シニア向けの車を購入する際には、安全を重視した車を選びたいものです。
安全装備が充実していると、ドライバーをサポートしてくれるので、事故を防止したり万が一の被害を軽減したりしてくれます。
しかし安全装備だけでなく、運転しやすい車を選んでおきたいです。ご高齢になると、どうしても反射神経の衰えから運転スキルも下がってしまう可能性があるからです。
この記事では、シニア向けの車を選ぶ方法やおすすめの車7選をご紹介します。
シニア向けの車を選ぶ基準
まずは、シニア向けの車を選ぶ基準を見ていきましょう。
運転のしやすさや乗り降りのしやすさなど、普段の使い勝手を左右するポイントをよくチェックしておくのがおすすめです。
運転がしやすいか
運転のしやすさを考えておくのは大切です。運転のしやすさは、複数の要素からなっていますが、運転手からの視界が十分にあるかというのは、大切なポイントです。
十分に広い視界があっても、ボンネットの見切りが悪いと運転しにくいと感じる方もおられます。ハンドルを握ったときの視界も確認しておきましょう。
また、運転席のシート調整の幅も運転のしやすさにつながります。自分の好みの位置の調整しやすいほど、不自由なく運転できると感じることでしょう。
乗り降りがしやすいか
乗り降りのしやすさもシニア向けの車のポイントとなります。足腰が辛くなってくる年齢では、低床の車は乗り降りがしやすいためおすすめです。
後席には、乗り降りのときに身体を支えてくれるアシストグリップの装備がある車もおすすめ。普段使うシートに、乗り降りしやすい装備があるか確認してみましょう。
シートの高さも乗り降りのしやすさにつながります。セダンのように、車高が低い車の場合には、腰を降ろす必要があるため姿勢が辛くなる可能性もあります。
普通車であればミニバンや軽自動車のスーパーハイトワゴンなどのシートの高さであれば、腰の位置を変えずに乗り降りしやすいと感じるかもしれません。
小回りが利くか
小回りが利くかどうかも、シニア向けの車を選ぶ基準となります。小回りが効く車の方が、取り回しがしやすいので、安全に運転しやすいでしょう。
軽自動車であれば、似たような最小回転半径になっていますが、普通車は大小さまざまあります。コンパクトカーのように、最小回転半径が5mほどのモデルであれば、狭い道や駐車場でも運転しやすいでしょう。
例えば、トヨタのアクアであればグレードによりますが、最小回転半径は4.9mと小回りが効きます。軽自動車のタントは、最小回転半径が4.4mとさらに小回りが効きます。
普段の使用シーンに合わせた車選びがおすすめですが、取り回ししやすい車はシニア向けの車としておすすめです。
維持費はどうか
シニア向けの車は、維持費が安い車がおすすめです。退職して年金生活をしている方も多いため、維持費が安いコンパクトカーや軽自動車がよいでしょう。
コンパクトカーはハイブリッドが搭載されているモデルは、燃費がよいためガソリン代を抑えられます。また軽自動車は、税金を含めた維持費も安いですし、最近のモデルなら低燃費で走行できるのも魅力です。
維持費を抑えながら車を維持したい方におすすめとなります。
おすすめの安全装備
シニア向けの車におすすめの安全装備をご紹介しましょう。安全装備が搭載されていると、万が一のときに被害を軽減してくれます。
車選びの際に、安全装備が搭載されているのか、また装備の性能も比較しておくとよいでしょう。
衝突軽減ブレーキ
衝突軽減ブレーキは、カメラやセンサーで前方にある車両や人を検知します。衝突の危険がある場合に、警報や画面表示で警告し、ブレーキをサポートします。
車両によって性能が少し異なりますが、昼間だけでなく夜間の車両や歩行者にも対応している機能もあるため、夜の走行も安心できるでしょう。
急発進抑制機能
高齢者の事故でよくあるのは、アクセルの踏み間違いです。これには、急発進抑制機能がついている車両がおすすめです。
踏み間違えたときでも、抑制してくれるので被害を軽減してくれます。踏み間違い等抑制機能は、後付けできるものもありますが、新車時点で搭載されているとより安心できるでしょう。
「セーフティ・サポートカー(サポカー)」と認定されている車であれば、搭載されている機能です。
車線逸脱警報
車線逸脱警報機能は、車線をはみ出しそうになった場合に音やディスプレイ表示で警告し、ハンドル操作をサポートします。
車線を越えると正面衝突したり、ガードレールに衝突する危険性があります。ハンドルやウインカーを操作しなければ、警報はなりません。
集中力が低下した際に、車がふらついて起きる事故を防止してくれるので安心できます。
シニア向けおすすめ車種7選
ここからは、シニア向けのおすすめ車種をご紹介しましょう。重視するポイントによって、適した車は異なりますが、どの車種も安心して運転できる車です。
車種別の特徴やシニア向けの車選びのポイントをご紹介しましょう。
トヨタ アクア

トヨタが発売しているアクアは、コンパクトでハイブリッドが搭載された運転しやすい車です。
5ナンバーサイズで普段使いにちょうどよいサイズ感なので、シニアの方でも運転しやすいです。
流れるようなスマートな形がスタイリッシュ。大人が4人座っても十分な広さがあるので、誰かと出かけるときも快適です。
ヘルプネットで万が一のときも安心
突然の事故のときに、ボタンを押して通報してくれたり、エアバッグ作動を検知すると自動で通報してくれる「ヘルプネット」が装備できます。
事故のときには、動転してしまいがちですが、専用オペレーターが警察や消防に取り次いでくれる機能があれば安心です。
駐車もアシストしてくれる
アドバンストパークを搭載しているなら、駐車したいスペースの近くに停車してから、スイッチを押すだけで駐車操作をサポートしてくれます。
通常の駐車場はもちろん、縦列駐車や区画がない駐車スペースでも事前の登録でアシストしてくれます。
広い道の運転は大丈夫でも、狭いスペースに駐車するのが不安という方もおられますが、駐車をサポートしてくれる機能があれば安心できるでしょう。
- 車両価格:1,980,000~2,598,000円
- WLTCモード燃料消費率:33.6~35.8km/L
- 最小回転半径:4.9~5.2m

トヨタ カローラ

画像引用元:トヨタ
カローラは、国内だけでなく世界中で定番車種として販売されている車です。複数のシリーズが展開されていますが、カローラはセダンタイプとなります。
2021年度JNCAP総合評価において、最高ランクの「自動車安全性能ファイブスター賞」を獲得するなど、安全性能が評価されている車です。
安全装備が充実している
安全性能のテストで評価されているだけに、充実した安全装備を搭載しています。プリクラッシュセーフティは、昼間の歩行者や自転車はもちろんですが、夜間の歩行者の検知にも対応している機能です。
対応している速度域も広く、約10~80km/hの速度域で作動してくれます。街中で法定速度で走行しているときは、衝突回避や被害軽減をサポートしてくれるので、シニア層でも安心して運転できるでしょう。
安定した走行性能と小回りのよさ
セダンタイプで重心が低く安定して走行できるのも特徴です。TNGAに基づいたプラットフォームを採用しており、スポーティでありながら質感に磨きをかけたボディで、走行姿勢も安定しています。
サスペンションとコーナリングをアシストするACA制御で気持ちよく走れるのもポイントです。車を運転する楽しみを味わいたい方にもおすすめです。
3ナンバーサイズになっていますが、最小回転半径は5.0mと取り回しがよいので、駐車もスムーズにできるでしょう。
- 車両価格:1,936,000~3,033,000円
- WLTCモード燃料消費率:14.6~29.0km/L
- 最小回転半径:5.0~5.3m
日産 ノート

画像引用元:日産
日産を代表するコンパクトカーのノートは、現行モデルは日産のハイブリッドシステムであるe-POWERが搭載されています。
ガソリンエンジンで発電してモーターで走行するので、静粛性に優れているのが特徴です。またハイブリッドで低燃費で走行できるので、維持費を抑えたい方にもおすすめの車です。
コンパクトカーでありながらも、走りや内装の質感に優れているので、セダンから乗り換えた方でも満足できるでしょう。乗り換えても車の質は落としたくないという方におすすめの選択肢です。
NissanConnectで快適に乗車できる
コネクト機能があるため、便利に車を使うことが可能です。例えば、ナビの地図を自動で更新してくれたり、カーナビの案内を降車後のスマホで継続してもらうこともできます。
車内でWi-Fiをデータ容量を気にせず使えることや事故や緊急時のSOSコールも便利な機能です。
NissanConnectは有料のサービスですが、スマホと接続して便利に使えるので、普段からスマホを使っている方におすすめの機能です。
プロパイロットで高速道路も安心
プロパイロットが搭載されているグレードもあるので、高速道路の運転が楽にできます。車間距離を保つようアシストしてくれたり、車線の中央をキープする手助けがある機能です。
NissanConnectと連動しているので、カーブを予測してスムーズに曲がれるようにコントロールしてくれるのも特徴。
長距離運転をするときでも、車がサポートしてくれるので疲れを軽減できます。
- 車両価格:2,029,500~2,887,500円
- WLTCモード燃料消費率:23.8~29.5km/L
- 最小回転半径:4.9m
スズキ ソリオ

画像引用元:スズキ
スズキのソリオは、コンパクトでもスライドドアを採用して、広々とした車内空間がある車です。ミニバンでは大きすぎても、コンパクトカーでは室内空間が気になる方にちょうどよいサイズ感のモデルです。
パッケージングに優れているので、コンパクトでも室内長は2,500mmもあり、大人が4人乗車してもくつろげるスペースが確保できます。
荷室空間もしっかりあるので、小さめのスーツケースを5つ積載しても、後席の足元スペースが十分あります。街乗りから友達と出かけるときまで使いやすい車です。
マイルドハイブリッドで燃費もよい
マイルドハイブリッドが搭載されているグレードもあり、モーターによるアシストで低燃費で走行できます。
マイルドハイブリッドなので、加速時にモーターでアシストしてくれる機能です。一般的なハイブリッドシステムほどの燃費にはならないものの、シンプルな機能なため購入しやすい価格帯です。
燃費が気になるものの、購入価格も抑えたいと思っている方におすすめのモデル。車内の広さと燃費のバランスが優れています。
いろいろなハイブリッド機能についてより詳しく知りたい方はこちら↓↓
運転しやすいシート
ソリオは運転席を自分の好みの位置に調整しやすくなっています。運転席シートリフターが搭載されているので、シートの高さを細かく調整できます。
快適に運転できるシートは、ドライブに集中する助けになるポイントです。運転席から見たときの視界も、ガラスエリアが広いことやアイポイントが高いことから広々としています。運転のしやすさにつながるポイントがたくさんある車です。
- 車両価格:1,581,800~2,148,300円
- WLTCモード燃料消費率:17.8~19.6km/L
- 最小回転半径:4.8m
日産 デイズ

画像引用元:日産
デイズは日産が発売しているトールワゴンで、上質で広々とした車内と取り回しのしやすさで人気がある車です。
収納がたくさんあり、上質な内装となっているため、毎日乗っているときも満足できるでしょう。トールワゴンといっても、後席に大人が乗っても十分なスペースが確保されています。
膝周りにスペースがあることや、段差がないフロアが圧迫感を与えません。荷室も広いので、お出かけのときに荷物も積載しやすいです。
軽自動車初のプロパイロット搭載
グレード別設定となっていますが、軽自動車初のプロパイロットが搭載されています。車間距離や車線中央をキープするようにサポートしてくれるので、長距離運転の疲労を軽減できるのが特徴。
アクセルやブレーキの操作が単純になりがちな、高速道路の運転が快適になる機能です。
低燃費でも気持ちよく走行できる
低燃費に走行できるだけでなく、気持ちよくドライブできるのもデイズの魅力です。搭載されているのはスマートシンプルハイブリッドで燃費向上技術が搭載されているNAエンジンとインタークラーターボエンジンの2つです。
標準グレードはガソリンエンジンですが、ハイウェイスターはスマートシンプルハイブリッドが搭載されたエンジンとなります。
ハイウェイスターには、ターボエンジンを搭載したグレードにもスマートシンプルハイブリッドが搭載されています。そのため、気持ちの良い走りと低燃費を両立出来ているのが特徴です。
- 車両価格:1,327,700~1,915,100円
- WLTCモード燃料消費率:16.8~21.2km/L
- 最小回転半径:4.5~4.8m
ホンダ N-BOX

N-BOXは軽自動車で人気を集めているモデルです。2021年度は国内販売台数でトップになるなど、使いやすさとパッケージが評価されていることが明らかです。
N-BOXは、他の多くの軽自動車と同じように標準グレードとカスタムグレードが設定されています。上品で落ち着きのある標準グレード、スタイリッシュで存在感があるカスタムグレードから選択できます。
使いやすいパッケージ
なんといってもN-BOXの魅力はその使いやすさでしょう。フロントシートはベンチシートと左右独立しているスーパースライドシートから選択できます。
スーパースライドシートなら助手席を大きくスライドさせて、後席に近づけることができます。スライド量は57cmもあるので、乗り降りや乗車時の使い方の幅が広がるでしょう。
後席はチップアップ&ダイブダウン機能付スライドリアシートになっているので、19cmのスライド幅と簡単に格納できるダイブダウンが便利です。
Honda SENSINGで安全に運転できる
Honda SENSINGが搭載されているので、レーダーとカメラで危険を検知して操作をサポートしてくれます。
衝突軽減ブレーキは、昼間の歩行者や自転車だけでなく、夜間の歩行者にも対応しています。また全グレードに渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)が搭載されているので、先行車の速度に合わせて速度を調整してくれるので安心です。
全グレードに搭載されているので、より安全に走行したい方におすすめのモデルです。
- 車両価格:1,448,700~2,252,800円
- WLTCモード燃料消費率:19.0~21.2km/L
- 最小回転半径:4.5~4.7m
スズキ ワゴンR

スズキのワゴンRは、広さとサイズのバランスが優れたトールワゴンです。長年販売されており、人気があるモデルですが、現行モデルの特徴はマイルドハイブリッドが搭載されていることでしょう。スズキ調べで軽ワゴンでNo1の低燃費を誇っているので、維持費を抑えられることは魅力。
広さも十分にあるので、背丈が高い方でも十分な頭上スペースがあります。随所に配置された収納も、ドライブのときの小物を置いておけるので便利です。
どの席でもゆったりと過ごせる広さ
ワゴンRの室内高は1,265mm、室内長はスズキ調べで軽ワゴンNo1の2,450mmもあります。高さも前後間隔も十分にあるので、前席はもちろんですが、後席に大人が座っているときもスペースに余裕があります。
後席は左右独立してシートをスライドさせられるのも便利です。リクライニングもできるので、自分が過ごしやすい位置に調整できます。
それだけスペースがあっても、荷室にはスーツケースを積載できるほどのスペースも。街中やお出かけに使いやすい車です。
全方位モニター用カメラで駐車も安心
全方位モニター用カメラパッケージ装着車であれば、車の前後左右にある4つのカメラで、車を真上から見たような映像を映してくれます。
見通しが悪い道路やすれ違いのとき、さらに前後の間隔をチェックしたい縦列駐車のときに安心できます。
- 車両価格:1,163,800~1,544,400円
- WLTCモード燃料消費率:23.2~25.2km/L
- 最小回転半径:4.4m

お得に車を購入する方法
シニア向けの車をご紹介してきましたが、ここからはお得に車を購入する方法をご紹介します。
コンパクトカーや軽自動車は車両本体価格も、普通車と比較して抑えられがちですが、それでもグレードによっては高い価格となります。
費用を抑えるために、中古車を検討していてもコンディションが心配という方もおられるでしょう。そこでおすすめしたいのは、未使用車という選択肢です。
登録済(届出済)未使用車とは、初度登録されていて、一般の走行に供されていない車の事です。中古車という扱いになりますが、移動するのに走行させているだけなのでコンディションは新車に限りなく近くなります。
車両価格は新車と比較して安くなることが多いので、購入費用を抑えられるのが特徴です。コンディションはよいのに、価格は抑えられるので購入費用も含めたトータルコストを抑えたい方にぴったりの購入方法です。
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