花粉の時期の洗車はどうしたらよい?おすすめの洗車方法や手順を紹介

花粉

春だけではなく、夏や秋にも花粉が飛散すると言われており、多くの方が花粉症に悩まされるだけでなく、車のオーナーは車に付着する花粉に頭を悩ませます。では、花粉の時期に車を洗車する際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか?

本記事では、花粉がボディに与える影響から、おすすめの洗車方法や手順、さらには避けるべき洗車方法について詳しくご紹介します。

目次

花粉の飛散時期やボディに与える影響

車 ボディ 汚れ

花粉の飛散時期やボディに与える影響について見ていきましょう。

花粉の飛散時期

花粉の飛散は、スギ花粉が2月から始まり、ヒノキ花粉が3月から4月にかけて、そしてブタクサ花粉は8月から10月にピークを迎えます。特に2月から4月はスギやヒノキの花粉が多く飛び、アレルギーをお持ちの方は辛い時期となるでしょう。

また、「花粉光環」と呼ばれる現象が見られる日は、花粉が多く飛んでいる証拠ですので、注意が必要です。

特に花粉が飛散する時期は、車のボディに花粉が付着し、汚れの原因となるため頻繁に洗車しましょう。

ボディに与える影響

車に付着した花粉か黄砂かを見分ける際は、触感で判断できます。花粉は水分を含むとベタベタとした感じになるのに対し、黄砂はザラザラとした触感があります。

特に3月から4月にかけては、花粉と黄砂が同時に飛んでいることも多いので、車の汚れには注意しましょう。

花粉は換装している状態では、ホコリのようになっています。しかしボディに付着して、水分も含むようになると、タンパク質成分が分泌されます。

時間が経過するとシミや塗装面を腐食させたりする原因となるので注意しましょう。さらにボディの外側だけでなく、ボンネット内のエンジンルームにホコリが蓄積する原因となったり、エアクリーナーの汚れともなります。見えない部分にも汚れをためる原因となるのです。

日本気象協会のサイトで飛散情報を確認できるので、ぜひ参考にしてください。

他の汚れと花粉の違い

花粉

花粉と一般的な汚れとの最大の違いは、その粘着性にあります。通常のほこりや泥汚れは比較的落としやすいですが、花粉は水分と結びつくと粘り気が増し、落とすのが困難になることが特徴です。

車のボディに花粉が付着すると、ただ汚れが目立つだけでなく、花粉が水分と反応して車の塗装面にダメージを与える可能性があります。特に、花粉はその他の汚れと比較しても粘着性があり、放置することで塗装の劣化を早める原因になりかねません。

花粉以外の汚れで気になるのは、黄砂でしょう。

黄砂は、中国のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠、黄土高原などから春の季節、特に3月から5月にかけて飛来します。これらの砂は、偏西風に乗って数千メートルの高さから日本全土に運ばれてきます。

黄砂は鉱物質を多く含んでおり、車に付着すると傷やシミの原因となることも。雨に濡れると固まってしまうため、早めの洗車がおすすめです。

黄砂がボディに付着したまま放置すると、黄砂に含まれている粘土鉱物に光が反射するような汚れが付着してしまいます。

見た目にも汚れがあるのが明白ですし、ざらざらとして雰囲気の汚れになります。黄色や白っぽい汚れが付着していくので、黄砂の汚れだと一目で分かるでしょう。

その他の汚れ

ボディ 汚れ

ほこりや泥:車を走らせていると、自然とほこりや泥が付着します。これは乾くと灰色や茶色の斑点になります。

花粉や黄砂もほこりや泥と似ていますが、花粉や黄砂の方が目立つ汚れとなります。やはり定期的な洗車が必要です。

鳥の糞:鳥の糞は酸性が強く、白と灰色の斑点が特徴です。これは塗装にダメージを与えるので早めの対応が大切です。

乾燥すると汚れを取るのが難しくなります。気がついたならすぐに除去しておくのがおすすめです。

:虫も車に付くと、粘着性でなかなか取れにくいですね。乾燥するとこびりついてしまうタイプの汚れです。

長距離運転をしているとどうしても虫がグリルに付着することがあります。洗車をして取り除くようにしましょう。

花粉がついたときの洗車方法

洗車

水洗い

花粉が付着した車を洗う際には、まずはたっぷりの水で車全体を濡らすことが大切です。これにより、花粉を含む粗い汚れをある程度取り除きます。

車に付着した汚れを高圧洗浄機で洗い流しましょう。車の上部から水を流すようにして、花粉や黄砂などの汚れを徹底的に洗い流します。

予備洗い

高圧洗浄機を使用して、車全体の汚れを落とす予備洗いを行います。この時、直接ボディに強い水圧を当てるのではなく、ある程度距離を取りながら行いましょう。

さらに塗装面をいたわるのであれば、予備洗いの際にカーシャンプーで優しく洗いましょう。

大きなほこりや泥汚れを取るイメージで、スポンジで優しく洗い流します。

シャンプー

専用のカーシャンプーを使用して、スポンジや洗車ブラシで優しく洗います。この際、一方向に洗うことで、傷を防ぐことができます。

またカーシャンプーを泡立てるときには、ジャンプーの液を先にバケツに入れ、高圧洗浄機での水圧で泡立てるようにしましょう。

その方がクリーミーな泡を作ることができ、ボディに優しく洗うことが可能になります。

拭き上げ

洗車後は、柔らかいクロスやマイクロファイバーのタオルを使って水分を拭き取ります。優しく均等に力を入れて、丁寧に拭き上げましょう。

拭き上げのときに、塗装面を傷つけることがあります。マイクロファイバーのタオルで力を入れすぎないように気をつけながら拭き上げましょう。

コーティング

洗車後には、花粉からボディを守るためのコーティングを行うことをおすすめします。コーティング剤は、花粉の付着を防ぐだけでなく、車のボディを保護する効果もあります。

コーティングもさまざまなタイプがあるので好みに合わせて選択しましょう。ガラスコーティングの他に、ワックスや手軽に施工できるスプレータイプのコーティング剤もあります。

それぞれのコーティングにメリット・デメリットがあるので、好みの仕上がりになるものを選択しましょう。

花粉がついたときに避けたい洗車方法

洗車機

直射日光で洗車

直射日光の下で洗車するのは避けましょう。すぐに水分が蒸発してしまい、汚れがボディに残りやすくなるからです。

日光が強い季節に洗車する場合は、日が高くならないうちか夕方などの暑くない時間帯に洗車するようにしましょう。

予備洗いせずにボディをこする

予備洗いをせずに汚れを強くこすると、ボディに傷がつく可能性があります。洗車する前には、しっかりと汚れを落としておきます。

洗車機を使用する場合も、予備洗いをするようにして、塗装面を傷つけないようにしましょう。

洗車機にかける

洗車機は簡単に車を洗える方法ですが、花粉の汚れが付いているなら気をつけるようにしましょう。ブラシを擦る力が強いことがあるので、塗装面を傷つけることがあります。

洗い流しや塗装面への傷のリスクがあるので、注意しながら使用するのがおすすめです。

花粉のシミがついてしまったときはどうする?

洗車で落ちなかった水垢

真夏の日差しを利用して車を温める方法です。太陽の下で車を放置すると、塗装面の温度が40℃から80℃まで上がります。70℃以上に塗装面が温まると、ペクチンが分解されてシミが落ちます。

ただし、冬場には塗装面が十分に温まらない場合があるので、その時は他の方法を試してみましょう。

お湯をかける方法も考慮できます。沸騰させて温度調整した70℃から80℃お湯を塗装面にかける方法です。

お湯をかけることで花粉のシミを分解し、除去できます。お湯は一度にたくさんかけるのではなく、少しずつ塗装面にかけて温度を保ちながらシミを取り除くようにしましょう。

ドライヤーやヒートガンを使って塗装面を強制的に温める方法も有効です。塗装面の温度を70℃程度に保ちつつ、時間をかけてシミを取り除くことができます。ただし、プラスティックパーツが溶けないように注意しながら温度調整をしてください。

花粉の時期にはコーティングを試してみるのもおすすめ

コーティング

花粉の時期には、コーティングで塗装面を守るのもおすすめです。花粉の季節の前にコーティングを施すことで、花粉が付着するのを予防し、洗車の手間を軽減することができます。また、コーティングは車のボディを保護する効果もあり、美しい車の状態を長く保つことにも繋がります。

DIYでコーティングできる商品もありますし、業者に依頼してコーティングも可能です。コーティングも商品によって特徴が異なるので、花粉の時期にボディを守れるコーティングを選択して施工しておきましょう。

まとめ|コーティングで花粉からボディを守ろう

花粉の時期は車のボディが汚れがちになります。洗車をする際には、塗装面に傷が付かないように、予備洗いを徹底したり、しっかりと泡立てて洗車するようにします。

洗車が終わったならコーティングをして、花粉や他の汚れからボディを守るのもおすすめです。定期的な洗車とコーティングでキレイな愛車を維持しましょう。

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