PAJERO SPORT |MITSUBISHI MOTORS

2023年3月10日に開催された、「2023-2025年度 中期経営計画 Challenge 2025」で注目したいのはPPV、つまりピックアップトラックをベースにした乗用車があります。具体的にはパジェロスポーツのことを指しています。

新しいパジェロとして国内ディーラーから発表された車が次のパジェロスポーツなのではないかと予想できます。現在のパジェロスポーツは2015年に登場しており、9年も経っています。

パジェロの製造工場が閉鎖された日本では、フレーム構造の三菱車が再び作られる可能性は低いです。したがって、三菱はトライトンと同じようにPPVを輸入して販売するのではと期待されているのです。

https://www.mitsubishi-motors.com/content/dam/com/ir_jp/pdf/financial/2023/230310-1.pdf

パジェロの歴史と人気の理由

三菱のSUVであるパジェロの国内販売が終了したのは2019年のことです。パジェロは1982年にデビューしてから40年以上の歴史を持っていて、その優れたパフォーマンスで多くのファンを魅了してきました。

パジェロの人気は高く、パジェロミニやパジェロジュニアなどの派生モデルも生まれました。

まず、パジェロは本格的な四輪駆動車として1982年5月にデビューしました。当時、三菱は1953年から国内向けのジープを販売していましたが、ライセンス契約のせいで海外での販売には制限がありました。

しかし、四輪駆動車の需要が世界的に増加すると見込まれ、1982年に自社製のオフロード車であるパジェロを発売しました。このパジェロは、ジープの製造で培った技術を生かしており、発売当初から安定した売上を記録していました。

そして、パジェロはダカールラリーでも大活躍しました。最終的には、2009年まで参戦して7連覇を含む12回の総合優勝を果たしました。

さらに、パジェロには派生モデルもいくつかあります。例えば、パジェロミニは1994年に発売されたオフロードタイプの軽自動車で、コンパクトなサイズにパジェロのデザインや技術が詰め込まれています。1995年には、パジェロミニをベースにしたパジェロジュニアが登場し、大型バンパーや樹脂製のオーバーフェンダーを備えてSUVらしさを演出しています。1998年にはパジェロイオという小型SUVも発売され、実用性の高いモデルとして人気を博しました。

しかし、パジェロの国内販売は2006年に4代目モデルが発売された後、アウトランダーやエアトレックの登場で販売台数が減少し、2019年8月に生産が終了してしまいました。海外向けのパジェロの生産は続いていましたが、2021年にはそちらも終了してしまいました。

「MITSUBISHI D:X Concept」の存在

MITSUBISHI D:X Concept

画像引用元:三菱自動車、ジャパンモビリティショー2023 電動クロスオーバーMPV『MITSUBISHI D:X Concept』-三菱自動車

ジャパンモビリティショー2023で披露された「MITSUBISHI D:X Concept」という車は快適性と走破性を兼ね備えた6人乗りで、普段はほとんど電気で走り、長距離ドライブの時にはハイブリッドで走るというPHEV(プラグインハイブリッド車)を採用しています。

デザインもカッコよく、張り出したフェンダーが力強い印象を与えています。T字型のランプとプロジェクションレーザーライトを使って、未来的なフロントフェイスになっています。さらに、フロントウインドウと一体化した透明な「シースルーボンネット」を採用しており、視認性が良く、まるで宙に浮いているかのような運転体験ができます。

MITSUBISHI D:X Concept

画像引用元:三菱自動車、ジャパンモビリティショー2023 電動クロスオーバーMPV『MITSUBISHI D:X Concept』-三菱自動車

ボディデザインはワンボックスカーに近いシルエットで、余計なラインを入れずに金属を削り出したような堅牢なイメージを持たせています。前席は前ヒンジのドア、後席はスライドドアで、Bピラーがないため、ドアを開けるとまるでラウンジのように広がって見えるのです。

トライトンと同時に披露されたこのモデルは、三菱のオフロードモデルを期待させるものとなりました。

https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsroom/newsrelease/2023/20231025_1.html

タイ法人で展示されたパジェロスポーツ

東南アジアではパジェロスポーツが現役で走っています。2024年モデルも登場し、さらにパワーアップしています。

デザインと外観

パジェロスポーツ

画像引用元:PAJERO SPORT |MITSUBISHI MOTORS

フロント部分のデザインが一新されました。ブラックアウトされたグリルと新しいバンパーで、よりアグレッシブな雰囲気になりました。ホイールも新デザインの18インチに変更されました。

インテリアもアップグレードされました。シートのカラーがブラックとバーガンディのツートーンになり、ドアトリムとエアコン吹き出し口にはスモークチタンの装飾が施されております。インフォテインメント系も刷新され、8インチのタッチ式ディスプレイがスマートフォンと連携するディスプレイオーディオになりました。リアモニターは12.1インチで、大人数でのロングドライブが楽しくなります。

性能とパフォーマンス

パジェロスポーツ

画像引用元:PAJERO SPORT |MITSUBISHI MOTORS

エンジンは2.4Lの直列4気筒ディーゼルターボで、パワーが少しアップし、184馬力になりました。トルクは変わらず430Nmのままです。駆動システムは2WDと4WDが選べますが、やはり注目は4WDです。

三菱のスーパーセレクト4WD IIは4つのオフロードモードが選べ、高速走行中でも駆動切り替えができる「シフト・オン・ザ・フライ」も採用しています。トランスミッションはどちらも6速ATです。

新型パジェロを期待させるトライトン

トライトン

2024年2月に日本でも発売されたのは、三菱の「トライトン」というピックアップトラックです。タイで初めて発表されたこのモデルは、車両本体価格が540万円以上、乗り出し価格で600万円近くにもなる高級車ですが、若い世代を中心に人気があるようです。

現行のトライトンは3代目で、三菱が世界で展開する戦略車として作られております。日本でも初代モデルが一時期売られていましたが、新型は約12年ぶりの国内復活となります。

トライトン

画像引用元:トライトン – 三菱自動車

新型トライトンは、新しく開発されたラダーフレームを採用しており、従来型に比べて曲げ剛性が60%、ねじり剛性が40%も強化されています。また、新開発の4N16型クリーンディーゼルエンジンを搭載しており、最高出力150kW、最大トルク470Nmのパワフルな走りが楽しめます。

デザインも個性的で、他の本格オフロード車とは一味違った魅力があるものです。次期パジェロは、このトライトンをベースにして、先進的な装備と性能を備えつつ、タフで都会的なデザインと高級感あふれる雰囲気で登場するとも噂されています。

まとめ

国内で人気を集めていたパジェロですが、国内でも復活するのではと考えられています。海外で発売されている車種を考えると、国内でも本格SUVが復活して欲しいと感じさせられます。

ピックアップトラックのトライトンが国内で復活した三菱の新型車に注目です。

目次