車には複数のボディ形状がありますが、その中でセダンのような走り心地と実用性を兼ね備えているのがステーションワゴンです。
以前に流行したことがあるタイプですが、現在はミニバンやSUVの方が人気を博しています。それでも一定の需要があるステーションワゴンは、魅力的なボディ形状です。
この記事では、ステーションワゴンがおすすめの理由や代表的な車種をご紹介します。

ステーションワゴンの魅力

ステーションワゴンはその積載力の高さで知られており、長尺の荷物もリアシートを倒すことで簡単に積むことができます。広い開口部は、高さのある大きな荷物の積み下ろしを容易にし、車中泊にも適しています。
セダンをベースにしているため、全高が低く設計されており、低重心は走行の安定性を高め、空気抵抗も少なく燃費性能を向上させています。さらに、車高が低いため、乗り心地が良く酔いにくいという特徴もあります。
これらの特性から、ステーションワゴンはアウトドア活動に頻繁に出かける方に推奨されます。多くの荷物を運んで、機械式駐車場の高さ制限内に収まるサイズで、さまざまなシチュエーションでの使用に適しているのです。
ステーションワゴンの定義

画像引用元:SUBARU
ステーションワゴンは、2ボックスデザインの車体スタイルで、広い荷物スペースと、荷物エリアへのアクセスのために開くリアテールゲートを備えています。セダンをベースに、後席から後方を広くしているので、荷室が広々しています。
一般的には、1.5L以上の排気量のエンジンが搭載されていることが多いです。輸入車はダウンサイジングされたエンジンで、排気量が小さいターボエンジンを搭載していることもあります。
さらにステーションワゴンについて見ていきましょう。
ステーションワゴンとは?
ステーションワゴンは、荷物や装備品の追加スペースを提供する延長されたリアセクションが特徴です。通常、5人以上の乗客を乗せることができ、実用性と多様性から好まれています。
後部のドアが跳ね上がり式となっており、ラゲッジスペースと後席の空間が分かれていない形状をしています。
ハッチバック、SUVとの違い
ステーションワゴンとハッチバックの違い
ステーションワゴンとハッチバックの主な違いはサイズです。ワゴンはより大きく、屋根のラインがより長いです。ハッチバックは荷室サイズが大きくなく、バックドアもなだらかな形状をしています。
しかしステーションワゴンに比べて、ハッチバックはコンパクトなボディ形状になっており、コンパクトカーが多いです。
ステーションワゴンとSUVの違い
SUVに比べて、ステーションワゴンは地面から低く、より優れたハンドリングと燃費効率を提供し、より自動車らしい運転体験をします。
SUVでもスポーティな車が登場していますが、一般的にはステーションワゴンの方が運動性能に優れているモデルが多いです。
またSUVは悪路走破性に優れているモデルが多いため、4WD機構を搭載している場合が多いです。FFモデルも選択できますが、SUVらしさを求めるなら4WDを選択する方も多いでしょう。
ステーションワゴンはセダンがベース、SUVは悪路走破性が優れたRVがベースになっているので、違いがあります。
ステーションワゴンの歴史的背景

画像引用元:トヨタ
長い歴史のなかでさまざまな人や荷物を運びながら進化し、現在のようなステーションワゴンの形になりました。
2ボックスの形状で荷物をたくさん積載できるタイプの車として、ステーションワゴンが登場した背景があります。特に列車の駅から荷物を運ぶため、もしくは旅行で使用する形状となり、欧州やアメリカで車を使うシーンに合わせてステーションワゴンが登場しています。
ヨーロッパでの誕生と人気の理由
欧州では、陸続きで国々を移動する文化や習慣があり、その際にある程度の積載性(空間)と優れた走行性能を持っている車が求められてきました。
また、ドイツでは一部区間が速度無制限となるアウトバーンが存在するため、日本や他の地域よりも高い速度域で巡航する機会が多いです。そのため、セダンに近い使い勝手を持ちながらも、荷物を積載できる車の需要がありました。
高い積載性と優れた走行性能の両方を兼ね備えているステーションワゴンには一定の需要があります。
アメリカや日本における展開
アメリカでは、列車での旅行の際に駅で降りてきた人と荷物を載せて運ぶのに、ステーションワゴンが活用されてきました。
当初はステーションワゴンは商用車として活用されていましたが、その後乗用車としてステーションワゴンが活用されてきます。
日本では1990年代後半以降、車内が圧倒的に広いミニバンが売れ行きを伸ばし、2000年代には国内で売られる乗用車の多くのパーセンテージを占めました。
スバルのレガシーツーリングワゴンやボルボの850エステートが人気のモデルでした。しかし、その後SUVやミニバン、コンパクトカーといったカテゴリが拡大しており、相対的に日本国内のワゴン人気は衰退していきます。
ステーションワゴンの主な特徴

画像引用元:トヨタ
ステーションワゴンは、その広い荷室と後席のスペース、さらに安定した走りで知られています。家族の日常の用事から週末のアウトドア活動まで、あらゆるシーンに対応できる実用性を持っています。
荷室の広さと使いやすさ
ラゲッジスペースを延長しているステーションワゴンは荷室が広くなっています。スーツケースのような大きな荷物を積載したいときでも、広い荷室があれば余裕の積載性を見せてくれます。
ステーションワゴンは、後部座席を折りたたむことでさらに広いスペースを確保できるなど、荷室の広さと柔軟性が魅力です。日々の買い物から長期の旅行用の荷物まで、容易に収納できます。
アウトドアに出かけるときや車中泊なら、後席を倒してフラットな空間を活用できるでしょう。
ファミリーカーとして使いやすい
ファミリーカーとしても優れており、子供の乗降も容易で、チャイルドシートの設置や荷物の出し入れもスムーズです。また、長距離ドライブにおいても快適性を損なうことなく、乗る人すべてが快適です。
何かと荷物がたくさんになりがちな旅行でも、ステーションワゴンなら荷物を積載できるので家族のお出かけにぴったりといえるでしょう。
安定した走り
ステーションワゴンの低重心設計は、安定した走りを実現します。曲がり角や高速道路での安定感は、ドライバーに安心感を与え、バランスの取れた運転ができるでしょう。
ミニバンは広い車内空間が特徴ですが、全高もあるのでどうしても重心が高くなります。その点、ステーションワゴンはセダンタイプに近いほどの安定感ある走りが可能です。
スポーティなタイプのステーションワゴンなら、さらに安定した走りを提供してくれるでしょう。
ステーションワゴンモデルの今後
メーカーからの新モデルリリース情報

画像引用元:レヴォーグ レイバック | SUBARU
スバルの「レヴォーグ レイバック」は、走りを楽しむ方におすすめのステーションワゴンの派生車種です。レヴォーグは国産車種の代表的なステーションワゴンですが、そのレヴォーグをリフトアップしたSUVに近いモデルです。
そのため、純粋なステーションワゴンではありませんが、派生車種となっています。ステーションワゴンとSUVのクロスオーバーモデルともいえるでしょう。
採用されているパワーユニットは1.8L水平対向ターボエンジンとCVT変速機を採用しており、力強い走行性能を発揮します。
しっかりと曲がり、安定感が高いため、ドライバーは走行中に不安を感じることはありません。それでいてレヴォーグに対して最低地上高が55mm高いため、荒れた路面でも優れた走破性を発揮し、安心感を提供します。
スポーティなレヴォーグに対して、都会的なSUVのようなレイバックと選択肢が広がっています。
テクノロジーやデザインの最新トレンド

画像引用元:レヴォーグ レイバック | SUBARU
レヴォーグレイバックには、以下の安全技術が搭載されています。新しいモデルに搭載されている安全技術の代表的なものを紹介しましょう。
アイサイトX: 広角化した3つのカメラとレーダーを組み合わせることで、安全運転をサポートする運転支援システム。渋滞時ハンズオフアシストがあります。
プリクラッシュブレーキ: 歩行者や自動車、さらにはバイクや自転車も検知します。交差点で右左折時の車両なども検知してくれるので、事故が起こりやすいシーンで万が一の衝突を予防してくれます。
前側方プリクラッシュブレーキ:前側方から接近する車を検知してくれる機能です。見通しの悪い交差点や駐車場から大通りに出る際など、目視しにくい場所で車両を検知してくれます。
このような新しい技術を搭載したモデルなら、安定した走りだけでなく安心してドライブも楽しめます。
燃費性能や安全技術の進化

ステーションワゴンの燃費性能や安全技術の特徴もご紹介します。
ハイブリッドや電動化
モデルによってはハイブリッドシステムが搭載されているので、低燃費に走行できます。国産車のモデルにはトヨタのカローラフィールダーにハイブリッドシステムが搭載されているので低燃費で走行できます。
またスバルのレヴォーグは、直噴ターボエンジンが搭載されているのでハイブリッドはありません。スポーティな走りを見せてくれるモデルなので、ハイブリッドよりも車を操る楽しさがあるモデルに仕上がっています。
モデルによってはスポーティな走りを重視しているので、燃費よりもパフォーマンスを重視しています。しかしハイブリッドも選択できるので、低燃費な走りを求める方も満足できるでしょう。
先進の安全運転支援システム
特にスバルのレヴォーグには、アイサイトXが搭載されており、ステーションワゴンの中でも運転支援システムとして優れたものが搭載されています。
渋滞時ハンズオフやカーブ前速度制御など、高速道路での疲労を軽減してくれる機能が搭載されています。
長距離運転でも運転支援システムがあればドライバーの疲労を軽減してくれるので、より安心して運転できるでしょう。
ステーションワゴンがおすすめのケース

画像引用元:トヨタ
ステーションワゴンにはユニークな利点があり、いくつかの場合において選択肢として魅力的です。
優れた走行性能
ステーションワゴンはしばしばセダンのプラットフォームを基にしており、セダンと同様に低い重心です。これにより、多くのSUVやミニバンよりも優れたハンドリングと走行性能を提供します。車の性能を重視するドライバーに特に魅力的です。
メーカーによって走行性能が異なるので、自分の好みの性能があるかスペックを比較してみましょう。
スタイリッシュな外観
実用性をスタイルに優先する多くのSUVやミニバンとは異なり、ステーションワゴンはその延長された長さと低い高さにより、スリムなデザインを持つことができます。実用的でありながらも見た目がよい車を求める人にとって魅力的です。
外観の好みの違いは人によって異なりますが、ステーションワゴンはスポーティなデザインを採用している車種が多いです。
大容量の荷室
乗員スペースとトランクの間の仕切りがないため、後部座席を倒せばサーフボードのような大きなアイテムも運搬できます。これは、趣味、仕事、または家族のニーズで定期的に大きなアイテムを運ぶ必要がある人にとって魅力的となるでしょう。
都市部での駐車
ステーションワゴンの低い全高は、多くの都市部の駐車施設の高さ制限が条件の都心部に住んでいる人にとって便利です。
機械式駐車場に止められるサイズのステーションワゴンを選択できるでしょう。その際は、全高だけでなく、全長の条件も確認します。
ステーションワゴンの選び方

ステーションワゴンを選ぶ際には、用途やライフスタイルに合ったモデルを選ぶことが大切です。家族の人数や趣味活動、日常の移動距離などを考慮して選びましょう。
用途やライフスタイル
ライフスタイルにマッチしたステーションワゴンを選びましょう。たとえば、キャンプやサイクリングなどのアウトドア活動が多い方は、荷室が広くアクセサリーが充実しているモデルが適しています。
同じステーションワゴンでも、荷室の使い勝手は異なるものなので、実車を確認してみるのがおすすめです。
予算やランニングコスト
購入予算だけでなく、維持費や燃費効率も重要です。予算内で最も経済的な運用が見込める車種を選ぶことで、長期にわたっての満足度が保てます。ガソリンモデルなら購入費用は抑えられますし、ハイブリッドモデルならランニングコストを抑えられます。
車両価格はモデルによって異なるので、ハイブリッドシステムの有無も含めて、予算やデザインの比較をしておきましょう。
キャリアの有無
荷物を多く運ぶことが予想されるなら、屋根にキャリアを装着できるかどうかも重要なポイントです。スキー板や自転車など、大きな荷物を運ぶための設備を確認しましょう。
おすすめのステーションワゴン
スバル レヴォーグ

画像引用元:SUBARU
スバルの「レヴォーグ」は、その優れたパフォーマンスと機能性から多くの自動車評論家に高く評価されています。
レヴォーグはスバルグローバルプラットフォームをベースに、フルインナーフレーム構造と構造用接着剤の採用範囲の拡大、サスペンションの刷新などにより、先代モデルと比べると上質感が向上しています。
内装は質感が高く、特に上級グレードではウルトラスエードの専用レザーシートが採用されています。
安全装備では、スバルの看板技術である「アイサイト」が飛躍的に進化し、さらに安全性が向上しています。渋滞時ハンズオフが可能なので、一定の条件下ではドライバーの疲労の軽減も可能です。
搭載されるパワーユニットは1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンで、力強い走行性能を発揮します。さらに2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジン搭載モデルなら、さらに力強く走行できます。

トヨタ カローラツーリング

画像引用元:トヨタ
トヨタの「カローラツーリング」は、安定した走りを見せてくれるステーションワゴンといえるでしょう。
カローラツーリングは、スポーティで洗練されたデザインが特徴です。ビジネス向きというイメージがあるカローラですが、ワイド&ローなデザインになりました。
TNGAプラットフォーム(GA-C)を採用し、上質な走りと快適な乗り心地を実現しています。
先進安全性能では、「Toyota Safety Sense」を全車標準搭載し、予防安全パッケージや新機能を追加しています。
室内空間と収納スペース:広々としたキャビンとクラストップレベルのラゲージスペースがあり、あらゆるシーンで使用いただけます。
トヨタの安定のハイブリッドシステムを搭載しており、低燃費に走行できるのもメリットです。

ステーションワゴンをお得に購入する方法
ステーションワゴンをお得に購入するには、低金利プランの利用がおすすめです。新車を購入するには、ローンを利用する方も一般的です。
毎月の支払額を一定にしながら、希望するグレードに乗れる方法ですが、どうしても金利手数料の負担が発生します。
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