使い勝手の良い広い車内と取り回しのしやすさのバランスが優れているコンパクトトールワゴン。
運転しやすいサイズ感なだけでなく、1,700mmを超える全高や左右のスライドドアを装備しています。
抑えられた排気量で維持しやすいだけでなく、ファミリーカーとしても使いやすい利便性を備えているモデルです。
コンパクトトールワゴンの中で、人気があるのがソリオとルーミー。人気車種の概要や違い、デザインや荷室まで徹底的に比較していきます。
どちらの車が良いか迷っている方向けに、詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
カミタケチャンネル
カミタケスタッフがルーミー派とソリオ派で装備、内装、外装などを比較紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
ソリオとルーミーの概要
ルーミー

2022年の新車販売台数でも4位に入っているルーミーは、2016年11月に登場しています。ベースになっているのは、ダイハツのトール。スバルのジャスティも兄弟車種です。
軽ハイトワゴンとミニバン、さらにコンパクトカーの要素がバランスよくそろっているので、人気があるといえます。乗降性に優れたスライドドアが装備されており、荷物を積載したいときでも便利ですし、大人が座っても十分な足元のスペースがあります。
2020年9月にはマイナーチェンジされて、タンクと統一化されました。スマートアシストが改良されて、バイクや自転車と夜間の歩行者に対応する衝突回避支援ブレーキが搭載されるなど、安全装備が充実しています。
ソリオ

ソリオはコンパクトトールワゴンのパイオニアとも呼べるモデルです。2010年からの2代目からはワゴンRから完全に独立したモデルとなり、後席にスライドドアが装備されるなど、現在のスタイルを確立。広い室内空間と前後左右の移動もできるセンターウォークスルーなどが特徴でした。
2015年には小型乗用車専用のプラットフォームを導入した3代目になります。室内長が拡大するなど、車内空間が広がっているのにも関わらず最小回転半径が抑えられており、取り回しのしやすさは継承されています。
2020年にフルモデルチェンジされた現行の4代目は、3代目のキープコンセプトの印象がありますが、ボディサイズが拡大されています。荷室が広くなっていたり、予防安全技術が強化されるなど、充実した安全装備が魅力です。
ソリオとルーミーの大きな違い
ソリオとルーミーの違いを見ていきましょう。
基本的に、似たようなボディ形状やサイズとなっているのですが、細部で違いがあります。
マイルドハイブリッドのソリオ

画像引用元:スズキ
ルーミーと比較したときのソリオのメリットとして、マイルドハイブリッドを搭載していることです。減速時のエネルギーを利用してISG(モーター機能付発電機)によって発電、蓄電された電力は加速時のエンジンのアシストに使用されます。
また、モーターだけのEV走行も可能なフルハイブリッドも選択可能です。
モーターは低回転のときから、トルクが太い特性があり、加速時にエンジンをアシストすると低燃費に寄与してくれます。
ソリオの燃費とルーミーの燃費を比較した表です。
ソリオマイルドハイブリッドの燃費 | ソリオフルハイブリッドの燃費 | ルーミーの燃費 |
WLTCモード燃費 :19.6km/L | WLTCモード燃費 :22.3km/L | WLTCモード燃費 :18.4km/L |
カタログ燃費でも、上記のように差が出ています。
ルーミーにはマイルドハイブリッドは搭載されておらず、燃費性能に優れた自然吸気エンジンですが、それでもソリオの燃費には劣ってしまいます。ソリオの燃費が優れているのは、フルハイブリッド・マイルドハイブリッドを搭載しているだけでなく、軽い車両重量も理由となるでしょう。
ソリオの車重 | ルーミーの車重 |
960㎏・1,000㎏ | 1,080㎏・1,110㎏ |
スズキは軽量化技術が優れており、軽量で高剛性のプラットフォームが良い影響を及ぼしているといえるでしょう。
コンパクトカーでもできる限り燃費が良いモデルが好みであれば、ソリオが魅力的かもしれません。
ターボエンジン搭載のルーミー

ルーミーの魅力の1つとして、ターボエンジンを選択できることです。
1.0Lターボエンジンのスペックは以下の通りです。
ルーミーのターボエンジンのスペック
- 最高出力:72kW(98PS)/6,000rpm
- 最高トルク:140N・m(14.3kgf・m)/2,4000~4,000rpm
ソリオのエンジンのスペック(マイルドハイブリッド)
- 最高出力:67kW(91PS)/6,000rpm
- 最高トルク:118N・m(12.0kg・m)/4,400rpm
- 最高出力(モーター):2.3kW(3.1PS)/1,000rpm
- 最高トルク(モーター):50N・m(5.1kg・m)/100rpm
ソリオのエンジンのスペック(ハイブリッド)
- 最高出力:67kW(91PS)/6,000rpm
- 最高トルク:118N・m(12.0kg・m)/4,400rpm
- 最高出力(モーター):10kW(13.6PS)/1,000rpm
- 最高トルク(モーター):30N・m(3.1kg・m)/1,000~3,185rpm
1.5Lクラス相当のトルクが日常の走行シーンで使う回転域で発揮されます。走りが楽しくそれでいて、WLTCモードのカタログ燃費が16.8km/Lの燃費性能も両立されているエンジンです。
高速道路や幹線道路といった速度域が高くなる走行シーンでも、ストレスなく走行できるでしょう。またアクセル操作に対してレスポンスが良くなるスポーツモードがステアリングスイッチにあります。
きびきびとした走りを楽しみたい方にとって、ターボエンジンという選択肢は魅力的です。
乗り心地の良さのソリオ

ルーミーとソリオを比較したときに、乗り心地の良さでソリオに軍配が上がります。ルーミーが3気筒エンジンを搭載しているのに対して、ソリオは4気筒エンジンです。
エンジンの振動を抑えるためには、気筒数が多いこともメリットとなります。コスト面では4気筒エンジンの方が高くなりますが、ソリオはコンパクトカーでも4気筒エンジンを採用しているので、静粛性に優れたパワーユニットを搭載しています。
ルーフやボディの振動も抑えられているので、同乗者も快適に過ごせるでしょう。耳障りなノイズが少なくなっているので、ストレスなく走行できます。
ボディサイズ比較
ボディサイズを比較してみましょう。
ルーミーのサイズ
- 全長:3,705(カスタム)・3,700mm
- 全幅:1,670mm
- 全高:1,735mm
- ホイールベース:2,490mm
- 最小回転半径:4.6m
ソリオのサイズ
- 全長:3,790mm
- 全幅:1,645mm
- 全高:1,745mm
- ホイールベース:2,500mm
- 最小回転半径:4.8m
ほとんど同じサイズではありますが、ソリオの方が全長が少し長くなっていて、全幅はルーミーの方があります。
車のサイズとしては同じでも、ルーミーの方が小回りが利いて運転しやすいといえるでしょう。同じボディサイズでも狭い道などでの取り回しを重視するのであれば、ルーミーが優れています。
外装デザイン比較
エクステリアデザインの比較では、どちらも王道のデザインといえるでしょう。
ソリオは、大きなフロントフェイスとなっています。スタンダードなグレードでも押し出し感があり、迫力を感じさせてくれます。

バンディットはフロントグリルやヘッドライトのデザインが異なっており、さらに迫力があるデザイン。スタンダードなモデルよりも存在感があるデザインです。

画像引用元:スズキ
ルーミーはスタンダードなグレードはメッキ部分は少ないものの、すっきりとしたデザインになっており、大きな黒い格子状のアンダーグリルが目につきます。

ヘッドライトは四角のデザインで、エントリーグレードの「X」はハロゲンですが、「G」や「G-T」になると、スタイリッシュなLEDヘッドライトです。

またカスタムも用意されており、迫力あるフロントフェイスになります。ギラギラとしたメッキグリルが存在感を高めています。個性的なデザインを好む方も満足できるでしょう。
内装、インパネ
内装の比較をしてみましょう。
ソリオ
ソリオの内装のデザインは以下のようです。






ルーミーよりも水平基調であることが強調されているデザイン。センターメーターで左右の視線の移動はありますが、すっきりとしたデザインなので、圧迫感がありません。運転視界にも優れているデザインです。HYBRID MZなら、ヘッドアップディスプレイがあるので、視線移動は少なくなります。
ルーミー
ルーミーの内装のデザインは以下のようです。






水平基調のデザインを採用しているので、広さを感じさせてくれます。ドライバーの前方にメーターがあり、センターコンソールも広めに取られている一般的なデザインです。

シートの座り心地で比較
シートの座り心地を比較していきましょう。
ソリオ

パッケージングに優れており、コンパクトでも車内も広々しているので快適に乗車できます。室内長は2,500mmもあり、室内幅は1,420mmあるので、乗車中も快適です。
運転席はシートリフターがあるので、体格や好みに合わせてシートの高さを調整できます。
リアシートのスライド量は165mmで、シートリクライニングは最大56°です。後席に乗車しているときも、スライド量やリクライニングを調整できます。
ルーミー

ルーミーの室内長は2,180mm、全幅は1,735mmあります。ソリオと比較して、全幅があるのでシートに座ったときの圧迫感は少ないでしょう。また室内高は1,355mmあるので、子どもであれば立ったまま着替えたりもできます。
運転席にはシート上下アジャスターチルトステアリングになっており、ハンドルを上下に30mm動かせたり、シートは前後に240mm、上下に46mm調整できます。ドライバーの好みに合わせて調整できるのはメリットです。
荷室・収納で比較
荷室や装備されている収納を比較してみましょう。
ソリオ

荷室開口地上高は665mmで、開口幅は1,075mmとなります。ソリオの場合には、荷室の幅を調整できることがメリットです。後席シートを後ろの状態にすると550mm、一番前の状態にして715mmの荷室床面長になります。

2WD車の場合には、床下にサブトランクがあるので普段使わない荷物を入れておくことも可能です。4WD車は容量が異なりますが、ラゲッジアンダーボックスが装備されます。
ルーミー

荷室フロア高は527mmで、開口幅は1,077mmあります。ソリオよりも荷室フロア高が低くなっているので、重い荷物を載せるときもスムーズになるでしょう。

荷室はデッキボードを跳ね上げて、リアヘッドレストに固定すると高さのある荷物が積載しやすくなります。また防汚シートになっているので、汚れを気にせずに荷物を積載できるでしょう。
安全装備で比較
搭載されている安全装備の違いを見ていきましょう。
ソリオの安全装備
ソリオにも充実した安全装備が装着されますが、「スズキ セーフティ サポート」が非装着の仕様が販売されています。安全装備が標準装備される車種が多いですが、安全装備が全くない仕様もあるのは注意点です。
「HYBRID MZ」、「HYBRID MX」には、全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロールが装備されます。カスタム系のグレードでなくても、アダプティブクルーズコントロールが選択できるのはメリットです。
またソリオには、ルーミーには全車オプションになっているサイドエアバッグとカーテンエアバッグが標準装備されます。6つのエアバッグがあるので、安全性が気になるコンパクトカーでも安心です。
ルーミーの安全装備
ルーミーには、衝突回避支援ブレーキ機能が対車両と対歩行者の両方が昼夜に対応しています。
「カスタムG-T」、「カスタムG」には高速道路や渋滞時での加減速をサポートしてくれる「全車速追従機能付ACC」で前方の走行車の車速に合わせて、距離をキープするように追従してくれます。さらに停止したときには、停止保持機能があるので渋滞時の疲労を軽減してくれます。
一方でサイド&カーテンエアバッグが全車オプションになっているのは懸念点です。また標準グレードは、標準グレードはオプションでも装着できません。充実した安全装備がありますが、装備できない機能もあることに注意です。
どんな人にソリオがおすすめ?
どんな人にソリオがおすすめなのか、比較してみましょう。
ソリオはフルモデルチェンジして、乗り心地が改善されています。快適性が高められており、街中での走行でも不快感のある突き上げが軽減されているので、気持ちよく走行できるでしょう。
マイルドハイブリッドが搭載されているので、燃費性能も高いことも魅力。アイドリングストップから再始動するときも、セルモーターの音もせずに静かなのも評価できるポイントです。
ルーミーと比較すると、安全装備があるグレードではルーミーよりも高くなりますが、サイドエアバッグなども標準装備されていることも考えると、割高とは感じにくいです。
走行性能や1.2Lの排気量を活かした走りを考えると、動力性能を重視するからにソリオがおすすめです。
ソリオの価格表
HYBRID SZ | 2WD 2,293,500円 |
HYBRID MZ | 2WD 2,094,400円 4WD 2,219,800円 |
HYBRID MX | 2WD 1,921,700円 4WD 2,047,100円 |
G | 2WD 1,647,800円 4WD 1,773,200円 |
ソリオバンディットの価格表
HYBRID SV | 2WD 2,317,700円 |
HYBRID MV | 2WD 2,125,200円 4WD 2,250,600円 |
どんな人にルーミーがおすすめ?
ルーミーがおすすめの人を見てみましょう。
トヨタの高い営業力の影響から、販売台数もあるので街中でも見かけやすい車です。デザインのオーソドックスなものとなっているので、良く見かけるモデルとなるでしょう。
価格面では、安全装備が非搭載のモデルを除いて、ソリオよりも安くなっているので、購入を検討しやすいのも特徴。
ターボモデルを選択すれば、1.0Lでも十分な力を出してくれるので、気持ちよく走行できるでしょう。
安全装備が標準装備されているのにも関わらず、車両価格も抑えられているので、コスパが良い車を探している方におすすめです。
ルーミーの価格表
カスタムG-T | 2,056,000円 |
カスタムG 2WD | 1,924,000円 |
カスタムG 4WD | 2,100,000円 |
G-T | 1,874,500円 |
G 2WD | 1,753,500円 |
G 4WD | 1,929,500円 |
X 2WD | 1,566,500円 |
X 4WD | 1,742,500円 |
買うなら新車?もしくは中古車?
ソリオやルーミーを購入するなら、新車が良いのか中古車が良いのか見ていきましょう。
結論からすると、ルーミーであれば新車がおすすめ、ソリオであれば先代ソリオも選択としておすすめです。
その理由として、ルーミーはマイナーチェンジをして安全装備が改良されています。安全装備も重視されるようになっているので、夜間の歩行者も検知してくれるのでおすすめです。
一方でソリオはフルモデルチェンジされたとはいえ、プラットフォームは先代の流用。大きな変化を遂げたというよりも、各部をブラッシュアップしたともいえるでしょう。ソリオの完成度が高まっているといえる一方で、コスパを重視するのであれば、程度の良い先代ソリオという選択肢もおすすめです。
お得にソリオ・ルーミーを購入する方法
お得にソリオ、もしくはルーミーを購入したいなら、未使用車か低金利ローンの利用がおすすめです。その理由をご説明しましょう。
登録済未使用車
登録済(届出済)未使用車とは、初度登録されていても一般の走行に供されていない車両のこと。登録されているので、新車という扱いにはなりませんが、コンディションは新車に限りなく近いものです。
価格面でのメリットもあり、新車よりも安く購入できることが多いです。もちろん保証も充実しているので、中古車のようにコンディションの悪さゆえの故障や保証が心配だという方も安心です。
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