新車の納期長期化や中古車価格の高騰により、プレミア車はリセールバリューの高い人気車が盗難被害に遭うケースが増加傾向にあります。
中でも盗難手法として特に多いのが、スマートキー車両を対象とした「リレーアタック」です。
リレーアタックという盗難手法を聞いても、実際に理解している方は意外と少ない傾向があります。
そこでこの記事では、リレーアタックの特徴やリレーアタックを防止する防犯対策・防犯アイテムについて記事を解説します。
リレーアタックの知識や防犯対策を把握しておくなら、愛車を守ることにつながるためぜひ参考にしてみてください。
リレーアタックとは?

リレーアタックは簡単に説明すると、スマートキーの仕組みの穴を利用して盗難する悪質手法です。
スマートキーから発信される微弱な電波を受信する特殊機器を利用することで、車のロックを解除します。
リレーアタックは「2人〜3人の少数人数で行われる盗難手口」です。
1人が車から離れた位置、2人目はスマートキーが保管されている玄関先で微弱な電波を受信し、3人目は中継役として盗難手口をサポートします。
リレーアタックで盗難された車は、スマートキー交換や車の解体が施された後、海外へ輸出されるケースがほとんどです。
盗難手口による人々の認知は意外と高くない
リレーアタックやCANインベーダーなどの盗難手法が流行している現状ですが、盗難に対して人々の認知件数は意外と高くありません。
盗難認知件数については、平成15年(6万4,223件)のピーク数値から年々現象傾向にあり、令和4年には、1万件数以下まで減少しています。
車の安全性能が年々強化されていますが、盗難に対する防犯対策や盗難手法を理解しておくことが重要になります。
実際の盗難事故件数は?
2020年〜2022年までの盗難事故件数を日本損害保険協会が発表している「自動車盗難事故実態調査結果」を参考に確認すると、以下の表の通りです。
- 2022年:車両本体盗難件数2,655件 車上狙い 971件
- 2021年:車両本体盗難件数 2,425件 車上狙い 931件
- 2020年:車両本体盗難件数 2,964件 車上狙い 1,254件
上記、盗難件数を確認すると、年によって盗難被害件数が上下していることが分かります。
盗難件数が多い車両としては「レクサス」や「ランドクルーザー」「プリウス」など、輸出に有利な条件が出やすい車がターゲットにされています。
上記盗難被害件数を理解した上で、盗難手口に対しての防犯対策と防犯アイテムを理解しましょう。

リレーアタックによる盗難手順

リレーアタックによる盗難手順は以下5つです。
- 手順1:盗難車を発見&周囲の状況確認
- 手順2:自宅玄関付近でスマートキーの微弱な電波を受信
- 手順3:スマートキーの電波を特殊機器で盗難車まで中継
- 手順4:盗難車両のドアロックを解除
- 手順5:盗難した車は海外へ輸出
リレーアタックは2人〜3人の少数人数で行われる盗難手口です。
スマートキーの微弱な電波を受信できる専用機器を使用することで、車のドアロックを解除しエンジンを始動させられます。
盗難された車は国内で転売されるのではなく、基本的には海外へ輸出されるため、盗難車を見つけることは困難なケースが多いです。
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リレーアタック以外の盗難方法

リレーアタック以外の盗難方法を2つ解説します。
- イモビカッター
- コードグラバー
それぞれ詳しく解説します。
イモビカッター
イモビカッターとは、車に搭載された「イモビライザー(自動車盗難防止システム)」を無効化する装置を利用した盗難手法です。
イモビカッターは、自動車整備士や合鍵を作製する鍵業者が使用する専門道具ですが、近年盗難に利用されるケースが多くなりました。
インターネットなどでイモビカッターを購入でき、気軽に入手できるアイテムです。都道府県によっては、イモビカッターの所持を禁止するケースもあります。
コードグラバー
コードグラバーとは、スマートキーのスペアを作成する専門機器を利用した盗難手口です。
コートグラバーは万が一、自分の車のスマートキーを紛失した場合に利用するための緊急機器ですが、近年盗難手口に使用されるケースが多発しています。
スマートキーからの微弱な電波を専門機器で読み込むことで、スマートキーのIDコードをコピーします。
盗難車両のスマートキーのIDコードを専門機器で読み込むことで、スペアキーとしての利用が可能になり、結果、盗難に利用されます。
リレーアタックを防ぐ4つのの対策方法

リレーアタックを防ぐ効果的な方法が4つあります。
- スマートキーを「節電モード」に切り替える
- 電波遮断ポーチにスマートキーを入れる
- 玄関に鍵を保管しない
- 電波を遮断する金属製の缶に鍵を保管する
1つずつ詳しく解説します。
スマートキーを「節電モード」に切り替える
リレーアタックの対策方法1つ目は「スマートキーを節電モードに切り替える」ことです。
自動車メーカーによっては、スマートキーに「節電モード」と呼ばれる電波を発生させない機能が搭載されています。
スマートキーの節電モード切替は指定ボタンを2回押す、もしくは特定の操作を行うことです。メーカーにより「節電モード」への切り替え方法が異なるため注意が必要になります。
節電モードはスマートキーのいずれかのボタンを押すことで簡単に解除可能です。車両盗難を防ぐためにも、まずはスマートキーの節電方法を把握しましょう。
電波遮断ポーチにスマートキーを入れる
リレーアタックの対策方法の2つ目は「電波遮断ポートにスマートキーを入れる」ことです。
カー用品店やインターネット通販などでは、リレーアタックに効果的な電波遮断ポーチが多数販売されています。
金属製の缶にスマートキーを保管する方法が嫌な方におすすめする盗難防止対策です。
スマートキーの電波は微弱なため、1m〜1.5mほどしか周囲に届きません。
そのため、スマートキーを玄関に保管するのではなく玄関から離れた場所や2階に保管するだけでも効果的な対策方法です。
玄関に鍵を保管しない
リレーアタックの対策方法の3つ目は「玄関に鍵を保管しない」ことです。
既述した通り、スマートキーは1m〜1.5mほどの範囲で微弱な電波を受信します。
とくにリレーアタックはスマートキーの微弱な電波を専用機器で読み取ることで、車のキーロックを解錠します。
スマートキーは玄関におかず、2階や車から2m以上離れた位置で保管しましょう。
電波を遮断する金属製の缶に鍵を保管する
リレーアタックの対策方法の4つ目は「電波を遮断する金属製の缶に鍵を保管する」ことです。
スマートキーは周囲に微弱な電波を発生させています。
リレーアタックはスマートキーから発生している微弱な電波を悪用した盗難手口です。
スマートキーの電波を遮断する金属製の缶内で、鍵を保管することだけでも盗難防止対策としては効果的な方法になります。
もし、金属製の缶内で本当に電波を遮断できているのか不安に感じる方は、実際に金属製の缶を持った状態でドアロックを解除できるか確認してみましょう。

リレーアタック対策としておすすめする防犯アイテム

リレーアタック対策としておすすめする防犯アイテムを3つ紹介します。
- ハンドルロック
- 電波遮断キーケース
- 電波遮断ポーチ
ハンドルロック
リレーアタック対策として1つ目のおすすめする防犯アイテムは「ハンドルロック」です。
ハンドルロックはリレーアタックを防止する効果的な防犯アイテムです。
ハンドルロックは簡単に解除できるアイテムではありません。盗難集団が嫌がる手法として挙げられます。
電波遮断キーケース
リレーアタック対策として2つ目のおすすめする防犯アイテムは「電波遮断キーケース」です。
スマートキーの電波を遮断できるキーケースで鍵を保管すれば、リレーアタックによる盗難を防止できます。
電波遮断キーケースについては、カー用品店やインターネットで幅広い種類とデザインの商品が多数販売されています。
自分の使用目的や好みのデザインで電波遮断キーケースを購入しましょう。
電波遮断ポーチ
リレーアタック対策として3つ目のおすすめする防犯アイテムは「電波遮断ポーチ」です。
電波遮断ポーチも「電波遮断キーケース」と同じく、リレーアタックの盗難被害を防止するアイテムです。
電波遮断ポーチにスマートキーを保管するだけでリレーアタックの防犯対策となるため、お手軽さがあります。
電波遮断ポーチ見た目がシンプルな商品からデザイン性能に優れた商品まで幅広く販売されています。自分の好みや使用目的に最適な商品を選びましょう。
セキュリティシステム
セキュリティシステムの導入もおすすめです。リレーアタックを予防できる製品が販売されているので、愛車への装着を検討できます。
スマートキーの電波を受信するリレーアタック対策として、ロック時に電波が発生しないようにコントロールするタイプの製品があります。盗難が多い車種を乗っているなら、費用対効果が高い防犯対策となるでしょう。
リレーアタックについてよくある質問
- リレーアタックとは?
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リレーアタックは簡単に説明すると「スマートキーの仕組みの穴を利用して盗難する悪質手口」です。
スマートキーが発する微弱な電波を受信する専用道具を利用することで、車のロックを解除します。
- リレーアタックを防ぐおすすめの対策方法は?
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リレーアタックを防ぐおすすめの対策方法は「電波遮断ポーチや金属製の缶にスマートキーを保管する」ことです。
リレーアタックはスマートキーの微弱な電波を専門機器で読み取り、車を盗難します。
スマートキーの電波を遮断できれば、リレーアタックによる盗難手口は防止できるでしょう。
- リレーアタックを防ぐ防犯アイテムは何がおすすめ?
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リレーアタックを防犯するおすすめのアイテムは「電波遮断キーケース」や「電波遮断ポーチ」でスマートキーを保管する方法です。
費用面も数万円単位で必要になる訳でもなく、お手軽さとコストパフォーマンスに優れています。
実際に電波遮断ポーチやキーケースを持ち歩くだけで、リレーアタックを防止できるでしょう。
またケースだけでなく、「シャットアウト」などのように、スマートエントリーを無効化して愛車をリレーアタックから守る方法があります。いつも通りの操作で対策できるため、導入を検討するのもおすすめです。
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