中古車購入時の保険選びのポイントと車両保険の必要性

中古車購入保険

新車を買うときには多くの人が車両保険をつけますが、中古車を買うときは車両保険をつけるかどうか迷う人も多いです。

また中古車を購入したなら保険の条件を検討したり、今までの保険の条件や特約を見直す機会ともなるでしょう。

そこで、この記事では中古車を購入した際の保険選びや中古車でも車両保険をつけた方が良いケースを紹介します。また、保険料を抑える方法についても解説します。

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目次

中古車購入時の保険の重要性

自動車保険

自動車保険には、2種類あります。まずは全員が必ず加入しなければならない「自賠責保険」です。もう一つは、自分で加入を決める「任意保険」です。その中に「車両保険」も含まれています。

自賠責保険は強制なので、迷うことはありません。しかし、任意保険は自分で必要かどうかを判断しなければなりません。

ちなみに、任意保険に入っていても、車両保険を付けていない人もいます。損保料率算出機構が提供している「自動車保険の概況」の2023年のデータによると、自家用普通乗用車の約63%、軽四輪乗用車の約49%が車両保険に加入していました。つまり、新車でも車両保険を付けていない人が一定数います。

中古車の場合、長く乗り続けて廃車にするつもりの人や、小さな傷を気にせずに乗る人が多いので、新車に比べて車両保険が必要だと感じにくいかもしれません。

しかし、車両保険に加入しておけば、事故の時に受け取った保険金を次の車の購入に使うこともできます。一度車両保険に加入することを考えてみる価値はあるでしょう。

損保料率算出機構

中古車購入時に必要な保険の種類

事故

自賠責保険(強制保険)

自賠責保険は法律で必ず加入しなければならない保険です。もし自賠責保険に加入していないと車検が受けられませんし、罰則もあります。でも、車を購入する際や車検のときにディーラーから案内があるので、普通は忘れずに加入できるでしょう。

この保険は事故の被害者を救済するためのもので、相手のケガや後遺障害などの「対人賠償」だけが対象になります。

任意保険

自賠責保険だけでは相手の車や自分のケガに対する補償がありません。任意保険に加入することで、他の損害もカバーできます。任意保険の補償内容は大きく3つに分けられます。

相手への補償(賠償責任保険)

相手に対する補償には「対人賠償保険」と「対物賠償保険」があります。対人賠償保険は相手のケガに対するもので、通院や入院などの費用をカバーします。一方、対物賠償保険は相手の車など物に対する損害を補償します。

自分への補償(傷害保険)

傷害保険に加入すると自分への補償が受けられます。主なものには、自分のケガを補償する「人身傷害」、同乗者のケガを補償する「搭乗者傷害」があります。

また、単独事故の補償をする「自損事故保険」や、相手の車が無保険で十分な補償が受けられない場合に備える「無保険車傷害保険」もあります。それぞれの保険会社で条件や内容が異なりますので、加入前に確認して、自分に必要な補償が受けられるかどうかチェックすることが大切です。

車の補償(車両保険)

車両保険は、自分の車が事故で損害を受けたときに補償してくれる保険です。補償金額は車の時価で決まるので、年式が古い車ほど補償金額が低くなり、十分な補償が受けられないことがあります。また、車両保険で受けられる補償が必ずしも修理費用を全額カバーするわけではありませんので、その点にも注意が必要です。

中古車購入したなら車両保険は必要?

中古車

中古車を購入する際、価格があまり高くないとか、年式が古いという理由で、車両保険を考えない方もいるかもしれません。

少しの傷なら放置していても大きな問題はないと感じるかもしれません。しかし実は、小さな傷でも放置するとサビが発生して、損傷が広がり、後で修理する際に高額な費用がかかることがあります。また、買い替え時の下取り査定にも影響が出てしまうこともあります。

修理費用も思っているよりも高い費用になってしまうこともあるので注意が必要です。簡単な部品の交換であれば数万円という可能性もありますが、エンジンやミッションの故障となると何十万円もかかるケースもあるからです。

もし、修理や新しい車を購入するためのまとまったお金をすぐに用意できない時、車両保険に入っていれば安心です。中古車だからといって車両保険が不要と考えず、その必要性を理解して、万が一の事故やトラブルに備えておくことが大切です。

車両保険があるとよい場合

保険

中古車でも車両保険をつけたほうがいい5つのケースを紹介します。

ローンで購入した場合

もしローンで中古車を購入した場合、事故で車が全損してもローンの支払いだけが残ってしまうことがあります。特に車両価格が高い中古車を購入した場合には、大きなリスクとなります。リスクを避けるためにも、車両保険をつけておくと安心です。

修理費用を用意できない場合

事故で車が壊れても、修理すればまた乗ることができます。でも、修理費用が高額になることが多いので、すぐにお金を準備できない方には車両保険があると心強いです。自己資金ですぐに修理費用を出すのが難しいことが分かっているなら、保険で対応できる車両保険があると安心でしょう。

ただし、車両保険は事故による損害しか補償してくれませんので、それ以外の故障には注意が必要です。また事故の被害によっては修理が現実的ではなく、乗り換えを検討すべき場合もあります。

自然災害に備えたい場合

台風や竜巻などの自然災害に備えたい場合にも車両保険は役立ちます。特にご自身が住んでいる地域が土砂災害などのリスクが高い場合は、車両保険に加入しておくと安心です。ただし、地震や津波は保険の補償範囲外ですので、注意しましょう。

運転が心配になる方

もし運転するのが心配だという方は保険をつけておくと、高額な修理に備えられます。操作が不安であれば車を傷つけてしまい、板金費用が思わぬほど高額になるという可能性もあるでしょう。

運転に慣れたなら車両保険を後から外すという選択肢もあります。もし運転するのが自分以外に家族も含まれているなら、家族の運転技術も確認しておきましょう。

不安があるなら不測の事態に備えて、中古車でも車両保険をつけておくと安心です。

市場価値が高い車に乗っている方

中古車でも市場価値が高い車があります。希少価値がある車には、車両保険の限度額を高く設定できる場合があるので、万が一の事故に備えられます。

保険料を節約する方法

車の保険料は、人それぞれ違います。車の情報だけでなく、運転する人の年齢や事故を起こしていない期間などの等級によっても変わります。同じ保証内容でも、保険会社によって料金が異なることもあるため、少しでも安くしたいなら、以下の4つのポイントを考えてみましょう。

ネット通販型の保険を使う

昔は保険に加入する際、保険会社や代理店の窓口に行くのが普通でしたが、最近はネット通販型の保険が増えています。ネット通販型はいつでもどこでも手続きができるため便利ですし、保険会社もスタッフや店舗の運営費用を削減できるため、その分保険料が安く設定されています。必要な情報を画面に入力し、指示通りに支払いをすれば手続きが完了します。

運転する人を限定する

運転する人を絞ることで保険料を抑えることができます。車の所有者だけが運転する場合は「本人限定」、夫婦だけで運転する場合は「夫婦限定」にすると安くなることが多いです。また、運転者の年齢を限定する方法もあり、例えば21歳未満の保険料は一番高く設定されていますが、年齢が上がるにつれて安くなります。保険の条件を見直してみましょう。

割引サービスを利用する

保険会社にはさまざまな割引サービスがあるので、それを活用しましょう。ネット通販型の保険では、オンラインで証券を発行することで「証券不発行割引」が受けられたり、契約を早めにすることで「早期契約割引」が受けられたりします。また、ゴールド免許を持っている人やエコカーに乗っている人向けの割引もありますので、事前にチェックしてみてください。

エコノミー型の車両保険を選ぶ

自動車保険の料金は、車両保険があるかないかで大きく変わります。中古車の場合、車両保険を付けたくても保険料を抑えたいということもあります。そのようなときは、補償範囲を考えてみると良いでしょう。

車両保険には「一般型」と「エコノミー型」の2種類があり、どちらを選ぶかは自分の生活環境や車の使い方次第です。リスクを考慮して、限定的な補償で問題ないならエコノミー型を選ぶと良いでしょう。

任意保険を切り替えるタイミングはいつ?

手続き

任意保険は、納車までに加入しておく必要がありますし、車が変わると条件や登録情報を変更する必要があります。

自動車保険は納車前に準備

車を購入したなら納車前に保険の手続きを忘れないようにしましょう。自動車保険の開始日は決まっているので、納車前にしっかり任意保険に入っておくと安心です。特に車両保険も考えているなら、乗り始める前に手続きをしておきましょう。

車がまだ手元になくても、車検証に書いてある車台番号や型式、初年度登録年月などの情報があれば、保険に加入できます。販売店に「保険に入りたい」と伝えると、車検証のコピーをもらえるので、相談してみてください。保険の開始日を納車日に設定すれば、無駄な保険料を払わなくて済みます。

車の乗り換え時も保険の変更が必要

車を乗り換えるときも、次の車が納車される前に保険の車両入替をしておきましょう。ほとんどの自動車保険では、契約期間中でも補償対象の車を変更できます。

車両入替をするには、自分で保険会社に連絡する必要があります。手続きを怠ると、保険料を払っていても補償されないことがあるので注意してください。通常、車両入替に合わせて新しい車両保険も追加できるので、自分の状況に合った保険内容かどうか見直してみてください。

中古車購入時に自分にあった任意保険を選択しよう

ポイント

中古車購入をした際に保険加入を考えているなら、車両保険の有無をチェックしておきましょう。車のコンディションや運転中のリスクに備えるために、車両保険がある方が安心できるという方もおられますし、車両価格が安いので車両保険は要らないと判断する方もおられます。

保険の種類も、代理店型やダイレクト型など、保険会社によって保険料や条件が異なるのでよく比較して判断しましょう。

任意保険に加入していたとしても、中古車購入のタイミングで保険の見直しもできます。車両が変われば保険料や条件も自動的に変わることもあるので、複数の見積もりをしてから検討しましょう。

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まとめ

中古車購入のタイミングは、任意保険を見直すよい機会です。これまで任意保険に加入していたなら条件や保険会社を見直せますし、新規で中古車を購入するなら車にあった条件を選択します。

納車のタイミングで任意保険に加入しているとよいので、納車予定日と保険加入日の調整を忘れないようにしましょう。

よくある質問

中古車購入で保険は必要?

車に対して保険に加入するので、強制的に加入する自賠責保険の他に任意保険に加入する必要があります。強制ではありませんが、補償が限られているので、納車のタイミングに合わせて加入しましょう。

車両保険は必要?

中古車では車両の価値と比較して、車両保険の必要性を検討するのがおすすめです。中古車でも車両が高額であれば車両保険に加入していると安心です。もし資金が潤沢にあったり、安価な中古車であれば車両保険が不要と判断するケースもあるでしょう。

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