ヤリスとアクアは、トヨタ車の中でも人気が高く、販売台数も他の車種に比べて多い傾向があります。
2021年7月に9年ぶりのフルモデルチェンジを行ったアクアと、2020年にヴィッツの後継車として発売したヤリスの何が違うのかを理解していない方は少なくありません。
この記事では、ヤリスとアクアのボディサイズや特徴、内外装、荷室シートなどの違いについて徹底比較していきます。

ヤリスとアクアの特徴
ヤリスとアクアにおいて、それぞれの車の特徴を解説します。
ヤリスの特徴

画像引用元:トヨタ
ヤリスは「ヴィッツ」から車名変更されて発売されている車です。
ヤリスはヴィッツの海外モデルの名前であり、国内に限らず国外でも愛され続けるコンパクトカーになります。
ヤリスの特徴といえば、なんと言っても「基本性能の高さ」と「グレード幅の広さ」の2つです。
コンパクトカーでありながらも、燃費性能は高い水準であることはもちろん、グレードによってはモータースポーツで活躍できるほどのエンジンパワーを備えるモデルもラインナップされています。
また、グレード幅としては「ガソリン車」と「ハイブリッド車」の両方のグレードが用意されています。
そのため、価格重視の方や燃費重視の方などに合わせて、最適な1台も選択できるでしょう。
ヤリスは初めて車を購入する方やセカンドカーとして使用検討する方、ご年配の方など幅広いユーザーから支持を得ています。
アクアの特徴

画像引用元:トヨタ
アクアは2021年7月19日にフルモデルチェンジされ、現在では、ハイブリッド専用のコンパクトカーとして発売されています。
従来モデルまでのコンセプトを継承しつつ、低燃費と運転のしやすさをさらに向上させました。
また、走行性能についても、先進のプラットフォーム・TNGAや新型エンジン、ハイブリッドバッテリーを新たに採用することで、車としての性能をさらにグレードアップさせています。
ボディサイズは、日常生活にちょうど良いサイズ感を実現しており、前モデルよりも全体的に丸みを帯びつつスタイリッシュなボディになっています。
内装はシンプルかつ上質なデザインとなっており、ディスプレイオーディオなどの快適装備も多数搭載されている車です。
コンパクトカーでありながらも、乗車する全ての人が求めているニーズをしっかりと詰め込まれている嬉しい車でもあります。
世界トップクラスの燃費性能を備えながらも、乗り心地と走りやすさも追求できる1台です。
ヤリスとアクアの歴史を比較
ヤリスとアクアの歴史について比較しました。
ヤリスの歴史

画像引用元:トヨタ
ヤリスが発売されたのは、1999年であり、今から約14年ほど前に遡ります。
当時、国内では「ヴィッツ」という車名で親しまれており、ゆとりのある室内空間と優れた基本性能を凝縮させた車として高い人気がありました。
2020年2月のフルモデルチェンジ時に「ヤリス」へと車名変更が行われ、発売直後の新車販売台数ランキングでは、販売台数第1位を獲得しています。
さらに2021年3月には「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2021」を獲得するなど、国内に限らず世界中で高い評価を得ている車です。
アクアと同じく親しみのある印象でありながら、シャープな外観はヤリスの魅力を最大限に活かすデザインと言っても過言ではありません。
アクアの歴史

画像引用元:トヨタ
アクアが発売されたのは2011年であり、今から12年前になります。
「ハイブリッドカーを日常生活の中で身近なものにする」というコンセプトの中、低燃費性能と静粛性を持ち合わせた車として開発されました。
発売当初は、ハイブリッド車の人気が現在ほどなかったこともあり、車に求める人々のニーズとマッチしたことで、発売1ヶ月で10万台以上の受注を記録しました。
その後、着々と受注台数を伸ばし、常に新車販売台数の上位にラインクインするほどのロングセラー車になりました。
初代発売以来、グローバルで約187万台以上の販売台数を記録しています。
そして、10年ぶりのフルモデルチェンジにより、新型アクアは「ハイブリッド専用車」として、環境性能と燃費性能を前モデルから約20%ほど向上させました。
国内に限らず、世界的に人気が高いトヨタのコンパクトカーです。
【項目別】ヤリスとアクアの違いを比較
ヤリスとアクアの違いを項目別に比較します。
【ボディサイズ】ヤリスとアクアを比較
ヤリスとアクアのボディサイズを比較してみました。
下記表に記載しているスペックについては両車の中間グレード同士で比較しています。
新型アクア G 2WD | ヤリス HYBRID Z 1.5L 2WD | ヤリス HYBRID Z 1.5L 4WD | |
全長 | 4,050mm | 3,950mm | 3,950mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,485mm | 1,495mm | 1,510mm |
ホイールベース | 2,600mm | 2,550mm | 2,550mm |
フロントトレッド | 1,480mm | 1,490mm | 1,475mm |
リアトレッド | 1,475mm | 1,485mm | 1,480mm |
最低地上高 | 140mm | 145mm | 130mm |
室内長 | 1,830mm | 1,845mm | 1,845mm |
室内幅 | 1,425mm | 1,430mm | 1,430mm |
室内高 | 1,190mm | 1,190mm | 1,190mm |
乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 |
車両重量 | 1,130kg | 1,090kg | 1,180mm |
ボディサイズはヤリスの方が大きい
両車を比較すると、アクアの方が全長が110mm長く、全高はヤリスの方が10mm高くなっています。

画像引用元:ヤリス | トヨタ自動車WEBサイト
室内寸法は、室内長と室内幅共にヤリスの方が少し大きくなっていますが、ほぼ同等のサイズと言っても過言ではないでしょう。

最小半回転は、アクアの方がヤリスより大きいため、小回りの効きやすさは「ヤリス」が有利に思えます。
車両重量は、新型アクアの方がヤリスよりも70kg重いため、燃費性能もヤリスが有利に考えられるでしょう。
【燃費】ヤリスとアクアを比較
ヤリスとアクアの燃費を比較します。
パワーユニットについては、両車とも「1.5L直列3気筒+1.5Lハイブリッドシステム」であり共通しています。
新型アクア B(2WD) | ヤリス HYBRID X(1.5L 2WD) | ヤリス X(1.5L 2WD) | |
排気量(cc) | 1,490 | 1,490 | 1,490 |
エンジン種類 | 直列3気筒 | 直列3気筒 | 直列3気筒 |
最高出力(ps) | 91 | 91 | 120 |
最大トルク(Nm) | 120 | 120 | 145 |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | 電気式無段変速機 | ギヤ機構付自動無段変速機(Direct Shift-CVT) |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | 無鉛レギュラーガソリン | 無鉛レギュラーガソリン |
動力用主電池の種類 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 | ― |
燃費(WLTCモード・km/L) | 35.8 | 36.0 | 21.3 |
燃費数値を比較すると、数値上はヤリスの方が性能が優れています。また、ヤリスはWLTCモードで36.0km/Lと、トヨタ車の中でもトップクラスの燃費性能を誇っています。
同様にアクアについても今回のフルモデルチェンジにより、前モデルから約20%ほど燃費を向上させたこともあり、ヤリスに近い燃費性能を備えていることは事実です。
世界初バイボーラ型ニッケル水素電池をアクアに搭載で高燃費水準を記録

画像引用元:トヨタ
注目すべきポイントは、アクアは世界初となる「バイボーラ型ニッケル水素電池」を採用している点です。
バイボーラ型ニッケル水素電池は、従来のニッケル水素電池と比較して出力が2倍あり、電気だけの力で走行できる速度域が拡大している特徴があります。
そのため、アクアであれば、街中でも多くのシーンにおいて、エンジンを使用せずに電気のみで走行可能です。
両車とも燃費性能に優れている特徴があります。
それぞれの車の特徴を理解しつつ、どちらの車を購入するのか判断しましょう。
【荷室サイズ】ヤリスとアクアを比較
ヤリスとアクアの荷室サイズを比較してみます。
新型アクア Z(2WD) | ヤリス Z(2WD) | |
荷室長(mm) | 656 | 630 |
最大荷室幅(mm) | 1,153 | 1,000 |
荷室高(mm) | 824 | 692~830 |
荷室空間はアクアの方が広くて快適

アクアとヤリスを比較すると、荷室空間の広さとしては「アクア」の方が有利点が多いでしょう。
荷室長は、アクアの方が26mmほど広く、最大荷室幅も153mmほど広い傾向にあります。

両車とも「6:4分割加倒式リアシート」を採用しており、フレキシブルにシートアレンジが可能です。
片側か両側のシートを倒せば、長さや幅の調整ができます。
室内空間の広さにこだわる場合には、アクアの購入がおすすめです。
【内装】ヤリスとアクアを比較

ヤリスとアクアの内装を比較します。
アクアとヤリスの内装のレイアウトはどちらも似ている傾向があります。
ヤリスはシフトレバーをシート間に設置

画像引用元:トヨタ
大きな違いとしては、アクアはインパネシフトを採用していることに対して、ヤリスはシフトレバーをシート間に設置している点です。
アクアは全体的にすっきりとしたレイアウト

アクアはインパネシフトを採用したことで、全体的にすっきりとしたレイアウトを実現させているため、コンソール周りの収納スペースはアクアの方が使いやすいでしょう。
シートは両車ともにグレードによってシート素材や形状が異なります。
中間グレード同士で内装のシートを比較すると、アクアはヘッドレストセパレートを採用しているのに対して、ヤリスはヘッドレスト一体型です。
シート素材や形状は人によって好き嫌いが分かれやすいため、両車の購入を前向きに検討している場合には、実車確認をおすすめします。

【外装】ヤリスとアクアを比較
ヤリスとアクアの外装を比較します。
ヤリスとアクアのフロント部分は似ている

フロント部分のデザインは基本的に似ている傾向があります。

横から見ると違いは明らか

車を横から見ると両車に違いがあることが理解できるでしょう。
ヤリスは力を凝縮したような塊感のあるデザインに魅力があります。
アクアは前後に伸びがあるデザイン

アクアは前後に伸びる流麗なデザインが特徴的です。
アクアのリア部はスタイリッシュなデザイン

アクアは、テールランプが高い位置に配置されており、スタイリッシュさとシンプルでまとまったデザインです。
ヤリスにリア部はどっしりと力強いイメージ

一方、ヤリスは、どっしりとした形状であり、左右のテールランプを繋げるような、立体的で水平な形状が躍動感を与えます。
【ボディカラー】ヤリスとアクアを比較

画像引用元:トヨタ
ヤリスとアクアのボディカラーを比較します。
ヤリスとアクアでは、設定されているボディカラーが異なります。
両車でラインナップされているボディカラーは、以下の通りです。
【アクアのボディカラー】 | 【ヤリスのボディカラー】 |
クリアベージュメタリック | スーパーホワイトⅡ |
アーバンカーキ | プラチナホワイトパールクリスタルシャイン |
プラスゴールドメタリック | シルバーメタリック |
エモーショナルレッドⅡ | ブラック |
ポップオレンジクリスタルシャイン | センシュアルレッドマイカ |
ダークブルーマイカメタリック | コーラルクリスタルシャイン |
スーパーホワイトⅡ | アバンギャルドブロンズメタリック |
シルバーメタリック | マッシブグレー |
プラチナホワイトパールマイカ | ブラック×アバンギャルドブロンズメタリック |
ダークグレー | ブラック×コーラルクリスタルシャイン |
ブラックマイカ | ブラック×マッシブグレー |
ダークグレー×クリアベージュメタリック | ― |
ダークグレー×アーバンカーキ | ― |
ダークグレー×プラスゴールドメタリック | ― |
ダークグレー×エモーショナルレッドⅡ | ― |
ダークグレー×ポップオレンジクリスタルシャイン | ― |
ダークグレー×プラチナホワイトパールマイカ | ― |
ヤリスのボディカラーは全部で11種類

画像引用元:トヨタ
アクアでラインナップされているボディーカラーは、全部で17種類です。落ち着きのあるボディーカラーだけでなく、鮮やかなボディーカラーを多数用意しています。
一方、ヤリスはワントーン色以外にも、ツートン色も用意しているため、全部で11色から選択可能です。
ボディカラーのバリエーションで車を購入する場合には、アクアがおすすめです。
落ち着きのあるボディーカラーが好みな方は、ヤリスの選択をおすすめします。
【安全性能】ヤリスとアクアを比較

画像引用元:トヨタ
ヤリスとアクアの安全性能を比較してみましょう。
ヤリスとアクアには、先進安全装備である「Toyota Safety Sense」が標準装備されていますが、ヤリスのXBパッケージには設定されていないため、注意が必要です。
他にも両車には、以下の安全性能が装備されています。
- プリクラッシュセーフティ(ぶつからないをサポート)
- レーントレーシングアシスト(高速道路のクルージングをサポート)
- レーダークルーズコントロール(ついていくをサポート)
- オートマチックハイビーム(夜間の見やすさをサポート)
- ロードサインアシスト(標識の見逃し防止をサポート)
両車の安全性能に大きな違いはありません。
グレードによって「高度運転支援機能(アドバンスパーク)」が設定されており、運転サポート技術をさらに向上させてくれます。
【新車価格】ヤリスとアクアを比較
ヤリスとアクアの新車価格を比較しました。
最後に、気になる新車価格(税込)の違いをチェックしていきましょう。
新型アクア | ヤリス(ハイブリッド車) | ヤリス(ガソリン車) | |
2WD | 1,997,000円~2,595,000円 | 2,013,000円~2,350,000円 | 1,470,000円~2,008,000円 |
4WD | 2,195,000円~2,598,000円 | 2,256,000円~2,548,000円 | 2,256,000円~2,548,000円 |
新車価格のみで比較する場合には、ヤリスはガソリン車の設定がある分、ヤリスの方が選択肢が広くなります。
しかし、ハイブリッドモデルを比較すると、アクアの車両価格の方が少し安めに設定されていますが、ほぼ同一の価格帯ともいえるでしょう。
ヤリスとアクアについてよくある質問
ヤリスとアクアについて、よくある質問をまとめました。
- ヤリスとアクアの特徴は?
-
ヤリスはコンパクトカーでありながらも、燃費性能と高いエンジンスペックを備えている車です。
一方、アクアは、低燃費性能と運転のしやすさを重視した車です。
- ヤリスとアクアの歴代の違いは?
-
ヤリスは2020年のフルモデルチェンジにより「ヴィッツ」から車名変更された歴史があります。一方、アクアでは、2021年にフルモデルチェンジが行われ、前モデルから評価の高かった燃費性能を約20%向上させました。
両車ともロングヒット車として、国内のコンパクトカーの販売台数を牽引しています。
- ヤリスとアクアの他の比較ポイントは?
-
ヤリスとアクアの燃費性能は、そこまで大きく変わりはありません。
比較ポイントとしては、外観デザインや内装、ボディカラーなどを比較することがおすすめです。
ヤリスとアクアをお得に購入する方法
低金利ローン
ヤリスとアクアをお得に購入するためには「ローンの活用」がおすすめです。
現金でヤリスまたはアクアを購入する場合には、最低でも200万円以上の金額が必要になります。
そのため、ローンを利用する場合には総支払金額を最低限に抑えられる「低金利ローンの活用」が、ヤリスかアクアをお得に購入できる可能性が高くなります。
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未使用車
登録済(届出済)未使用車とは、初度登録されていて一般の運行に供されていない車のことを意味します。
車を車検証登録しているため、あくまで新車ではありませんが、コンディションは新車に近いです。
未使用車を購入するメリットは、新車とほぼ同じ状態の車を新車価格よりもお買い得な金額で購入できる点にあります。
これらの未使用車は各ディーラーなどが目標台数をクリアするために登録した車のため、移動は場所移動のために使用されただけという車両が多く、走行距離も限りなくゼロに近いでしょう。
また、ヤリスとアクアの場合には登録から時期が経過しているとは言っても、未使用車を探せる可能性が高い傾向にあります。
そのため、未使用車は在庫が限られている懸念点は考えられますが、弊社カミタケモータースではメーカーごとに多種多様の販売網が用意されているからこそ選択肢も多く、未使用車を購入の検討がおすすめです。
購入時に負担する費用を最小限に抑えたい方は、ヤリスとアクアの未使用車の検討を前向きに考えてみましょう。
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