中古車を探しているときによく目にする「未使用車」の文字。
未使用車って何?新車や中古車とどう違うの?
未使用車ってなんで安いの?
そんな気になる疑問や車を購入する前に押さえておきたい未使用車のメリット&デメリットを解説いたします!


新古車(未使用車)って何?新車や中古車との違いは?
未使用車とは正式には「登録(届出)済未使用車」といいます。
その定義は、初度登録されていて、一般の走行に供されていない車です。
未使用車はかつて「新古車」とも呼ばれていましたが、新車と勘違いされてしまうリスクがあるため禁止になりました。
(不当表示の禁止 規約第14条-(3) 特に新しいという印象を与えるため、「準新車」、「旧型新車」、「新粧車」、「新古車」等、中古自動車でないかのように誤認される恐れのある表示)
中古車は他のユーザーが所有したことがある車両で、オーナーが1人だったワンオーナー車や複数人数が所有したことがあるものがあります。
一方で未使用車も登録されているので、厳密には中古車となります。しかし中古車とは異なり、走行距離も短くコンディションも限りなく新車に近いのは、中古車との違いです。
また中古車の場合には、前オーナーが取り付けたオプションやアクセサリーが装着されていることがありますが、未使用車は省略されている場合もあります。
新古車(未使用車)のメリット
納車が早い
新車だと契約から製造するため、納車まで1ヵ月~3ヵ月以上掛かります。人気の車種であればそれ以上に掛かることもあります。
しかし未使用車は現物が出来上がっているので、軽自動車だと最短3日間~1週間、普通車で2~3週間で納車することができます。ちなみに中古車でもすぐ納車可能なものもありますが、状態によっては修理や整備、車検が必要な場合もあるので納期が延びます。急ぎで車の乗り換えが必要な方や、すぐに乗りたい方は未使用車がおすすめです。
新車に比べて価格が安い
未使用車の1番のメリットはやはり価格です。ほとんど新車に近い状態で、お得に購入することができます。軽自動車で比較すると、新車本体価格よりも安くなっていることもあります。色や在庫によっては、それ以上にお安くなっているものもあります。「安い車が欲しいけど、中古車は避けたい」という方におすすめです。
状態が良い
新車生産後、中古車のように誰かが所有したものではないので状態としては、ほとんど新車に近いです。中古車だと以前の所有者がどこまで整備しているか不明であったり、ボディの傷、車内のにおいやシートの汚れもある場合もあります。その点が気になる方は未使用車だと安心です。
保証があるので安心
ディーラーで購入した際の新車メーカー保証と同等保証が、販売店で自社保証としてついていることが多く、中古車のように年数が過ぎている分、保証がなかったり追加料金を払う必要がありません。また、近くのディーラーで同じく保証を受けたい場合は「保証継承」という手続きをすることで、全国のディーラーで保証を受けることができます。
2種類のメーカー保証がある
新古車(未使用車)にある保証は2種類あります。
新車保証は、新車を購入するときについているものです。未使用車は中古車という扱いとなっていますが、通常の新車と同様の保証が継続されています。
購入後の一定期間や走行距離に応じて、主要部品に対する保証となります。保証される部品にはエンジンやトランスミッションなどの重要な部品があるので安心です。
さらに未使用車には中古車保証があるケースもあります。新車保証とは異なり、販売店の条件に合わせて設定されるので、何が保証されるのか確認が必要でしょう。
いずれにしても、未使用車には充実した保証があるので、費用を抑えて購入しながらも安心して乗りたい方におすすめです。
保証継承の手続きと費用
保証継承とは、新車に付帯している保証内容を引き継ぐために必要な手続きです。車両を購入してから販売店で所定の手続きをして、前オーナーの保証内容を引き継ぎます。
保証継承をするには保証書の確認で条件等のチェックの他に、名義変更やメーカーによる点検が必要です。
保証継承を行うには、数万円程度の費用が必要です。点検や手続きに伴う費用ですが、車種や販売店によって異なるので確認しておきましょう。
保証継承しているなら、充実した保証内容の新車保証を引き継ぐので、万が一の故障時でも安心です。
保証継承の際の注意点
そもそも保証継承が可能なのか、購入前に確認しておきましょう。条件が設定されていることもあるので、事前のチェックが欠かせません。
さらに保証継承では車両の点検が義務付けられていることがあります。メーカーの基準があって、その結果によって保証継承に影響が出ることもあるのです。
そのため点検の必要性や費用についても確認が必要となるでしょう、基本的に販売店が必要な種類を用意してくれるので、求められる内容を確認して手続きを進めましょう。
購入予算の中に保証継承に必要な費用も含まれていることがあります。費用と内訳を確認しておきます。
一部支払い済みの税金がある
自動車を購入するときには、複数の税金を支払いますが、自動車重量税は購入時の支払いが免除されます。というのも、ディーラーが登録したときにすでに納税しているもので、購入するユーザーには義務が発生しないからです。
自動車税も新車登録時のものが減額されていることがあります。支払い済みの税金があるのは、購入するユーザーにとってメリットとなるでしょう。
- すぐに乗れる
(軽未使用車なら最短3日で納車可能!) - コンディションが良い
- 新車に比べて安い
- 保証があるので安心
新古車(未使用車)のデメリット
ここまでの説明だと、未使用車にはメリットしかない!!と
思いがちですが、もちろんデメリットもあります。
新車に比べて選択の幅が狭い
新車のようにグレードや色を選んでから生産するのではなく、出来上がった車の中から欲しい車種を探すことになるため、どうしても妥協する点が出てくる可能性があります。
特に生産時にしか付けられないメーカーオプションは希望通りのものが付いた車を探すのは難しいです。希望通りの車を見つける方法としては、在庫数が多い未使用車専門店で探すことが1番でしょう。ディーラーや中古車専門店の場合、仕入れている在庫も限られてしまいます。
一点ものが多い
未使用車は1台限りのものも少なくありません。気に入る車が見つかった場合、次にいつ未使用車として出てくるか分からないので、タイミングを早めて購入する方も多いでしょう。
車検の有効期間が短い
通常初回車検は3年後(商業車等は省く)ですが未使用車の場合、一度名義登録しているため少し車検期間が短くなっています。目安としては在庫によりますが1ヵ月しか新車と変わらないものもあれば、1年以上短くなっているものもあります。
それでも未使用車の方がお得になります。その理由としては、初回車検が法定費用を含めて約5万円だったとします。約5万円を3年間で割った場合、1年に約1.6万円のコストになります。つまり、車検が1年短くなっている未使用車でも本体価格の値下がり幅の方が大きいので、未使用車がお得になります。
ワンオーナーではなくなる
新車はワンオーナーになりますが、未使用車は一度名義登録されているためワンオーナーではありません。これがどんな時に影響するかと言うと、車を売るときの査定金額に関係することがあります。ワンオーナーは、1人のオーナーが車購入から手放すまで所有し続けていたということになるため、安心というアピールをすることができます。
しかし、ワンオーナーでも油脂類やの交換やメンテナンス不足であれば意味がありません。
長く乗る可能性がある場合は、あまり影響はないと言えるでしょう。
メーカーオプションの追加ができない
未使用車は、すでに登録されているのでメーカーオプションは追加できません。新車はユーザーの好みのオプションを追加できるので、自分好みの車に仕上げることができます。
さらにアクセサリーを追加して、納車時からこだわりのデザインに仕上げられるのが魅力です。しかし未使用車なら在庫がある車と装備に限られるのはデメリットです。
- メーカーオプションやボディカラーに制限がある
- 人気の車はすぐに売り切れてしまう
- 初回車検の有効期間が新車に比べて短い
- ワンオーナー車ではなくなる
(車を売るときの査定金額に影響することも)
新古車(未使用車)なら本当に安くなるの?
未使用車は安く購入できるというイメージがありますが、それは本当でしょうか?
結論からすると、車に希望する装備や維持の仕方によって左右されます。
たとえば、走行距離が短くても保証や車検までの期間も短くなると、新車の方がトータルでお得なこともあるでしょう。
またオプションには新車時にしか装着できないものがあります。社外品で購入できるもので満足できる方ならそれほど問題ないかもしれません。
しかし安全装備や快適装備で、メーカーオプションのみで装着可能なものは考慮が必要です。装備によっては新車購入の方がよいケースもあるでしょう。
新古車で特に人気の車種は?
N-BOX

※画像は旧モデル
N-BOXは、軽自動車の販売台数で上位に位置するモデルです。質感の高い内装、そして日常生活で使いやすいパッケージが人気の理由です。
2023年10月6日に新型N-BOXが発売される予定になっており、さらに質感が高くなる予定です。インテリアに7インチデジタルメーターがホンダの軽自動車で初めて搭載されたり、マルチビューカメラシステムが搭載されます。
装備が充実していたN-BOXですが、新型になりさらに魅力が高くなります。モデルチェンジが行われると旧モデルが安くなったりしますが、先代モデルでも質感が高いN-BOXなら旧モデルでも満足でしょう。
購入費用を抑えたいなら新古車を狙ってみるのをおすすめします。
シフォン

画像引用元:シフォン | SUBARU
シフォンはダイハツタントのOEM車両です。タントと同様に両側スライドドアを採用しています。基本的にタントと同じ装備となっていますが、グレードによって装着できるオプションが異なります。
オプションの中には、後付けできるタイプもありますので、事前に装備の確認をしておきましょう。メーカーにこだわりがなければ、OEM車も狙い目となりますので、ぜひ在庫情報をチェックしておきましょう。
フリード

フリードはホンダのコンパクトミニバンです。現行モデルは販売から年数が経過していますが、安定した人気を誇っています。
ハイブリッドも選択できますし、あえてガソリンモデルを選択して気持ちのよい走りを楽しむのもよいでしょう。新古車も定期的に在庫があることがあるため、費用負担を抑えてコンパクトミニバンを購入したい方にもおすすめです。
未使用車はいつどこで買える?
新古車が特に安くなる時期
新古車が安くなる時期は、以下の通りです。
- 4月:企業の本決算後
- 10月:企業の中間決算後
- 7月・12月:ボーナス時期
これらの時期に購入すると、安くなる可能性はありますが、他の割引やクーポンが利用できないこともあります。事前に条件をチェックしておきましょう。
4月:企業の本決算後
通常は2月頃からセールが開始され、3月に決算期を迎える店舗が多いです。その後4月になると、繁忙期が収束し落ち着きを見せてきます。
この4月頃に新古車の相場が下がる傾向があるので、乗り換えを検討しているなら狙い目です。
10月:企業の中間決算後
9月には起業の中間決算があります。このセールが終わると新古車も増えてきます。しかし4月のような多さではないため、4月の時期を逃した場合は10月もあると覚えておくとよいでしょう。
7月・12月:ボーナス時期
ボーナス時期になると、販売店もセールを行う傾向があります。新古車であっても、価格交渉しやすい時期になるため、安く購入できる可能性があるでしょう。
新古車(未使用車)の探し方(購入場所)
未使用車を購入するには、未使用車専門店や中古車販売店で探します。
中古車販売業者
中古車販売店にも、未使用車が展示されていたり、在庫を持っていることがあるため購入できます。
コンディションをチェックする際に、走行距離が短い場合や未使用車と記載されている車両を探しましょう。すべての中古車販売店で在庫を持っているわけではないため、未使用車を探しているなら事前に確認が必要です。
在庫がなくても仕入れてもらえる可能性もあるので、在庫がないからといって購入できないという訳ではありません。相談してみるのがよいでしょう。
登録済(届出済)未使用車(新古車)の専門店
未使用車専門店なら、未使用車を専門的に扱っているので、豊富な在庫が期待できます。希望する車種でも、豊富な在庫があればカラーやグレードが選択しやすいでしょう。
同じジャンルの他の車とも比較がしやすいので、未使用車を検討しているならおすすめの購入方法です。
ディーラー
ディーラーでも未使用車を扱っていることがあります。他の方法と比較して、在庫の数は限られていることが多いですが、全くない訳ではないでしょう。
店舗によっては未使用車を購入できる場合もあるので、相談してみることをおすすめします。
メリットがある未使用車をお得に購入するには?
最適な時期に購入する
未使用車をお得に購入するには、最適な時期を狙うことが重要です。特に、年度末や決算期はディーラーが在庫を処分したがるため、大幅な値引きが期待できます。
また、モデルチェンジ前や新型車の発売直後も旧モデルの価格が下がる傾向があるのでおすすめです。こうしたタイミングを見計らって購入することで、よりお得に未使用車を手に入れられるでしょう。
走行距離が長い車は狙い目
未使用車をお得に購入するには、走行距離が長い車を狙うのがポイントです。通常、未使用車は走行距離が短い車両が多いですが、走行距離が長い車両があるなら価格が下がっている可能性があります。
試乗や展示車として使用されているため、走行距離が長い場合があります。これらの車は新車同様の状態でありながら、走行距離が多いために価格が下がることが多いです。
未使用車はほとんど条件が一定になっていますが、走行距離が多めの車両がある場合があるので確認しておきましょう。事前に車の状態をしっかりチェックすることが大切です。
誠実な店舗を選択する
未使用車をお得に購入するには、誠実な店舗を選ぶことが重要です。信頼できる店舗は、車の状態や履歴を正確に説明し、適正な価格で提供してくれます。
口コミやレビューをチェックし、実際の店舗訪問でスタッフの対応を確認しましょう。また、アフターサービスや保証内容が充実しているかも重要なポイントです。誠実な店舗で購入することで、安心して未使用車を手に入れることができます。信頼性の高い店舗を見極めることが、お得な購入の鍵です。
未使用車専門店カミタケモータースでは、常時900台の在庫を取り揃えているのでお客様にぴったりのお車をいつでもお選び頂くことができます!
また、新型車種もいち早く未使用車として仕入れをすることができるので、最新機能が搭載されたお車を購入することができます。
更に!普通車乗り換えを検討されているお客様へもご対応できるよう、人気のホンダ フリード、トヨタ ライズ、アルファードなどのSUVやミニバンも在庫をご用意しております!
こちらの記事ではカミタケモータースで購入するメリットをご紹介しています。

ぜひ一度、HPから在庫チェックしてみて下さいね!
登録済みの未使用車がおすすめの方
未使用車がおすすめの方は、コスパを重視する方です。新車を購入したくても、費用負担を抑えたいなら、コンディションはよくても新車よりも安く買えることがある未使用車はおすすめです。
また、在庫がある車が展示されているので、すぐに車が欲しいという方もおすすめです。新車なら納車まで待つことがありますが、未使用車なら納車まで数週間で済みます。
新車と新古車(未使用車)ではどちらがおすすめ?
新車と未使用車では、重視するポイントによっておすすめできる方が異なります。
新車の方がおすすめの理由
新車なら価格は高くても、自分好みのオプションやアクセサリーを装着して納車できます。しかし納車まで待つ必要があったり、人気車種ならそもそも注文ができないということもあるでしょう。
また車種によっては、新車が対象の補助金や減税制度を活用できます。しかし未使用車は登録されているので、それらの制度を活用できません。
車検の残期間が車両によって異なるのが気になる方も新車の方がおすすめといえるでしょう。
新古車(未使用車)の方がおすすめの理由
未使用車なら、新車よりも1割ほど安く購入できることがあったり、新車の保証は継承できるなど、メリットとなる点があります。
新車よりも安く購入できますが、新車保証を継承できたり、コンディションがよいなら魅力的に感じます。
未使用車のメリットが魅力的と感じるなら未使用車がおすすめです。一方で、未使用車のメリットが魅力と感じないなら、新車購入をしてしまう方がよいでしょう。
試乗車や展示車は未使用車に含まれる?
未使用車といえば、よくイメージされるのが試乗車や展示車です。
これは未使用車に含まれるのか?いずれも新車よりもお得に購入できるケースが多いですが、それぞれ違う点があります。
展示車はディーラーの店内に展示されている車です。室内や外装を見てもらうために展示されているため、グレードが高くオプションも装備されていることが多いです。そのため、試乗車よりも外装のダメージや走行距離は少ないです。
試乗車はその名の通り、ディーラーで購入を検討されているお客様が道路を実際に走るための車です。アクセル・ブレーキの踏み具合や走行性などを確かめるために走行するため、小傷や内装の汚れが付きやすく距離も少し伸びてしまいます。その分、未使用車よりも価格が下がりやすいですが、市場に出回る台数は少ないです。
未使用車は、試乗車や展示車のように不特定多数の人が触ることが比較的少ないので一番新車に近い状態になります。移動のみのため走行距離も短い車両が多いです。
それぞれの特徴がありますが、まとめて未使用車として販売されていることもあるので、走行距離や年数、外装を確認して購入することをおすすめします。

よくある質問
- 登録済み未使用車とは?
-
登録済(届出済)未使用車とは初度登録されていて一般の運行に供されていない車のことです。登録されているので、中古車という扱いになります。
- 未使用車にはどんなメリットがある?
-
新車より納車が早くなるので、希望する車にすぐに乗り換えたい方や車検などで予定が決まっている方にもおすすめです。


